dの活動報告|2022.6

その土地に長く続くことをみんなで共有し、活用し、未来につなげる。

私たちは「ロングライフデザイン」を合言葉に、長く続いていることやものの価値を学び伝える《セールス&コミュニケーション》、長く続いていることやものを研究・発信する《リサーチ&アーカイブ》、継続性やその土地の個性づくりを開発・支援する《ロングライフクリエイション》の3つを柱に、健やかなものづくりと、そこに大切な意識を広める活動に取り組んでいます。2022年6月までに取り組んだ活動の一部をご紹介します。


 
ロングライフクリエイション
D&DEPARTMENTオリジナル「SEAT CAP」
背もたれに被せるだけ。着せ替えできるシートキャップを発売。

カリモク60 Kチェア1シーターに取り付ける、D&DEPARTMENTオリジナル商品の「SEAT CAP」が新発売。タクシーや喫茶店のシートに被せてあるカバーから着想を得て、Kチェアを自分好みにカスタマイズできるアイテムとして誕生しました。生地は、レースからフェイクファーまで日本各地の産地から特色ある生地でつくりました。季節によってお手持ちのKチェアのアクセサリーとして変化をお楽しみください。(笹倉隆子/D&DEPARTMENT 商品部)

商品情報|SEAT CAP D&DEPARTMENTのカリモク60取扱店舗にて販売
特集|カリモク最初の家具、Kチェア。


 
セールス&コミュニケーション
北海道|NIPPON VISION MARKET「東京 釜浅商店の良理道具」
庖丁研ぎ教室、銘入れ実演会を行いました。

東京合羽橋で明治41年から続く釜浅商店は、日本各地の良い理(ことわり)のある道具を扱っています。そんな釜浅商店がセレクトする「庖丁」をテーマに展示販売を行いました。期間中は、釜浅商店の小峰さん、黒澤さんにお越しいただき、買った後のその先まで長く使い続けられるように庖丁研ぎ教室と銘入れの実演会を開催しました。(山田曜子/D&DEPARTMENT HOKKAIDO by 3KG)

NIPPON VISION MARKET「釜浅商店の良理道具」
会期:2022年5月24日(火)~7月9日(土)11:00~19:00


 
セールス&コミュニケーション
埼玉|d SCHOOL「わかりやすい水資源」
水資源をテーマに、熊谷の「生活と水」そして「井戸掘りの仕方」を学びました。

熊谷は、発掘資料より古来より人が住んでいるエリアだということが分かっており、その歴史から昔から脈々と引き継がれているものが熊谷の文化だと理解できます。人が住み続けられた一番の理由が、水資源であり、二代河川(利根川と荒川)の水流が、古くから人々の生活の礎になっています。長く続くことやものの側には、地理的な根本的要因があり、これはロングライフの考え方にも当てはまり、熊谷や埼玉らしさには、その土地の地形や気候や暮らしそのものが反映されたものであることを学びました。(尾崎なつ江/D&DEPARTMENT SAITAMA)

d SCHOOL「わかりやすい水資源」
日時:2022年6月21日(火)13:45~16:45


 
リサーチ&アーカイブ
d47食堂|福島をたべる会
福島取材を経て出会った福島の食文化を、ディナーコースでご提供しました。

d47食堂の定食取材では、生産者のみなさんの知られざるエピソードや地元の人々が醸しだす空気感など、さまざまな個性に出会うことができます。定食一膳には納めきれない食文化を楽しんでいただきたいと「たべる会」を開催しました。 福島の“雪深い里山の食卓”をテーマにした小鉢から始まり、“300年の歴史あり”と題した庶民の知恵の食事や武家料理、“いっぺくわっしぇ”と目一杯ご飯を振る舞ってくれるお母さんの味を再現しました。(渡辺美穂/d47食堂)

福島をたべる会
日時:2022年5月29日(日)、5月30日(月)18:00~20:00 / L.O.19:30
福島定食 提供期間:2022年4月1日(金)~6月2日(木)
レポート|福島定食ができるまで

\ 今度は、福島県。/
d47落語会 第26回「福島県」


 
セールス&コミュニケーション
d47|d design travel FUKUSHIMA SOUVENIRS
福島らしいものづくりや、d design travel編集部おすすめの美味しいお土産を紹介。

2022年3月に完成した福島県のデザイン観光ガイド『d design travel FUKUSHIMA』の出版を記念し、d47では「IIE Lab.」の会津木綿ストールや「めぐる」の漆器、「仁井田本家」の日本酒など、福島らしいものづくりや、編集部おすすめのお土産を紹介。本誌を手に、福島を旅したいという声も多くいただきました。次号31県目の「三重号」は、2022年10月刊行予定。ぜひ完成を楽しみにお待ちください。(菅沼祥平/d47 design travel store)

d design travel FUKUSHIMA SOUVENIRS
会期:2022年4月1日(金)~5月6日(金)12:00~20:00 / 水曜休
5月13日(金)全国発売!『d design travel FUKUSHIMA』

