dの活動報告|2024.3

その土地に長く続くことをみんなで共有、活用し、未来に繋げる。

私たちは「ロングライフデザイン」を合言葉に、長く続いていることやものを研究・発信する《リサーチ&アーカイブ》、長く続いていることやものを紹介・販売する《セールス&コミュニケーション》、継続性やその土地の個性づくりを開発する《ロングライフクリエイション》の3つを柱に、健やかなものづくりと、そこに大切な意識を広める活動に取り組んでいます。2024年3月までに取り組んだ活動の一部をご紹介します。


 
リサーチ&アーカイブ
つづくをたべる部|「47麺 MARKET」巡回展
台湾・新竹市での巡回展でトークショーを開催。

台湾・新竹市の或者新州屋 OR HOUSEで開催された「47麺 MARKET」巡回展に参加してきました、現地では、d47食堂ディレクターの相馬が、D&DEPARTMENTの活動についてのトークショーを開催。県外からも多くの人が集まり、関心の高さがうかがえました。トークの後は、d47食堂の「黒だしつゆ」と「半田麺」、地元の市場で調達した柑橘を使った、台湾版「すだちそうめん」を振る舞いました。
今回の訪問で一番強く感じたのは、展覧会を支えてくれた現地スタッフの素晴らしさ。POPUPでは、販売している器や食材の一つひとつに、生産者の紹介など手書きのPOPが添えられていたり、近隣の学校に呼びかけて学生向けのミュージアムツアーを行なったりと、D&DEPARTMENTの活動に賛同し、それを正しく表現しようと一生懸命に取り組む姿を見て、身の引き締まる思いでした。彼らの姿に恥じないように、これからも活動を続けていきたいと思います。(石橋 歩/つづくをたべる)

Japan 47麺 日本47都道府県のローカルな麺展 2023年11月18日(土)~2024年3月31日(日)開催


 
セールス&コミュニケーション
埼玉|d SCHOOL わかりやすい味噌づくり
毎年恒例、在来種の大豆を使った味噌づくりから、農的な暮らしを学ぶ。

今年で6年目を迎えた味噌づくりは、常連さんが増え、この時期を楽しみにしていた!というお声も多くいただいています。当日は、「だいこんや農園」の赤堀香弥さんから、農的な暮らしの知恵などを学ぶ講義からスタート。新たに刺激を受けたり、共感したりすることが多く、自分たちの暮らしに取り戻したい生活のエッセンスを学ぶ機会となりました。これからも味噌づくりだけなく、その“まわり”についてもお客様に提案できるよう、会をバージョンアップさせながら、続けていきます。(尾崎なつ江/D&DEPARTMENT SAITAMA by PUBLIC DINER)

d SCHOOL わかりやすい味噌づくり 2024年3月3日(日)開催


 
セールス&コミュニケーション
東京|つくるの裏側
D&DEPARTMENTオリジナルワイン2023の制作秘話をライブ配信。

東京店のInstgramアカウントで配信している「つづくの裏側」。スタッフが実際に購入して、使って(味わって)感動した商品について、開発に携わったスタッフに、その商品にどんな背景があるのか、どんな人たちが何を考えて作ったのかを深掘りしていきます。 第3回目は、D&DEPARTMENTのオリジナルワイン。たべる部の石橋歩さんに、開発の経緯や美味しさの秘密、おすすめの飲み方などを聞きました。その土地の美味しさが詰まったワイン。ぜひ「つづくの裏側」を聴きながら味わってください。(平田鈴乃/D&DEPARTMENT TOKYO)

→ Instagram|つくるの裏側 vol.3  2024年3月1日(金)配信


 
リサーチ&アーカイブ
d47食堂|つづくをたべるMARKET
広島県の「comorebifarm」のPOPUPマーケットを開催。

東京から広島の因島に移住し、兼業農家として柑橘農園を営んでいる「comorebi farm」の小嶋正太郎さんと名部絵美さんをお招きして、2日間限定のマーケットを開催しました。お二人からは、自然栽培の柑橘の美味しさと、途絶えつつある農業を続けていく工夫やその活動についてを学びました。たくさんのお客様が足を止め、商品を購入するだけでなく、お二人の話を興味深く聞いている姿が印象的でした。小嶋さんからも、栽培方法や土づくりの話まで、より深く知りたいというお客さまが多くて驚いたと言われ、改めてd47食堂は美味しいもののまわりまでを伝える場所であると感じました。これからもこの活動を続けていきたいと思います。(石橋 歩/d47食堂)

