dの活動報告|2023.4

その土地に長く続くことをみんなで共有、活用し、未来につなげる。

私たちは「ロングライフデザイン」を合言葉に、長く続いていることやものの価値を学び伝える《セールス&コミュニケーション》、長く続いていることやものを研究・発信する《リサーチ&アーカイブ》、継続性やその土地の個性づくりを開発・支援する《ロングライフクリエイション》の3つを柱に、健やかなものづくりと、そこに大切な意識を広める活動に取り組んでいます。2023年4月までに取り組んだ活動の一部をご紹介します。


 
セールス&コミュニケーション
埼玉|d SCHOOL わかりやすい武蔵ワイナリー 福島塾
小川町を有機ワインの名産地に。ソーヴィニヨン・ブランの苗植えを行ないました。

参加メンバーがさらに増えた福島塾。2回目の開催となる今回は、ワイナリーを開業するために武蔵ワイナリーで研修を受けている研修生の新しい圃場に、100本のソーヴィニヨン・ブランの苗を植えました。2017年、「有機の里小川ワイン特区」に認定された小川町。武蔵ワイナリーでは、小川町をはじめ近隣地域が有機ワインの名産地となり、多くの雇用や観光需要を生み、地域が活性化することを目指して研修生への指導も行なっています。今回の開催が、有機ワイン農家が増えるきっかけになることを期待しています!(尾崎なつ江/D&DEPARTMENT SAITAMA by PUBLIC DINER)

d SCHOOL わかりやすい武蔵ワイナリー 福島塾 2023年2月16日(木)~全6回コース


 
リサーチ&アーカイブ
d47食堂|d design travel 定食開発
宿場町文化から、ハイカラ文化まで。神奈川ならではの定食ができました。

開港によって多くの文化が流れ込み、大きく発展を遂げハイカラ文化の生まれた東部と、丹沢や箱根と山々に囲まれ、古くから東海道の宿場町としても栄え、相模湾からの海産物も豊富な西部。全く異なる文化を受け入れながらも、風土に合わせて馴染み、そこに地域の個性が残っていくのが“神奈川らしさ”なのかもしれません。シュウマイにマグロの角煮からけんちん汁まで、食卓に当たり前に並ぶのが神奈川。我が家のけんちん汁は曽祖母から代々母たちに受け継がれてきたもの。この味をこれからも変わらずに続く母の味として残していきたいです。(山田果穂/d47食堂)

神奈川定食   2023年4月7日(金) ~6月22日(木)提供
神奈川定食に収まらなかった郷土の味を伝える「神奈川をたべる会」  2023年6月11日(日)開催


 
リサーチ&アーカイブ
d47 MUSEUM|d design travel show KANAGAWA
読んで、聞いて、食べて…神奈川の魅力を五感で楽しむ一日。

神奈川号の出版記念として、神奈川の魅力を五感で楽しむ一日限りのイベントを開催!神奈川号のキーマンである「真鶴出版」の川口瞬さんと、「アタシ社」のミネシンゴさんをゲストに迎え、それぞれの活動や地域に混ざりこんでいくお話をお伺いしました。さらに、編集長・神藤の取材裏話、ほぼ全展示台を解説しながらのミュージアムツアーも実施!トークの合間には、初の試みとなる小田原の「鈴廣かまぼこ」、三崎でまぐろ卸を行う「FISHSTAND」、開成町の酒蔵「瀬戸酒造店」に参加いただき、神奈川の食とお酒も楽しんでいただきました。神奈川展も引き続き開催中。d47一同、神奈川県を掘り下げていきます。(門脇万莉奈/d47 MUSEUM)

d design travel show KANAGAWA 2023年4月15日(土)開催
神奈川物産MARKET 2023年4月7日(金)~6月26日(月)開催


