dの活動報告|2022.9

その土地に長く続くことをみんなで共有、活用し、未来につなげる。

私たちは「ロングライフデザイン」を合言葉に、長く続いていることやものの価値を学び伝える《セールス&コミュニケーション》、長く続いていることやものを研究・発信する《リサーチ&アーカイブ》、継続性やその土地の個性づくりを開発・支援する《ロングライフクリエイション》の3つを柱に、健やかなものづくりと、そこに大切な意識を広める活動に取り組んでいます。2022年9月までに取り組んだ活動の一部をご紹介します。


 
リサーチ&アーカイブ
埼玉|埼玉県全63市町村キーマントーク
埼玉のキーマンとトークイベントを開催しました。

2022年7月からd47 MUSEUMにて開催された展覧会「ものにはまわりがある展」の連動企画として、「埼玉県全63市町村キーマン」の中から20名以上の方に、埼玉の食・街づくり・場づくり・クリエーターのまわり・各エリアの今と未来についてお聞きしました。キーマンのみなさんに共通していたのは、「全員が楽しみながら、自分達が住みたい暮らしの未来を作っている」ということ。このような人との繋がり自体が、埼玉らしさであると実感できた会でした。(尾崎なつ江/D&DEPARTMENT SAITAMA)

埼玉県全63市町村キーマントーク 2022年7月16日(土)、8月27日(土)開催


 
ロングライフクリエイション
d47食堂|dオリジナルワイン仕込み
東京ワイナリーさんと3年目のワインづくり。

3年目となるオリジナルワインづくりが今年もスタート。去年に続き、「東京ワイナリー」の越後屋さんが主催するヤマブドウの収穫に参加しました。国立市の住宅街にある「澤登キウイ園」さんは、ヤマブドウ栽培の日本発祥の土地。一粒に詰まった野性味溢れる味わいは、オリジナルワインづくりには欠かせない存在です。多くの人の手に支えられて出来上がる、東京ワイナリーとのdオリジナルワイン。今年はどんなワインになっていくのでしょう。私たちも楽しみです。(山田果穂/d47食堂)

→ レポートブログ|オリジナルワイン2022ができるまで|東京ワイナリー編(1)
→ Instagram|@d_department


 
ロングライフクリエイション
d47 MUSEUM|「ものにはまわりがある展」
会期終盤、出展者トークと懇親会を開催!

9月4日(日)「ものにはまわりがある展」関係者が集まり、トークと懇親会を開催しました。出展者12名が参加した「出展者公開座談会」では、ナガオカケンメイも加わりトークセッションを実施。暮らしと仕事の領域を崩して開拓しているみなさんのお話は、私たちも大きく頷くばかりでした。トーク終了後は、ロングライフデザインの会の方々にもはじめてご参加いただいての懇親会!d47 MUSEUMでは、今後も各地で活動する方々との交流の場を設けていきます。(門脇万莉奈/d47 MUSEUM)

ものにはまわりがある展 座談会&『おもしろい地域には、おもしろいデザイナーがいる』発行記念トーク in 渋谷 2022年9月4日(日)開催


 
セールス&コミュニケーション
d47|山梨県「SIWA|紙和」の手仕事
厳しい検品過程から生まれた和紙製品。

山梨県市川大門の和紙メーカー「大直」が手がける、和紙製品ブランド「SIWA|紙和」。工場を訪問した際には、一つ一つの製品を厳しく検品される様子を見学しました。そのことがきっかけとなり、今回の特集では、検品によりはじかれてしまった「規格外品」を、その理由も併せてご紹介しました。なぜ規格外品なのか、私たちには分からないものがほとんどで、「SIWA|紙和」の検品基準や品質の高さを改めて実感できました。(上久保杏子/d47 design travel store)

山梨県「SIWA|紙和」の手仕事 2022年9月8日(木)~9月30日(金)開催


 
セールス&コミュニケーション
東京|d SCHOOL わかりやすい金継ぎ- 持永かおりさんに学ぶ見立てを楽しむ視点 -
金継ぎ師の持永かおりさんが見る、「割れ」や「欠け」の魅力。

東京店で2013年から金継ぎの受付を開催してくださっている、金継ぎ師の持永かおりさんをお招きし、様々な偶然が重なってできる線や欠けの美しさについてお話しいただきました。トーク後に行われた、器の相談会も大盛況。今後も直して使い続けることの価値や豊かさについて、多くの方に伝えていきたいと思います。金継ぎの受付は、定期的に行なっているので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。(平田鈴乃/D&DEPARTMENT TOKYO)

d SCHOOL わかりやすい金継ぎ- 持永かおりさんに学ぶ見立てを楽しむ視点 - 2022年9月16日(金)開催
毎月開催 - 金継ぎの受付 - 割れたうつわの修理の日


 
リサーチ&アーカイブ
富山|syoufarmハーブのグリーンカレー
地域の食材を使用した特別メニューを提供。

富山県魚津市の「syoufarm」は、自然の力を利用し、農薬や化学肥料不使用で栽培している農家さん。ハーブが格別で、丁寧な世話をしているからこそ。小さな農家さんのため食材の量に限りがあり、今回は3連休限定メニューとして、syoufarmのハーブや野菜を使用したグリーンカレーを提供しました。お客様の反応も良く、農家さんにもとても喜んでいただけました。(田中陽子/D&DEPARTMENT TOYAMA ダイニング)

→ Instagram|@d_d_toyama


 
セールス&コミュニケーション
富山|高岡クラフトマルシェ 出店
11年続く「高岡クラフト市場街」で初開催のクラフトマルシェにd富山店も参加!

