dの活動報告|2023.8

その土地に長く続くことをみんなで共有、活用し、未来につなげる。

私たちは「ロングライフデザイン」を合言葉に、長く続いていることやものの価値を学び伝える《セールス&コミュニケーション》、長く続いていることやものを研究・発信する《リサーチ&アーカイブ》、継続性やその土地の個性づくりを開発・支援する《ロングライフクリエイション》の3つを柱に、健やかなものづくりと、そこに大切な意識を広める活動に取り組んでいます。2023年8月までに取り組んだ活動の一部をご紹介します。


 
リサーチ&アーカイブ
d design travel WORKSHOP FUKUI
『d design travel』福井号の取材候補先をみんなで考える公開編集会議。

デザイントラベルガイド『d design travel』33号目は福井県。福井住民を中心に、福井好きや福井に縁のある方など約40名が集まり、どのような場所や店が「福井らしい」かディスカッションして福井号の取材候補先を考える、公開編集会議を開催しました。ここで集まった情報や、参加者皆さんの熱い"福井愛"を受けて、編集部は現在、福井号を鋭意取材&制作中です。9月8日は敦賀市内で、10月は鯖江市内でも福井号の関連企画を開催します。最新情報はぜひ「d&d福井会」で。引き続きd design travelの応援をよろしくお願いします!(清水睦/D&DEPARTMENT PROJECT)

facebook公開グループ「d&d福井会」

\ 次号は、福井県。/
クラウドファンディング『d design travel』を続けたいvol.33 福井号 プロジェクト達成!!応援をありがとうございました。

『d design travel』を続けたいvol.33 福井号|READYFOR


 
セールス&コミュニケーション
埼玉|秩父やまなみチーズ工房の日
秩父の環境を活かし、地域の循環から生まれるチーズ。

埼玉店で紹介を始めてから、じわじわと浸透しつつある「秩父やまなみチーズの日」。毎月第一土曜日に、限定メニューとチーズの販売を行っています。秩父の地域循環を活かした美味しいチーズをみなさんに知ってもらい、応援をしてもらう活動です。食べることで、その土地や周辺の事柄について興味を持つきっかけになるよう、今後も継続していきます。(尾崎なつ江/D&DEPARTMENT SAITAMA by PUBLIC DINER)

【毎月第一土曜日開催】秩父やまなみチーズ工房の日


 
ロングライフクリエイション
d47食堂|オリジナルワイン2023
東京ワイナリーさんとつくる、4年目のオリジナルワイン(収穫・選果)。

今年は、ロングライフデザインの会の会員のみなさんにも参加いただき、国立市の「澤登キウイ園」へヤマブドウの収穫に行ってきました。猛暑の中、大きな葉や枝の下に隠れるように実をつけるヤマブドウを探していきます。今年は降水量が少なかったため、ブドウにとっては好条件だったそう。見上げれば、人の手の届かないところにほど、艶々とした実が顔をのぞかせていました。ヤマブドウは小粒ながらも、普通のブドウよりもアントシアニンを多く含んでいて、甘酸っぱい味わいが特徴です。ワインづくりには欠かせないヤマブドウ、今年はどんな味わいになるのか私たちも楽しみです。ぜひ、オリジナルワインの完成をお楽しみに!(山田果穂/d47食堂)


 
セールス&コミュニケーション
東京|d SCHOOLわかりやすい漆
漆の基本と、金継ぎ以外での活用方法を学ぶ。

東京店で約8年間、金継ぎの受付でお世話になっている、金継ぎ師の持永かおりさんより、「ご自身で作業されていると、漆が使いきれず、金継ぎから離れてしまう方も多いので、漆の身近な活用方法をもっと知ってほしい。」というお話を受け、改めて、漆の基本と、金継ぎ以外でも使える方法を学ぶ勉強会を企画しました。当日は、参加者の方に漆を持参いただき、無垢の曲げわっぱに拭き漆をするワークショップを開催。漆という素材を、生活の中でより身近に感じていただける、良い機会となりました!(平田鈴乃/D&DEPARTMENT TOKYO)