\ 次号は、三重県。/
『d design travel 三重』の最新情報をお届けします。


 
セールス&コミュニケーション
東京|d SCHOOL「わかりやすい林業 - 山のしごとが紡ぐ、500年続く街づくり - 」
山のしごとと街づくりの関係性を、東京都町田市の里山整備をもとに紐解きました。

5月から開催している「森と街をつなぐ 山のしごと」展の関連企画として、檜原村で山しごとをしている東京チェンソーズの吉田尚樹さんと、町田市の東向山簗田寺で街づくりの活動をしている齋藤紘良さんをお招きし、協働している里山整備の活動や、その先に思い描いている未来についてお話を伺いました。山のしごとが500年続く街づくりに繋がっている。改めて自分の住んでいる街や身近な森に関心を向けることができた1日でした。(平田鈴乃/D&DEPARTMENT TOKYO)

d SCHOOL「わかりやすい林業 - 山のしごとが紡ぐ、500年続く街づくり - 」
日時:2022年6月25日(土)10:30~12:00
東京チェンソーズ × D&DEPARTMENT TOKYO「森と街をつなぐ 山のしごと」展
会期:2022年5月14日(土)~8月28日(日)12:00~20:00 金 / 12:00~18:00 土日祝

\ 毎月17日に配信中!/
D&DEPARTMENT東京店がお届けする、インスタラジオ「はじめまして林業」


 
ロングライフクリエイション
富山|富山店スペシャルメニューの開発
富山に長く続く「坂口屋醸造店」との連携メニューを考案。

明治創業、富山県朝日町「坂口屋醸造店」の塩麹を使用したパスタを提供しました。専用の釜で自然発酵した糖度42の塩麹は、塩味の他にほのかな発酵感や甘みか?感し?られるのか?特徴で、肉の漬込みに最適。素材の旨味をく?っと引き出してくれます。お店に伺い直接お話を聞くと、麹以外にも朝日町の食材について教えて頂き、今後も連携したメニュー作りに取り組んでいきたいと考えています。(田中陽子/D&DEPARTMENT TOYAMA ダイニング)

→ Instagram|@d_d_toyama


 
リサーチ&アーカイブ
富山|島川あめ店 創業360周年記念企画展 Sweet Life
江戸時代から変わらない水飴づくりを続ける島川あめ店の展覧会を開催しました。

丸薬の原料として、また滋養があり弱った体を元気にするとして重宝されてきた水飴。売薬の歴史とともに発展した富山の水飴づくりの最後の1軒である「島川あめ店」は、今も砂糖を使わず、でんぷん(甘藷)と麦芽のみで水飴をつくっています。水と原料を混ぜて温めながら一晩寝かしたあと釜で炊き上げる、昔ながらの製法で作る水飴の良さを改めてご紹介しながら、いつも笑顔で溢れる島川あめ店の仕事場の魅力もご紹介します。(進藤仁美/D&DEPARTMENT TOYAMA)

D&DEPARTMENT TOYAMA GALLERY「島川あめ店 創業360周年記念企画展 Sweet Life」
会期:2022年6月16日(木)~8月7日(日)10:00~19:00
主催:D&DEPARTMENT TOYAMA、株式会社島川
企画:合同会社テクスチャ、Ink&Dive、川原製作所
協力:STRIDE、ハマ企画株式会社、株式会社山田写真製版所


 
ロングライフクリエイション
三重|三重店カフェ新メニュー
夏限定・アイスdどらができました。

三重店カフェの看板メニュー「dどら」にアイスクリームをはさんだ「アイスdどら」ができました。毎日銅板に手焼きで作るふわふわのdどらの皮にひんやりD&DEPARTMENTオリジナルアイスクリームをはさみました。数量限定のご用意で、注文いただいてからお作りします。梅雨も明け、夏本番。暑い季節に、ぜひお楽しみください。(清水友麻/D&DEPARTMENT MIE by VISON)

→ Instagram|@d_d_mie

アイスdどら(豆乳粒あん)   
国産大豆100%使用したくぼさんのとうふ(香川)を使った豆乳アイスと伊勢製餡所オリジナル粒あんをはさみました。豆乳の甘みをしっかり感じられ、粒あんとの相性もぴったり。

アイスdどら(ラムレーズン)  
ヘリオス酒造(沖縄)のラムレーズンアイスをシンプルにはさみました。dどらのはちみつ香るふわふわの皮にラム酒の香りと味わいが広がります。

\ ご自宅で楽しめる6個セット販売中!/
素材の味わいを活かしてつくる「d&アイスクリーム」


 
セールス&コミュニケーション
三重|NIPPON VISON MARKET「大阪 にじゆらの注染手ぬぐい」
にじゆらの注染技法を用いてオリジナルの手ぬぐいを作りました。