広島 comorebi farmの安政柑 2024年 3月23日(土)、24(日)開催


 
リサーチ&アーカイブ
d47食堂|生産者訪問
毎年恒例、群馬県「秋山農園」での味噌づくり。

d47食堂では、『d design travel』群馬号の取材中に「秋山農園」の秋山さんに出会って以来、毎年、食堂でお味噌汁として提供するための味噌づくりに行っています。今年伺ったのは、3月下旬にも関わらず、吐く息が白くなるほど寒い日。直火釜で炊いてミンチ状にした大豆と、美味しい材料(自然栽培、自家栽培の米麹と麦麹、天然塩)を混ぜ合わせる作業を、大人一人が入るほど大きな壺が埋まるまで、何度も繰り返していきます。
今回参加したスタッフの半分は、新入りメンバー。日頃提供している食材がどのようにしてつくられているのか、身体を動かして体験することで、日々のお店づくりに活かせる貴重な体験となりました。(大北吾子/d47食堂)

→ Instagram|@d47_shokudo


 
セールス&コミュニケーション
d47|福井物産MARKET関連企画
福井県の珈琲店「長尾と珈琲」が渋谷ヒカリエに!

『d design travel』福井号のおみやげページでご紹介している「長尾と珈琲」。今回特別に、長尾さんご夫妻に福井県池田町よりお越しいただき、コーヒーの試飲会を開催しました。普段はお米農家を生業としている長尾さん。お米、珈琲ともに、1粒1粒丁寧に向き合っていらっしゃいます。当日は、目の前でハンドドリップしたコーヒーを提供しながら、お米やコーヒーについてたっぷりご紹介いただきました。「何杯飲んでも胃もたれしない」「次は福井のお店に伺います!」という声も聞こえ、福井への旅のきっかけとなる1日になりました。(鹿子木千尋/d47 MUSEUM)

→ Instagram|長尾と珈琲 コーヒー試飲会 2024年3月17日(日)開催


 
ロングライフクリエイション
富山|特別メニュー開発
富山店9周年を記念して、富山らしいd&ドライカレーホットドッグを提供。

dオリジナルのドライカレーと、富山の生産者さんたちの食材を合わせた、富山らしいホットドッグを開発・提供しました。「メッツゲライ・イケダ」の、自家農場産牛肉と県産豚肉、厳選されたハーブと塩を使ったこだわりのソーセージ。富山県産のコシヒカリから伝統的な技法で作る、「朝日町坂口屋醸造店」の塩糀で発酵したザワークラウト。富山店のオープン時からお世話になっている「パンドール」のバンズ。仕上げには、「とやまアルペン乳業」のヨーグルトをかけて。9周年を迎えた富山店が、これまで繋いできた富山の生産者さんと、それぞれの食材の美味しさが感じられる一品となりました。これからも、地域の食から食の未来に繋げていきたいと思います。(田中陽子/D&DEPARTMENT DINING TOYAMA)

→ Instagram|@d_d_toyama


 
セールス&コミュニケーション
富山|d design travel FUKUI発刊記念イベント
チロルリボン量り売りと缶バッチ作りを開催。

福井県が日本一の生産量を誇る、ネームタグやチロルリボン。福井号でご紹介した細幅の織物メーカー「エイトリボン」から、さまざまな色・柄のチロルリボンをお持ちいただき、1日限定で量り売りを開催しました。リボンの柄は100種類!リボンで作る缶バッチワークショップは、通常はリボンの端切れを使いますが、今回はリボンを自宅で使って欲しいという思いから、購入したリボンを使って作るように変更しました。当日は「楽しみにしていた!」というお客様も多数来店され、終日賑わい、また開催してほしいという、次に繋がるお声もいただきました。(進藤仁美/D&DEPARTMENT TOYAMA)

