dの活動報告|2024.2

その土地に長く続くことをみんなで共有、活用し、未来に繋げる。

私たちは「ロングライフデザイン」を合言葉に、長く続いていることやものを研究・発信する《リサーチ&アーカイブ》、長く続いていることやものを紹介・販売する《セールス&コミュニケーション》、継続性やその土地の個性づくりを開発する《ロングライフクリエイション》の3つを柱に、健やかなものづくりと、そこに大切な意識を広める活動に取り組んでいます。2024年2月までに取り組んだ活動の一部をご紹介します。


 
リサーチ&アーカイブ
d design travel|d design travel showと福井号出版記念パーティー
『d design travel FUKUI』の完成を、現地の皆さんとお祝いしました!

福井県南条郡にある「たくらCANVAS」で、編集長神藤&富山店進藤による福井トークを皮切りに、dマーク表彰式から交流会へ。「ラクラルテ」の松下ひかりさんによる数々の料理に舌鼓を打ちながら、「オリオンベイク」の石田幸代さん渾身の表紙ケーキでお祝い!福井号の完成を皆さんが喜んでくださって、私たちも喜びひとしおでした。福井号で生まれた(パワーアップした)皆さんとのご縁を大切に、これからも"福井らしさ"を発信していきます。『d design travel FUKUI』は3月8日全国発売です。ぜひ福井号片手に福井をぐるぐるしてください。(清水睦/D&DEPARTMENT PROJECT)

d design travel showと福井号出版記念パーティー 2024年2月10日(土)開催
facebook公開グループ「d&d福井会」

d design travel FUKUI 2024年3月8日(金)全国発売


 
セールス&コミュニケーション
福島|d SCHOOL わかりやすい会津の漆
漆を学び、漆に触れる。自分に合った箸づくり。

漆器「めぐる」のもののまわりの関連イベントとして、「めぐる」代表の貝沼航さんと、漆掻き職人兼塗師の平井岳さんをお招きし、自分の手の大きさに合った箸を作るワークショップを開催。漆とは何か?ということから、漆掻きにまつわる話までを伺い、参加者の皆さんからの質問も飛び交いました。さらに、平井さんが採った漆を使い実際に箸を作ることで、漆の匂いや貴重さ、製作の一部を知ることができました。今後も漆の奥深さを伝えていきたいと思います。(山本阿子/D&DEPARTMENT FUKUSHIMA by KORIYAMA CITY)

d SCHOOL わかりやすい会津の漆 2024年2月23日(金・祝)開催
漆器「めぐる」のもののまわり 2024年1月2日(火)~3月31日(日)開催


 
セールス&コミュニケーション
埼玉|d SCHOOLわかりやすい種 野口塾
固定種の種を学び、命の繋がりを考える。

国産の固定種の種を販売している「野口のタネ・野口種苗研究所」の野口勳さんを講師にお招きし、命を繋ぐ大切な種の存在について、6時間に及ぶ講演会を開催。全国各地から参加者が集まり、私たちが食べている野菜の種の現状がどうなっているのか?これから何をしなければならないのか?を学びました。生きる基本である、当たり前のことを忘れてはいけない、学び続けなければならないということをしっかり受け継ぎ、自分の周りの人たちにも伝えていきます。(尾崎なつ江/D&DEPARTMENT SAITAMA by PUBLIC DINER)

d SCHOOL わかりやすい種 野口塾 2024年2月4日(日)開催


 
リサーチ&アーカイブ
d47食堂|福井のつづくをたべる会
定食に収めきれなかったストーリーを伝える。

福井県から、お揚げの「谷口屋」をはじめ、へしこの「うみの宿さへい」の南さん、干物の「島屋」、福井市の酒屋「酒みやごう」の宮郷さんに参加いただき、「福井のつづくをたべる会」を開催。揚げたてのお揚げを食べてもらうべく、d47食堂のキッチンで調理いただき、その様子を会場内で配信。視覚と味覚で楽しんでいただきました。「酒みやごう」による角打ちでは、36種類の福井県の日本酒がずらっと並び、まさに圧巻!立食形式でのたべる会は久しぶりの開催でしたが、生産者と参加者の距離が近く、福井を知っていただく良いきっかけとなりました。イベントは終わりましたが、福井定食や福井日本酒飲み比べは4月21日(日)まで提供しています。ぜひこの機会に食堂に足を運んでみてください。(輪手千夏/d47食堂)

福井のつづくをたべる会 2024年2月17日(土)開催


 
リサーチ&アーカイブ
d47|d design travel show FUKUI in 渋谷ヒカリエ
福井県をさまざまな角度から堪能する“福井祭り”を開催!

