D&DEPARTMENT
PROJECT とは

D&DEPARTMENT PROJECT(ディアンドデパートメントプロジェクト)は、2000年にデザイナーのナガオカケンメイによって創設された「ロングライフデザイン」をテーマとするストアスタイルの活動体です。47都道府県に1カ所ずつ拠点をつくりながら、物販・ 飲食・出版・観光を通して、地域の「個性」と「息の長いその土地らしいデザイン」を見直し、全国に向けて紹介する活動を行っています。

ロングライフデザインについて

「ロングライフデザイン」とは形状や意匠のことだけではありません。物の作られ方、売られ方などのデザインを取り巻く環境が揃ってこそ、長く作られ、使われ続ける物が生まれると考えています。

ロングライフデザインの10ケ条
  1. 修理修理をして使い続けられる体制や方法があること。
  2. 価格作り手の継続していく経済状態を生みつづける適正な価格であること。
  3. 販売売り場に作り手の思いを伝える強い意志があること。
  4. 作る作り手に「ものづくり」への愛があること。
  5. 機能使いやすいこと。機能的であること。
  6. 安全危険な要素がないこと。安全であること。
  7. 計画生産あくまで計画された生産数であること。予測が出来ていること。
  8. 使い手使う側が、その商品にまつわる商品以外に関心が継続する仕組みがあること。
  9. 環境いつの時代の環境にも配慮があること。
  10. デザイン美しいこと。

47都道府県に
“デザイン道の駅”をつくる

D&DEPARTMENTの活動に賛同いただいた方とパートナーシップを組み、47都道府県に1か所ずつ、活動の拠点を広げています。その土地に住み、土地に根ざして日々の生活を行っている人と、その地域におけるロングライフデザインについて考え、発掘し、全国に広がるネットワークを使って、情報や手法を共有しながら発信する活動を行っています。

D&DEPARTMENT各地のパートナー

  • 北海道
    「有限会社3KG」
    パートナーの1号店としてオープン。札幌から世界に向けてクリエイションを発信するデザイン会社。
  • 福島
    「ヘルベチカデザイン株式会社」
    福島に根ざし街づくりにも取り組むデザイン会社が、JR郡山駅内にある、こおりやま観光案内所と連携し運営。
  • 埼玉
    「PUBLIC DINER」
    食を通じた街づくりを目指し、熊谷市内で飲食店を経営する企業が、店舗の枠を超えた地域活動を展開。
  • 富山
    「富山県」
    2015年リニューアルした富山県民会館の1階に富山のものづくりやクリエイションを発信する拠点として。
  • 三重
    「アクアイグニス アートマネジメント」
    日本の誇るべき食・文化・アートとテクノロジーが集結する地方創生プロジェクトVISON内にオープン。
  • 鹿児島
    「株式会社丸屋本社」
    天文館の商業施設マルヤガーデンズのオープンと同時にコアテナントとして自社で運営。
  • 沖縄
    「株式会社ミックス」
    セレクトショップを展開するミックスが、日本初のショッピングセンターであるプラザハウスとの協業体により運営。
  • 韓国 ソウル
    「MILLIMETER MILLGRAM」
    オリジナルステーショナリーとストアを展開するデザイン会社。ソウルのイテウォン地区で自社店舗と共に運営。
  • 韓国 チェジュ
    「ARARIO JEJU」
    百貨店や美術館経営する生活文化創造企業が初の体験型宿泊施設を併設した店舗をオープン。
  • 中国 黄山
    「碧山工销社」
    中国の農村文化を研究し雑誌「碧山」を発行。中国の農村地域で持続可能なビジネスモデルに挑む。
※東京、富山、京都は直営店として運営。その他店舗はフランチャイズ形式により現地のパートナーと運営しています。

「日本と世界のロングライフデザイン」と
「地域のロングライフデザイン」を
発掘し発信する

D&DEPARTMENTで取扱うアイテムは全店が共通で扱う定番の「日本と世界のロングライフデザイン商品」と、それぞれの地域が、独自に発掘する「地域のロングライフデザイン商品」で構成されます。地域には全国視点の刺激と情報を与えながら、地域で発掘された商品を全国に広がるネットワークを使って発信することで、新たな交流を生み出します。