 
セールス&コミュニケーション
東京|d SCHOOLわかりやすい八王子織物
八王子産地の個性と、産地が続いていくためのものづくりを紐解く。

かつて大消費地であった江戸近郊に位置し、戦後の衣類需要と流通を支えてき八王子織物。しかし、品質よりも価格が優先された結果、産地に息づく高い技術力の存続が危ぶまれています。そこで、八王子の奥田染工場代表の奥田博伸さんをお招きし、D&DEPARTMENTファッション部門のコーディネーターの重松と、八王子織物の歴史やこれからのものづくり、そして消費者はどのような選択をしていけばよいのか、、、深掘りしました。今後は八王子の産地ツアーなども開催していきます!(金藏未優/D&DEPARTMENT TOKYO)

FROM LIFESTOCK展 -「その土地らしさ」を紐解く、7つの織物産地- 2023年4月14日(金)~5月16日(火)開催
d SCHOOL わかりやすい八王子織物 2023年4月22日(土)開催


 
リサーチ&アーカイブ
富山|生産者訪問
春のめぐりファームを見学、ハーブを使用したメニューを開発。

入善町で自然栽培の農業を営む「めぐりファーム」で、里芋やじゃがいもの植えつけを体験し、農場を見学させていただきました。また、7月に開催する「めぐりファームをたべる会」に向けて、料理に使う夏野菜の収穫予定などについても打ち合わせをしました。今回の訪問を通して、農家さんの「入善町の環境に適応して育った作物たちを、面白く新鮮な食べ方で提供してほしい」という思いを知り、今後のメニュー展開や、たべる会でのメニューづくりに生かしたいと強く思いました。
●週替わりパスタ「ハーブサルシッチャ、スナップエンドウ、レモンのオイルソース」
めぐりファームのローズマリーを使用したローズマリー酵母を練り込んだサルシッチャ(生ソーセージ)に、季節野菜のスナップエンドウを合わせ、ハーブやレモンを添えたオイルソースパスタを提供しました。自然で優しいハーブの香りが感じられ、みずみずしいスナップエンドウ、爽やかなレモンとの相性も良く、新緑に向かう季節にぴったりの一皿になりました。(田中陽子/D&DEPARTMENT DINING TOYAMA)

→ Instagram|@d_d_toyama


 
ロングライフクリエイション
富山|dロゴシリーズ
どうしたらできるか、を考えるものづくりへの情熱と技術。

その土地の素材や技術を使って「d」のロゴを作るシリーズの富山版として、真鍮の生活道具ブランド「FUTAGAMI」と共に、「d」ロゴペーパーウエイトを作りました。社長の二上さんは「できない」とは言わない方だと伺っていましたが、まさにその通りで、技術的に難しい要望にも答えていただき、納得のいく形になりました。二上社長の姿勢や情熱を感じ、私たちも伝え手として同じものづくりのチームの一員であること、同じ熱量を常に持っていたいと改めて感じ、背筋が伸びました。(進藤仁美/D&DEPARTMENT TOYAMA)

dロゴ ペーパーウェイト


 
リサーチ&アーカイブ
三重|生産者訪問
三重県志摩市・ヤシマ真珠の養殖場を見学。

複雑なリアス式海岸である英虞湾内に浮かぶ間崎島。600人前後の島民が暮らすこの島に「ヤシマ真珠」の養殖場があります。現在、真珠養殖をされているのは、ヤシマ真珠5代目の山本行太さんの叔父、佐藤珠樹さん。佐藤さんはさまざまな海の環境と向き合いながら、今も国産貝の「あこや真珠」にこだわりと誇りを持って養殖を続けられています。真珠はただのアクセサリーの一部ではなく、貝が命を懸けて作り出したもの。ものが生まれる背景を知り、それを伝えていく責任を再確認した見学となりました。(高田弘介/D&DEPARTMENT MIE by VISON)

