堤淺吉漆店のもののまわり

漆掻き職人から樹液を受け取り、精製し、使い手に届ける。堤淺吉漆店で繋がる漆

縄文時代前期から使用されてきた、世界最古の天然塗料「漆」。

漆は接着剤や錆止めなど、古くから暮らしや文化の中で重宝されてきました。現在、日本での国産漆の自給率はわずか5%前後。そのうちの約7割を「堤淺吉漆店」が精製しています。

「堤淺吉漆店」の創業は1909年。初代・堤淺吉氏の「漆を一滴も無駄にしてはならない」という思いを受け継ぎ、時代に合った需要に応えるべく、漆の精製・販売を行なっています。

京都店で2回目となる今回の展示では「漆」そのものに着目。

採取した産地が同じでも、精製する日の温度・湿度によって性質が異なる漆。「堤淺吉漆店」には、国内外各地の漆が集まり、その個性をひとつひとつ分析し、使い手の様々な要望から可能性を切り拓いてきました。

さらに、堤淺吉漆店は、漆文化を伝えるプロジェクト「うるしのいっぽ」や、20244月には自然と人々の暮らしを繋げる拠点「Und.」のオープンなど、漆を身近に体験できる場づくりにも取り組んでいます。

 

漆には長く使いつづけるための知恵が詰まっています。漆が持つ豊かな色彩や質感を通し、本企画があなたと漆の距離を“いっぽ”近づける入口になればと思います。

堤淺吉漆店のもののまわり

日程
2024/3/21(木)~5/7(火)
時間
11:00~18:00(水曜定休 )※最終日は17:00まで
場所
D&DEPARTMENT KYOTO SHOP Map D&DEPARTMENT KYOTO

●お問い合わせ:075-343-3217(京都店)

関連イベント①
堤淺吉漆店工房見学&ふきうるし体験ツアー
2024年4月28日(日)13:00~15:30


定 員:12名
参加費:11,080円(税込)*ふきうるしキット付(お椀2客お箸2膳)
主 催:D&DEPARTMENT KYOTO
協 力:堤淺吉漆店

D&DEPARTMENT KYOTOから徒歩3分圏内に工房を構える堤淺吉漆店の漆精製工房の見学と、ふきうるしワークショップがセットになった、スペシャルなツアーを開催します。
堤淺吉漆店・堤卓也さんに、漆を精製する工房を案内いただいた後、木地に生漆を繰り返し摺り込んでいく「拭き漆」にて漆器をつくる盛りだくさんなツアーです。そもそも漆ってなに?というところから、漆の精製方法についてもお話をお伺いし、漆本来の魅力を体感できます。ぜひこの機会にご参加ください!

<募集期間>
応募受付期間:~4月16日(火)
抽選結果発表:4月18日(木)以降順次メールでお知らせいたします。
申し込みはこちらから
関連イベント②
漆のまわりサイクルツアー
-堤淺吉漆店と巡る、京都の漆のまわりの旅-
2024年5月6日(月祝)10:00~15:30予定


定 員:6名
参加費:11,000円(税込)*レンタサイクル利用料金含む
主 催:D&DEPARTMENT KYOTO
協 力:堤淺吉漆店、西村圭功漆工房
協 賛:ダイアテック株式会社

「堤淺吉漆店のもののまわり」と連動したサイクルツアー。堤淺吉漆店 4代目・堤卓也さんと、京都の今の漆文化を京都の街中を自転車で走りながら巡ります。漆の精製を行う「堤淺吉漆店」の作業場の見学から、アサギ椀プロジェクトにも関わる塗師・西村圭功さんを訪ね、作品の見学や、アサギ椀プロジェクト、職人育成の今後についてもお伺いします。旅の相棒は京都店にてレンタサイクルサービスを実施しているBRUNOの電動アシスト機能付き自転車「e-tool」。軽くて乗り降りがしやすく、小回りも効くことから、細い道が多い京都の街でも軽やかに旅することができます。
申し込みはこちらから
堤淺吉漆店のもののまわり

堤淺吉漆店

堤淺吉漆店は、明治42年に創業。漆掻き職人が採取した漆樹液を仕入れ、時代に合った需要に応えるべく、研究と開発を重ねながら漆の精製・販売を行っている。日光東照宮をはじめ、全国の国宝・重要文化財建造物の修復にも漆を提供する。国産漆取り扱いシェアNo.1。一方、漆の原材料店として、漆の魅力を伝える様々な活動を推進。

 

堤淺吉漆店