d SCHOOLわかりやすい漆 -漆の基本と身近な活用方法- 2023年8月19日(土)開催


 
リサーチ&アーカイブ
富山|メニュー開発
今年も粟土舎のトマトを使ったメニューを提供。

富山県南砺市で、農薬?化学肥料?除草剤に頼らないトマト作りを営む「粟土舎」。医王山麓の岩から噴き出す湧水を利用し、周囲の自然環境を大切にした栽培を続けています。トマト特有の酸味、甘み、青々しさに加え、コクも感じられる味わいは粟土舎ならでは。
今年は、旨味を活かしたトマト糀を使ったキーマカレーを開発。ココナッツミルクを加え、パプリカの歯応えをアクセントに、バジルと一緒に漬け込んだ玉子のピクルスも添えました。途中でライムを絞って、味の変化をつける工夫も。旨みがしっかりした粟土舎のトマトだからこそ出来たメニューです。(田中陽子/D&DEPARTMENT TOYAMA)

→ Instagram|@d_d_toyama 2023年8月14日(月)~8月20日(日)提供


 
セールス&コミュニケーション
富山|d SCHOOL わかりやすい演劇
4年ぶりの開催!SCOT サマー・シーズン前に演劇を学ぶ。

人口約500人という過疎の村・利賀村に拠点を置きながら国際的に活躍する劇団「SCOT」が主催する演劇祭「SCOT サマー・シーズン」の開幕を前に、演劇の魅力を学ぶ勉強会を開催。演劇ファンはもちろん、初めてSCOTを知る方、県外の方など約20名の方が参加されました。1時間半のトークでは足りないほど多くの質問が投げかけられ、終了後には、早速公演のチケットを申し込まれる方も。さらに、翌日利賀村まで足を運ばれた方もいらっしゃり、SCOTの皆さんの情熱が、お客様にも伝わった勉強会になりました。(進藤仁美/D&DEPARTMENT TOYAMA)

d SCHOOL わかりやすい演劇 2023年8月14日(月)開催


 
セールス&コミュニケーション
三重|伊勢が世界に誇るイセカドビール
期間限定で飲み比べセットを提供、店頭販売会も開催。

2022年に開催した「伊勢角屋麦酒と三重食材のペアリング」に続き、今年は「イセカドビール3種飲み比べセット」を提供。伊勢角屋麦酒の定番「PALE ALE」や「HIME WHITE」など全6種類のビールの中から、会期中4回に分けて内容を変え、それぞれのビールの特徴が分かるように、グラスに添える飲み比べシートも用意しました。ただ飲んで終わるのではなく、どんなビールなのか楽しく知ってもらえるメニューとなりました。
7月22日には、伊勢角屋麦酒の髙井亮佑さん・内田隆太さんが在店され、お客様の好みを聞きながら、一人ひとりに合うビールを選んでいただきました。珍しいフレーバーや独創的なコンセプトを元につくられた限定ビールは、「これまで味わったことがない!」「凄く美味しい」といった声も。味を伝える表現などスタッフの学びも多く、今後も生産者と直接拘れる機会を増やしていきます。(浜津実奈/D&DEPARTMENT MIE by VISON)

伊勢が世界に誇るイセカドビール 2023年7月16日(日)~8月31日(木)開催


 
リサーチ&アーカイブ
京都|季節限定定食の提供&建築診断
京都の夏は暑い。さらに町屋は暑い、という事実。

2023年夏は、全国的に猛暑、酷暑、京都も連日35度を平気で超えていく暑さでした。d食堂京都では、昨年に続き、京都のお盆の行事食を体験していただく「お精霊さん定食」を提供。海外からのお客様も多く、沢山の方に京都のお盆をお伝えしてきました。と同時に、今夏はスタッフ全員、熱中症と戦う毎日。苦心していたところ、『d design travel』京都号(p.68)よりお世話になっている「ルーフスケイプ」の黒木裕行さんに、食堂の厨房を診断していただく機会に恵まれました。京都特有の町屋と言われる建物同様、京都の食堂は明治期前につくられた建築で、厨房の断熱など“快適な労働環境”のために必要な性能を見直すことについて、詳しくお話しいただきました。自分たちの店のことから京都の町屋や、古い建物に住まうことへの想いが生まれ、京都だからこそ、の「d SHOOOL わかりやすい京町屋建築」を黒木さんと開催したいと思っています。(内田幸映/D&DEPARTMENT KYOTO d食堂京都)