長く続く商品をつくる

メーカーや産地のものづくりの原点を見つけ出し、それを継承しながら現代生活者に向けて提案する。これからの時代のロングライフデザインになる商品の開発を行い、販売をしています。

  • 60VISION
    1960年代の日本のメーカー商品の創業原点を見つめ直し、復刻、リブランディングし、再販売する活動。2002年よりスタートし、これまでに12社が参加。
  • オリジナル商品開発
    各店が地域のメーカーや産地と取り組む商品開発では、継承すべき文化や技術について考え、無理なく活性化し、継続する仕組みをつくる。

食を通して地域の魅力を伝える

D&DEPARTMENTはカフェスペースを併設しています。地産地消を基本に、食を通して地域の文化や気候風土を伝えるとともに、人々が気軽に立ち寄り、集まれる場所として、また、レセプションパーティや交流の場所として運営しています。

  • d食堂
    地域の食文化と季節を感じる和食の定食メニューをメインとしたカフェレストラン。
  • D&DEPARTMENT DINING
    洋食の定番メニューを中心にデザートやクラフトビールも充実のカフェレストラン。

学んで買い、学んで食べる

長く続いている"もの"や"こと"から学ぶ勉強会「d SCHOOL」を定期的に開催。講師を招いて行う勉強会やワークショップを通して、ロングライフデザインのある上質な生活の提案や、文化振興、生涯教育を行っています。カフェレストランでは地産地消をテーマに、各店が地域の生産者と繋がりながら、ファーマーズマーケットや収穫体験ツアーなどを企画開催し、正しい食について伝える活動を行っています。

リサイクルへの取り組み

常に新しいデザインを生み、新製品を発売し続けることだけがデザイナーやメーカーの使命ではありません。既に生み出されているデザインや製品の中にも普遍性を持ち、しっかりと使い続けられるものは存在します。既に生み出されたものを、いかにもう一度使うか、もう一度欲しいと思われるものに戻すか。リサイクルにデザインとクリエイションを加え、さまざまな取り組みを行っています。

  • FROM LIFESTOCK
    各産地に保管されている生地見本を再利用し、生活に身近なアイテムにすることで、日本の繊維の技術と素晴らしさを伝える。
    FROM LIFESTOCK
  • D&RE WEAR
    着られるのに廃棄される服に、染め直しなどの手を加え再び着られるようにする、ファッションと流行への新たな取り組み。
    D&RE WEAR
  • SAMPLING FURNITURE
    廃校になった小学校の学校机をリユースして作るフォトフレームなど、廃材を再利用して、家具や生活用品を創る活動。
  • リサイクル
    ショッピングバッグ
    家庭で不要になったショッピングバッグを各店舗で回収し、ラベルを貼ってリユースする取り組み。
  • ユーズド買取再販売
    家具や食器、業務用製品など様々な中古品の買取再販売を実施。店舗で購入した商品は買取を保障している。
    USEDお問い合わせ
  • FACTORY CUSHION
    ものづくりの現場(ファクトリー)で廃棄されてしまう価値ある素材を再利用したクッションを作りました。

47都道府県のデザイン観光
d design travel

47都道府県にそれぞれにある「その土地に長く続く個性」や「らしさ」をデザイン的視点から選び出し、1県1号、年間2号ずつ、ガイドブックを制作しています。
毎号、地域住民参加型のワークショップを開催し、デザイン観光資源の発掘から始まり、地域をテーマにした同時代落語の制作など、若々しく新しい観光と交流を生む仕組みです。
各店は観光情報センターを兼ね、地域のデザイントラベル情報の提供やオリジナルツアーの企画などデザイントラベルの出発点としての役割を担っています。

ロングライフデザインの研究所
D&DESIGN

流行を追い、多くのものを所有することを「豊かさ」とした時代から、本当に意味のある継続性のあるものやことに豊かさを求める時代へ。
D&DESIGNは「ロングライフデザイン」の考えを、企業のブランディングや地域の個性づくりの手法として提案するクリエイティブオフィスです。
これまで様々なメーカーや地域産業のものづくりと関わる中で、「いつの時代も変えてはいけないもの」と「変えていくもの」の存在を意識してきました。
それらを両立させ、個性と結びつけて差別化していくことが、いかに大切か。
ブランディングの視点をもったデザインで表現します。