400年の歴史が続く伝統工芸のまち高岡で、9月23日(金・祝)・24日(土)の2日間、「高岡クラフトマルシェ」が開催されました。県内外のクラフト作家の作品の紹介や、高岡職人の技術展示、飲食店ブースの出店などで賑わいました。d富山店からは、和紙工房の「桂樹舎」や、坐蒲を作る「サカエ金蘭」など、富山の作り手の方と一緒に作ったオリジナルグッズを中心に、ロングライフデザインのアイテムを多数ご紹介しました。(進藤仁美/D&DEPARTMENT TOYAMA)

高岡クラフトマルシェ  2022年9月23日(金・祝)、24日(土)開催


 
リサーチ&アーカイブ
三重|新メニュー!季節のフルーツスムージー
三重県産いちご、ブルーベリーを使用した2種類のスムージーを提供。

暑い夏に、冷たい飲み物で一息ついてほしいという思いから、ひんやりとしたスムージーを考案。北海道興部町にある「North PlainFarm」のおこっぺヨーグルトを使用したアイスクリームと、三重県産のフルーツを使用したスムージーができました。濃厚でまろやかなヨーグルトと甘酸っぱいフルーツが合わさり、さっぱりとした味わいです。フルーツの鮮やかな色も相まって、美味しいだけでなく見た目も可愛いとのお声をいただきました。(濵津実奈/D&DEPARTMENT MIE by VISON)

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リサーチ&アーカイブ
三重|県内生産者さん訪問
東海地方ならではの味、「東海醸造」を訪ねました。

東海地方の限定された地域で作られる豆味噌と溜り醤油を、昔ながらの古式製法を守りながら作り続けている「東海醸造」。味噌にまつわる歴史や豆味噌の特徴を醸造家の本地さんから、模型などを使いながらわかりやすくレクチャーいただきました。見た目の印象で塩辛いのではないかと思われがちですが、口に含むと豊かな香りと旨味が広がり、思わず笑顔がこぼれます。三重店では10月1日(土)~30日(日)まで東海醸造さんの企画を開催、ワークショップも行います。(田畑知著/D&DEPARTMENT MIE by VISON)

NIPPON VISON MARKET 三重 東海醸造の豆味噌と底引き溜り醤油 2022年10月1日(土)~10月30日(日)開催
d SCHOOL わかりやすい豆味噌 10月15日(土)開催


 
リサーチ&アーカイブ
京都|城陽いちじくのパフェ
その土地の食文化を伝える。季節にあわせたスイーツメニューを開発。

祭りや文化財が有名すぎて忘れがちだが、海、山、併せて水の豊かな京都は、生鮮食品も豊か。そこで、季節を伝えられるような果物や、京都の生産者さんの商品を使ったスイーツを作っています。初秋は無花果を、晩秋には栗をパフェに。美山「ゆう豆(ゆうず)」さんの湯葉やおからを使ってクランチやクランブル(パフェの具材)を作り、ゆう豆さんにも「そんな使い方があったか!」と驚いていただき、今まで以上に商品を良く知ろうと、またお伝えしたいと、私たちも作り手として熱が入る。(内田幸映/D&DEPARTMENT KYOTO d食堂京都)

→ Instagram|@d_d_kyoto


 
セールス&コミュニケーション
京都|d SCHOOL わかりやすい和ろうそく
和ろうそくについて学ぶワークショップを開催しました。

滋賀県にある「和ろうそく 大與」の大西巧さんをお招きし、和ろうそくについて学ぶd SCHOOLを開催しました。これから火を使っていく世代に和ろうそくを知ってもらえるように、親子で参加できる回も設け、小中学生にも参加いただきました。黒板を使いながら図解も交え、構造や洋ろうそくとの違いを学び、後半は和ろうそく作りを体験。学びながら日常使いがイメージできるような機会を今後も作っていきます。(立道絢音/D&DEPARTMENT KYOTO SHOP)

d SCHOOL わかりやすい和ろうそく 2022年8月20日(土)開催
NIPPON VISION MARKET 大與の和ろうそく 2022年8月5日(金)~9月19日(月)開催


 
リサーチ&アーカイブ
鹿児島|竹細工と地域の関わり
柚木竹細工工房を訪ね、竹細工にまつわる地域行事についてお話を伺いました。

鹿児島県姶良市では年明けに「鬼火焚き」という火祭り行事があり、大きな鬼の面を火やぐらに立て、新年の無病息災を祈願します。その鬼の面は毎年、「柚木竹細工工房」の柚木一徳さんが製作します。「竹ひごが生み出す幅広い造形の可能性と地域の関わり、そして鬼火焚きに関わってきたことで鹿児島だけでなく全国の方々とも繋がり竹細工の仕事ができている」と話す柚木さん。日常の道具としてだけでなく、昔から竹を用いて生活を豊かにしようとしてきた人々の思いを感じました。(崎山智華/D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA)

→ レポートブログ|柚木竹細工工房│竹細工と地域のつながり


 
ロングライフクリエイション
沖縄|dオリジナル泡盛製作報告
「神村酒造」とdオリジナル泡盛を製作中です。

2017年からスタートした「dオリジナル泡盛」の製作がようやく本格的に動き出し、パッケージデザインもほぼ完成、これからのプロモーションについて製造元の「神村酒造」さんへお話を伺いに行ってきました。社長の中里ご夫妻からのご好意で、今後、全店スタッフに向けたオンライン勉強会を開催し、美味しい泡盛の飲み方を教えていただく予定です。沖縄店からはもちろんですが、各店よりその魅力を発信できる日が楽しみです。(田口陽子/D&DEPARTMENT OKINAWA by PLAZA3)