→ Instagram|@d_d_kyoto


 
リサーチ&アーカイブ
京都|生産者訪問
誕生から50年、多くの人を魅了し続けているニーチェアエックス。

京都店での販売開始に伴い、滋賀県高島市で「ニーチェアエックス」の生地を織っている帆布工場「高島帆布」に伺いました。高島帆布では、ニーチェアのデザイナーの新居猛さんがこだわる「一度洗ったかのような柔らかさと手触り」を再現するために、厚手の生地を使いながら、わざと毛羽立ちを起こす加工を追加するなど、思いやりのあるものづくりに取り組まれています。生活者の暮らしと使い心地の良さを何よりも大切に考える姿勢から、脈々と愛され続ける理由を実感。京都店でも、ニーチェアに込められた作り手の思いを伝えていきます。(板津奈央子/D&DEPARTMENT KYOTO)

移動できる居心地 ニーチェアエックス


 
リサーチ&アーカイブ
鹿児島|わかりやすい 焼酎ツーリズム
鹿児島の焼酎文化を発信。

鹿児島の焼酎文化と地域の日常を体感してほしいという思いから立ち上がった「焼酎ツーリズムかごしま」。第1回は2023年2月に開催され、鹿児島店スタッフもボランティア参加しました。初開催の様子を振り返りながら、参加6蔵の焼酎とともに、イベントをご紹介する企画展を開催。県内には、100以上もの焼酎蔵が存在し、それは日本だけでなく世界を見渡しても非常に珍しい地域であり、大小ある蔵で多種多様の味が生まれています。参加蔵の試飲販売も行い、2024年に開催する第2回の予習を兼ね、さまざまな角度から焼酎文化を発信しました。今後もこのイベントを応援していきます。(向井彩乃/D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA)

→ Instagram|わかりやすい 焼酎ツーリズム-2023予習&2024復習編-


 
セールス&コミュニケーション
沖縄|d SCHOOL わかりやすいやちむん
壺屋からみる焼物文化の歴史とこれから。

d TOUR OKINAWA オフィシャルガイドの賀数仁然さんと壺屋を巡った後、「育陶園」の高江洲若菜さん、「井口工房」の井口春治さんをお招きし、トークイベントを開催。実際にやちむん文化が花開いたその土地を巡ることで、歴史を体感し、より理解を深めることができました。作り手のお二人も、情報交換をしながら親交を深め、これから一緒に新しいことを始めていこうという話も。今後も、作り手さんとの交流を繋げながら、その土地の文化や歴史を紹介していきます。(福田里咲/D&DEPARTMENT OKINAWA by PLAZA3)

d SCHOOL わかりやすいやちむん -壺屋からみる焼物文化の歴史とこれから- 2023年8月15日(火)開催
沖縄店独自企画 やちむんのもののまわり-酒器から学ぶ沖縄の焼物文化- 2023年7月5日(水)~9月4日(月)開催
d TOUR OKINAWAガイド 賀数仁然
→ d news OKINAWA SPECIAL INTERVIEW
やちむん(焼きもの)の産地に暮らし、「民衆のための」美しい器を模索する|井口工房(読谷村)


 
セールス&コミュニケーション
沖縄|d SCHOOL わかりやすい泡盛
神村酒造から学ぶ泡盛の楽しみ方

特別酒造ツアーや、酒器と合わせた飲み方を紹介するインスタライブを配信!やちむんや琉球グラスを実際に使う事で、酒器で飲む豊かさも体験することができました。いただいたコメントからも、「神村酒造」のこれまでの活動や、泡盛に対する愛情が伝わる1時間半に。「泡盛 暖流 オリジナルラベル」は、一部地域を除く各店にて販売中です!今後は、異業種とのコラボや泡盛ツアー、古酒のサービスなども行っていけたらと思います。この活動をきっかけに泡盛でつながる輪を広げていきます。(島袋みのり/D&DEPARTMENT OKINAWA by PLAZA3)

→ Instagram|@d_okinawa アーカイブ動画
「泡盛 暖流 オリジナルラベル」商品ページ