あこや真珠のもののまわり 2023年3月18日(土)~5月25日(木)開催


 
セールス&コミュニケーション
京都|MUSICA TEAの紅茶
dオリジナルブレンド発売記念。兵庫・MUSICA TEAに学ぶ、わかりやすい紅茶。

昨年に続いて2度目となる勉強会。雨続きの京都で何とか持ち堪えた晴れ間の開催。D&DEPARTMENT食のディレクターも同行したスリランカツアーから生まれた「セイロン」開発の経緯、スリランカ各地の茶葉の飲み比べ、茶種による違いや飲み方の色々、おいしい紅茶の淹れ方、紅茶を飲んだ後の活用法など、堀江勇真氏の知見と経験に基づいた幅広く濃い内容の約2時間。「おいしく自由に紅茶の飲める店はまだまだ少ない」という堀江さんの言葉とみなさんの頷く様に、よりおいしい紅茶が提供出来るよう、経験を積み学んでいきたい、目指したい。(内田幸映/D&DEPARTMENT KYOTO d食堂京都)

MUSICA TEAの紅茶 2023年4月14日(金)~5月9日(火)開催
MUSICA TEAに学ぶ「わかりやすい紅茶」 2023年4月16日(日)開催


 
セールス&コミュニケーション
京都|堤淺吉漆店のもののまわり
漆について学び、体験するワークショップを開催。

京都で約115年の歴史を誇る漆店、「堤淺吉漆店」の堤卓也さんを講師にお招きし、木地に生漆を繰り返し摺り込んでいく「拭き漆」で漆器を作るワークショップを開催。初めて漆に触れる方も多く、漆特有の匂いと滑らかな手触りに驚きの声も。同じ漆を使っていても、徐々に色の濃さや艶の違いが出てくるのが拭き漆の面白いところ。見比べて参加者同士の交流も広がりました。同時通訳にも初挑戦し、滞在中の海外の方にも楽しんでいただくことができた会となりました。今後海外の方に向けた発信にも取り組んでいきます。(板津奈央子/D&DEPARTMENT KYOTO)

堤淺吉漆店のもののまわり 2023年3月17日(金)~4月24日(月)開催
拭き漆で漆器をつくろう 2023年4月7日(金)開催


 
リサーチ&アーカイブ
鹿児島|生産者訪問
新茶シーズンの茶畑と工場の視察に行ってきました。

鹿児島県北薩地方さつま町で、親子3代にわたり茶業を営む「長野製茶工場」。雄大な山々に囲まれ、山間部ならではの寒暖差により、香り高い茶葉が育ちます。3代目の長野力也さんは、鹿児島に根付く「茶いっぺ(お茶でも一杯飲んで行きなさい)」というもてなしの文化や、かつて伝統的に作られていた「はんず茶」など、郷土の茶文化を復活、継承する活動に取り組まれ、d鹿児島店にお声がけくださったことで視察が実現しました。今回摘み取った新茶は、5月7日(日)の立ち会い販売会でご紹介します。長野さんとともに、鹿児島のお茶文化を根付かせる機会を作っていきたいです。(内門美里/D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA)

→ instagram|長野製茶工場 立ち会い販売会 2023年5月7日(日)開催


 
セールス&コミュニケーション
沖縄|d SCHOOL わかりやすいオーディオ
知名オーディオの音の魅力について体感しながら学ぶ。

知名オーディオのもののまわりに関連して、「d SCHOOL わかりやすいオーディオ」を開催。クラフトビールやコーヒーを飲みながらゲストのお二人の話を聞いたり、知名オーディオのスピーカーを聴き比べたりと、知名オーディオの音の魅力を体感できるイベントぶ。参加者からも積極的に質問をいただき、音について理解を深めることができました。トークイベントでお話されていた、知名オーディオのアップサイクル活動についても、今後より掘り下げてご紹介していきます。(福田里咲/D&DEPARTMENT OKINAWA by PLAZA3)

沖縄店独自企画 知名オーディオのもののまわり 2023年3月29日(水)~5月29日(月)開催
d SCHOOL わかりやすいオーディオ 2023年4月29日(土)開催
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