『d design travel FUKUI』の発刊を記念し、編集部が感動した“福井らしさ”を体験いただくイベントを開催。福井の「メガネ」「リボン」「日本水仙」に触れるワークショップでは、お子さまから大人まで、福井のものづくりを知っていただくことができました。トークショーでは、福井のキーマンである「ノカテ」の高橋要さんと「エイトリボン」松川享正さんと編集長神藤のクロストークをお届け。そして、夕方からはd47食堂での「福井のつづくをたべる会」。つくり手の方々と直接話ができる機会となり、「福井に行きたい!」というお声をたくさんいただきました。(鹿子木千尋/d47 MUSEUM)

d design travel show FUKUI in 渋谷ヒカリエ


 
ロングライフクリエイション
富山|スペシャルメニュー開発
はちみつを調味料として活用した、メニューを提供。

富山市呉羽の養蜂家「はちみつや」。 里山の自然から生まれる蜂蜜は、春・夏・秋、季節ごとに味わいが違います。春は若々しく優しい。 夏は華やかで元気。秋は深みや旨味があり、少しの清涼感が感じられます。
中でも、秋のはちみつはコクや旨みが強いが故に好みの分かれるのですが、そのまま使うにはクセのあるはちみつを、その特徴を活かして、ハンバーグのトマトソースの隠し味に使用。SNSでも季節ごとに味わいが異なることをポジティブに捉え、調味料としての使い方を提案する投稿を行ないました。はちみつやの池田さんも、この活動をとても喜んでくださいました。(田中陽子/D&DEPARTMENT DINING TOYAMA)

→ Instagram|@d_d_toyama


 
セールス&コミュニケーション
富山|d SCHOOL わかりやすい日本水仙
ノカテの日本水仙を学び、自由に楽しむ。

「ノカテ」が紹介する水仙は、高い品質で知られる「越前水仙」の規格から外れた「日本水仙」。規格外だからこそ、自由に楽しんでもらおうと、ゲストに出張花屋「luna’s work」の大久保桂子さんをお招きして、自由な水仙の生け方を学びました。参加者が持参したさまざまな器を使い、いろいろな生け方に挑戦することで、花の楽しみ方がグッと広がる時間になりました。また、ノカテの代表である高橋要さんに越前海岸の水仙や暮らしについても伺い、「越前海岸に行ってみたい!」という嬉しいお声もいただきました。(進藤仁美/D&DEPARTMENT TOYAMA)

d SCHOOL わかりやすい日本水仙 2024年2月12日(月・祝)開催


 
ロングライフクリエイション
京都|麩嘉定食
水道が普及し、井戸がなくなりつつある今も“京都の水でつくるもの”。

京都に150年以上続く生麩専門店「麩嘉」。柔らかく艶やかな生麩を、屈強な男たちが早朝から作りあげる。生麩そのものに味はないが、洗練された淡白な味を左右するのは水。京都食堂では、なんと麩嘉の井戸水を分けていただき、お出汁をひいている。炊き込みご飯、吸い物、和え物、揚げ物にと、拵えた生麩料理に麩嘉名物の饅頭での一膳。麩嘉では、洛北の花背で、未来に残す京都の特産物の農園「花脊農園」を作り、クラフトジンを発売するなど京都の食文化に貢献されている。憧れと敬意と、生麩の弾力に感動する毎日だった。(内田幸映/D&DEPARTMENT KYOTO d食堂京都)

→ Instagram|京都・麩嘉定食
→ Instagram|京都の「地下水」が要の定食


 
リサーチ&アーカイブ
京都|生産者訪問
静岡県浜松市の染色家・山内武志さんの工房を訪ねました。

京都店にて3月28日(金)から企画展を行なう、染色家・山内武志さんへ会いに、静岡県浜松市まで行ってきました。山内さんは、紺屋(染物屋)に生まれたのち、修行として故・芹沢銈介さんへ6年間師事。86歳を迎えた今でも、現役で染め仕事をされています。お伺いした当日は生憎の雨でしたが、工房内で暖簾を染めるのに、何往復も行き来されていました。今回、京都店では初めてのご紹介!会期中の4月13日(土)には、お話会も開催します。店舗に訪れる皆さんが、山内さんの染物にどんな反応をされるか、今から楽しみです。(門脇万莉奈/D&DEPARTMENT KYOTO)