→ Instagram|エイトリボンの量り売り&缶バッチ作り 2024年3月20日(水・祝)開催


 
セールス&コミュニケーション
三重|d SCHOOL わかりやすいネルドリップ
ネルドリップの淹れ方を学び、珈琲を身近に楽しむ。

三重県名張市にある「点珈琲店」店主の森岡真太さんをお招きし、ネルドリップを使った珈琲の淹れ方を学びました。普段、あまり触れる機会のないネルドリップを気軽に楽しんでほしい、という森岡さんの思いのこもったd SCHOOLは、今回で4回目。森岡さんの職人技のような抽出に感動したのち、2人1組で、さまざまな種類のケトルを使い珈琲を抽出。淹れる度に変化する味に苦戦しながらも、誰かとともに珈琲を淹れる楽しさを感じました。道具のことや手入れの仕方なども学び、終了後には、「自宅でも続けていけそう!」と嬉しい言葉もいただきました。(溝田麻子/D&DEPARTMENT MIE by VISON)

d SCHOOL わかりやすいネルドリップ 2024年3月13日(水)開催


 
リサーチ&アーカイブ
京都|定食取材
伊根の女性たちの笑顔にパワーをもらった、伊根定食開発の旅。

新メニュー「伊根定食」(提供期間4/19~6/6予定)の開発に向け、伊根で暮らす人たちが、日々どのように暮らし、どのような料理を食べているのかを知るため、京都の最北端にある伊根町に行ってきました。伊根町は「舟屋」と呼ばれる建物で有名な町。そんな伊根の印象は、“伊根で暮らす女性たちがとにかく笑顔で明るく、お話好き”ということ。笑顔溢れる女性たちから教わった伊根の料理を、私たちが「定食」という形で再現し、皆さまにお伝えしていきたいと思います。楽しみにお待ちください。(塩貝悠佳有/D&DEPARTMENT KYOTO d食堂京都)

→ Instagram|@d_d_kyoto


 
リサーチ&アーカイブ
京都|生産者訪問
国内外各地の漆が集まる、堤淺吉漆店の漆精製の現場へ。

漆掻き職人が採取した漆樹液を仕入れ、使い手の要望に寄り添い、漆の精製・販売を行なう「堤淺吉漆店」。3月21日から開催の「堤淺吉漆店のもののまわり」に合わせて、4代目・堤卓也さんに、漆の精製工房を案内していただきました。同じ産地の漆でも、精製方法によって生まれるさまざまな色彩や質感の漆。4月28日と5月6日には、工房見学とふきうるし体験ができるツアー、漆工房を巡るサイクルツアーも予定しています。漆を知る盛り沢山なイベントとなります。どうぞお楽しみに!(板津奈央子/D&DEPARTMENT KYOTO)

堤淺吉漆店のもののまわり 2024年3月21日(木)~5月7日(火)開催


 
リサーチ&アーカイブ
鹿児島|生産者訪問
「柚木竹細工工房」を訪問、竹ひごの製作工程を学ぶ。

鹿児島県姶良市で、竹細工をはじめ工芸品の製作や指導を行なう「柚木竹細工工房」。年に一度の店休日を利用し、スタッフ全員で初めて訪問することが叶いました!1本の竹から竹ひごを作るまでの工程など詳しく伺い、実際にかご製作を体験。見た目以上に難しい編組(へんそ)に、皆で悪戦苦闘しつつ、それぞれの個性が出たかごが完成。竹細工づくりの面白さを教わりました。竹材選びから下処理、編組に至るまで、いくつもの工程に拘りを持ち、美しい竹細工を生み出す柚木さん。3月28日からの企画展「鹿児島の竹細工」にてご紹介しています。ぜひこの機会に鹿児島店に足を運んでみてください。(鶴窪美佳/D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA)

鹿児島の竹細工 2024年3月28日(木)~4月23日(火)開催
d SCHOOL わかりやすい竹細工 2024年4月13日(土)開催


 
セールス&コミュニケーション
沖縄|沖縄店独自企画
廃ダンボールから生まれる新しいものとアイデア。

廃棄されるダンボールをアップサイクルし、ステーショナリーブランドとして展開している「rubodan」。沖縄店では5年ぶりとなる、代表の儀間朝龍さんの企画展を開催。初日は、進化が止まらない儀間さんの作品を見に来る方で大いに賑わいました。新作は、ダンボールの形を長く留めることから考えついたBOXや、制作時に発生する紙ゴミから仕上げたコラージュ作品など、ユーモアに溢れ、アイディアに満ちています。今回は、沖縄店の身近なところから、廃棄されるゴミを蘇らせたノートも仕上がり、環境問題やリサイクルの意識を高めてもらうきっかけになるよう紹介していきます。(田口陽子/D&DEPARTMENT OKINAWA by PLAZA 3)

沖縄店独自企画 儀間朝龍 + rubodan 2024年3月20(水)~4月29日(月)開催
d SCHOOL ダンボールをリユースしてノートをつくる会 2024年4月27日(土)開催