5月から6月にかけて開催した、NIPPON VISON MARKET「大阪 にじゆらの注染手ぬぐい]
の関連企画として、株式会社ナカニより中尾弘基社長をお招きし、d SCHOOL「わかりやすい染色 - 注染 - 」を開催しました。注染とは布をじゃばら状に重ね、海藻を混ぜ合わせたのりを用いて土手を作り染料を注いでいきます。実際に注染を体験し、生産者さんから直接お話しを伺える貴重な二日間となりました。(藤川吾子/D&DEPARTMENT MIE by VISON)

NIPPON VISON MARKET「大阪 にじゆらの注染手ぬぐい」
会期:2022年5月3日(火)~6月26日(日)10:00~18:00
d SCHOOL「わかりやすい染色 - 注染 - 」
日時:2022年5月28日(土)、5月29日(日)11:00~17:00 / 各4回


 
セールス&コミュニケーション
京都|d SCHOOL「わかりやすい大原の紫蘇」
京都 大原「志ば久」に学ぶ紫蘇シロップの作り方

2022年6月18日。京都食堂に「志ば久」の久保統(はじめ)さんを招いて、わかりやすい大原の紫蘇~志ば久に学ぶ紫蘇シロップの作り方講座を開催しました。周りを山に囲まれた小さな盆地の京都、大原の里は、周りから花粉などが飛んできにくいため、毎年「自家採種」をして、800年以上昔から、色、香りの良い原種に近い希少な赤紫蘇を守り、伝えています。今回、その大切な生赤紫蘇、そのものについて学び、参加された方は実際に紫蘇の葉をもいで、鍋で煮て、皆さんで紫蘇が化学変化をおこして美しいピンク色のシロップになる行程を体験していただきました。色が変わるときには、歓声がわき、携帯のカシャカシャ音が。これで皆さん、この夏は紫蘇ジュースなどで疲れ知らず?!大原の紫蘇はこれからが最盛(出荷時)期を迎えます。(内田幸映/D&DEPARTMENT KYOTO d食堂京都)

d SCHOOL「わかりやすい大原の紫蘇」
日時:2022年6月18日(土)18:00~19:30


 
セールス&コミュニケーション
京都|中山珈琲焙煎所の珈琲
挽きたて、淹れたての新鮮さを味わう販売会を開催。

d食堂京都で使用している中山珈琲焙煎所の珈琲フェアを開催しました。ブレンドやシングルの豆の販売や、食堂と連動して珈琲とのペアリングを楽しむメニューを提供するほか、1日限定で店主の中山修也さん・舞蘭さんに出張ドリップにお越しいただきました。境内で頂く淹れたての珈琲はひときわ美味しく、挽きたて、淹れたての新鮮さにこだわり、全国の方々に美味しい珈琲を届けている中山さんの思いが気持ちが感じられるひと時になりました。(下野文歌/D&DEPARTMENT KYOTO)

京都 中山珈琲焙煎所の珈琲
日時:2022年4月28日(木)~5月23日(月)11:00~18:00


 
セールス&コミュニケーション
鹿児島|龍門司焼の窯焚き
黒薩摩「龍門司焼」の窯焚きに参加しました。

黒薩摩「龍門司焼」の年に2回行われる登り窯での窯焚きに、鹿児島店スタッフ3名で参加させていただきました。「火袋」と呼ばれるわずか30~40㎝四方を目掛けて薪をくべ続け、1200度超まで徐々に温度を上げていきます。私たちは薪を1本投げ入れるだけでもやっとの思いでしたが、陶工たちは一気に100本ほどをくべる場面もあり、作業は一晩中続いていきます。赤々と燃える炎から痛いほどの熱を体中に感じながらの貴重な体験でした。今回の登り窯で焼成された器は、7月上旬から店頭に並びます。(内門美里/D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA)

レポート|黒薩摩、龍門司焼の窯焚き
龍門司焼のもののまわり


 
リサーチ&アーカイブ
沖縄|その土地のつくり手を訪ねる、取材訪問
「木漆工とけし」さんの現状をお伺いしてきました。

沖縄の木を用いて今の暮らしに寄り添った漆器づくりを行う「木漆工とけし」。最近は古くから祭祀等で用いられる「琉球漆器」の制作に取り組んでいらっしゃるそうです。木材の入手が困難になっている昨今、地元で倒木の始末の手伝いをしながら使用できる部分を見つけては素材として捨てることなく作品に蘇らせる活動も行っていますが、人材不足や細かい作業で手が回らずに保管されているお話も伺いました。沖縄店として今後ワークショップやツアーの計画を立てて一緒に活動できないか模索していきます。(田口陽子/D&DEPARTMENT OKINAWA by PLAZA3)

d news OKINAWA SPECIAL INTERVIEW 沖縄の漆器 - 木漆工とけし -