 
セールス&コミュニケーション
鹿児島|びわ湖真珠のジュエリー
セミオーダー受注会
個性溢れる「びわ湖真珠」で、自分だけのジュエリーを誂える。

滋賀県「神保真珠商店」の杉山知子さんをお招きし、びわ湖真珠のジュエリーセミオーダー会を開催。杉山さんから真珠の生まれる背景や、琵琶湖における環境や産業、ジュエリー製作のことなど、さまざまなお話を伺いながら、参加者の皆さんには、思い思いの真珠を選んでいただきました。「真珠やジュエリーの背景を知ったことで、より愛着が沸く」というお言葉も。鹿児島店では6回目の開催でしたが、今後も神保真珠商店のジュエリーを通して、個性的で美しいびわ湖真珠の魅力を多くの方に知っていただければと思います。(向井彩乃/D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA)

びわ湖真珠のジュエリー セミオーダー受注会 2024年2月17日(土)、18日(日)開催
びわ湖真珠のもののまわり 2023年2月8日(木)~2月27日(火)開催


 
セールス&コミュニケーション
鹿児島|d SCHOOL 沈壽官窯現地ツアー わかりやすい薩摩焼
薩摩焼の歴史やものづくりに触れ、学ぶツアー。

「薩摩焼のもののまわり」の関連企画として、鹿児島店では5年ぶりとなる、「沈壽官窯」の瀬川利紀さんの解説を聞きながら巡る現地ツアーを開催。参加者の皆さんの中には、初めて沈壽官窯を訪れた方が多く、熱心に学ぶ姿が印象的でした。代々の作品からは先人たちの技と思いを感じ、工房には今もなお技を守り、受け継ぎながら、黙々と作品に向かう職人の姿がありました。鹿児島の地で生まれ、400年以上かけて積み重ねられてきた、歴史の重みと継承することの意味を改めて考える機会となりました。先日開催した「龍門司焼の手捻りの器づくり」も同様、今後も薩摩焼に触れ、より知りたい!体験したい!と思っていただけるよう、 鹿児島の“伝統工芸”を身近に感じるきっかけづくりと、それを伝える活動を続けています。(鶴窪美佳/D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA)

d SCHOOL 沈壽官窯現地ツアー 2024年2月3日(土)開催
薩摩焼のもののまわり 2023年12月28日(木)~2024年2月6日(火)開催


 
セールス&コミュニケーション
鹿児島|立ち会い販売会とチャリティイベント
一湊珈琲焙煎所の珈琲と、ハンドレタリング。

屋久島の「一湊珈琲焙煎所」の立ち会い販売会と、同じく屋久島在住のグラフィックデザイナーであるエリック・ヴィヴィアンさんによる、ハンドレタリングのチャリティイベントを開催。1年ぶりとなるイベントに、一湊珈琲ファンの方もたくさんご来店され、店内には珈琲の良い香りが……。一湊珈琲焙煎所の商品パッケージデザインも手がけているデザイナーのエリックさんですが、お客様の目の前でハンドレタリングをするのは初めての経験だったそう。今回のイベントはエリックさんのご意向によりドネーション形式とし、集まった募金は能登半島地震の被災地支援のため全額寄付させていただく予定です。思い思いの時間を過ごしていただきながら、あたたかいお言葉やお気持ちをいただき心温まるイベントとなりました。今後もロングライフデザインを通して、ものづくりやさまざまな活動を応援していきたいと思います。(鶴窪美佳/D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA)

→ Instagram|@d_d_kagoshimaト 2024年2月12日(月・祝)開催


 
リサーチ&アーカイブ
沖縄|saredoのダーニングワークショップ
自然と人との共存共栄をテーマに掲げる地域芸術祭。

「靴下産業のもののまわり-saredoの糸と靴下-」に関連して、奈良県「saredo」の萱澤有淳さん、良子さんご夫妻をお招きし、今年もsaredoの糸(リサイクルコットン)を使ったダーニングワークショップを開催。当日は、参加者の皆さんに思い入れのある衣服のエピソードを紹介いただいたり、お互いの作品を褒め合ったり、終始和やかな雰囲気でした。今後もワークショップを通じて、長く使い続けていくことの大切さを伝えていきたいです。(福田里咲/D&DEPARTMENT OKINAWA by PLAZA 3)

saredoのダーニングワークショップ 2024年2月10(土)開催
靴下産業のもののまわり saredoの糸と靴下 2024年2月7日(水)~3月18日(月)開催