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Long Life Plastic Project
    • Plastic products
      can be lifelong companions
      if you care for them.
    • プラスチック製品であっても一生モノになりえます。
      あなたが大切にすればね。
  • ナガオカケンメイ(D&DEPARTMENT PROJECT代表)
    僕はプラスチックの経年変化が昔から好きでした。本田宗一郎がスーパーカブの風除けに取り入れた時など、未来を感じる素材としてみんなが注目しました。やがて原材料の入手や製造し易さなどから鉄や陶器、主にガラスに代わってその活躍は一気に広がる一方で「使い捨て」の代名詞になってしまいました。プラスチックはその丈夫さから、過酷な環境で働き、その汚れや傷は僕には茶道の茶の湯にある「景色」という経年変化に見えます。このプロジェクトは、プラスチックもそんな経年変化により、個性ある景色を手に入れた一生モノになり得ると考え、賛同する皆さんと毎年、このマグを持ち寄って交流するプロジェクト。プラスチックは捨てなければずっと使える。そんなメッセージのプロジェクトです。
    眞田和義(サナダグループ代表)
    プラスチック製生活雑貨を生業としている者としてプラゴミ問題は向き合わなければならない課題です。どうしたらプラごみを減らせるのか?2015年に経営理念「愛されるプラスチックをつくろう」を掲げ、道具として長く使い続けていただけるものづくりをしようと取り組んできました。2020年1月に「nagaoka kenmei plastics」の展示会を知り見に行き、衝撃を受けました。「プラスチックの経年変化を楽しむ」まさに「愛されるプラスチック」ではありませんか!ご縁があってケンメイさんと「ロングライフプラスチックプロジェクト」がスタートしました。様々な課題は山積でしたが、ケンメイさんはじめ多くの方の知恵と工夫で達成することができました。このプロジェクトでプラスチックの新しい一面を感じていただくきっかけになれば幸いです。
    Long Life Plastic Project 2023
    プラスチックマグカップ
    Long Life Plastic Project 2021
    プラスチックマグカップ
    Long Life Plastic Project 2023
    プラスチックマグカップ専用蓋

    プラスチックを一生モノと考えてみる、という
    dのブランディングプロジェクトでもあります。

    ロングライフデザインを様々な角度から検証、提案してきた私たちD&DEPARTMENTは、地球環境、生態系に多大な負荷を与えている「プラスチック」について、改めて「注目」しています。いろんな考えがありますが、一つ、大きなポイントとしては「長く続いているものには意味がある」という考えです。そこから「プラスチック」を思うと、「使い捨て」「ポイ捨て」は、そもそも人間のマナーの問題であると言えます。そして、経済成長とともに、大活躍したプラスチックを、人間の勝手により、ここまで「悪者」にしていいのか、と思う時、「捨てなければいい」「一生、大切な生活道具として人間が意識したらいい」という考えもあるのではと思い、展示とともに、販売会を企画することにしました。
    私たちは「ものにはそのまわり『環境/地域/仲間/産業/暮らし』がある」と考える「もののまわり」という販売スタイルを数年前から行っていますが、今回の「プラスチック」でも、その5つを考えたいと思います。プラスチック『産業』は今、金型改革や価値観改革が盛んです。例えば「経年変化を楽しむ」ジーンズのような技術商品が出ていたりします。共催企業でありプラスチック産業の盛んな『地域』の大阪「サナダ精工」さんを中心に、同じく大阪の「オーケー化成」さん、金型の「テクノグローバル」さんなど、プラスチックのロングライフデザイン性について『環境』を意識しつつ、一緒にいろんな提案をしたいと、協力して頂きました。またプロジェクトプロダクトをメーカーの『仲間』と一緒に作り、それを購入した『仲間』と、定期的なイベント、工場見学、勉強会など、行っていく考えです。
    今後、ますます「もの」に不可欠であった「パッケージ」は、流通や環境の進化により、徐々に考え方を変えていきます。例えば、購入した店から運び、自宅で開封したらゴミになってしまうデザインは、発想を切り替えていかなくてはならず、皮肉にも、レジ袋の有料化などもあり、改めて「レジ袋」の意味についても考えるきっかけになっている背景より、今回の「ロングライフプラスチックマグ」は、従来のパッケージデザインではなく、レジ袋そのものをパッケージとしました。もちろん、自宅に到着した後は、買い物袋として、活用してもらうイメージで、メッセージとロゴマークをビビッドな色で作りました。

    一緒にこのプロジェクトに取り組んでいます。

    2020年に開催した「nagaoka kenmei plastics」での出会いをきっかけに、ロングライフプラスチックプロジェクト全体を一緒に進めてくれる仲間。
    サナダ精工株式会社
    1974年創業。「愛されるプラスチックをつくろう」を会社の理念に、100円ショップで取り扱う生活雑貨の企画・販売を手掛けるプラスチックメーカー。
    マグカップに使用しているプラスチック原料を供給してくれている仲間。
    三井化学株式会社
    1997年創業。環境問題に向き合い、材料・物質の創出を通して、高品質の製品とサービスを提供し、社会に貢献することを掲げているメーカー。
    色を決める際は、オーケー化成さんの会社を訪問し、見本色の中から毎回、選んでいます。色を提供してくれる仲間。
    オーケー化成株式会社
    1966年創業。社名の由来でもある「Open Kick」= “勇気ある挑戦”を 行動指針とし、プラスチック製品に彩りを加える“色”専業のメーカー。
    マグカップの金型と製造を行い、小ロットでの生産を可能にしてくれている仲間。
    テクノグローバル株式会社
    2006年創業。製品設計から金型製造、成型、組み立て、納品までトータルで手がけるプラスチック製品の金型メーカー。

    Long Life Plastic Project 2023

    From D&DEPARTMENT ナガオカケンメイ
    今、最も生活道具として関心を持つべき存在のプラスチック。地球環境の問題と直結する材料と廃棄の問題が前面にありますが、一方で、ものすごく私たちの生活で活躍する存在のプラスチックでもあり、もはや、悪い部分だけをみている私たち人間の意識の低さ、わがままさを変えて仲良い意識で共存したいものだと考え感じます。
    そもそも柳宗理が日本民藝館の売店にステンレスボウルを取り扱わせたことが僕の「手仕事だけではない量産品の中に美を見出す」ことの意識の始まり。大量生産されるプラスチック製品の画期的さは、いつの間にか、地球温暖化とともに、使い捨ての象徴である彼らを悪者にし始めていますが、僕はここに漆器や陶器など工芸に見られる時間の経過からの「美」も、加えてみてはどうかと考えています。「ここに」と表記したのは「環境問題・便利さ」の中に「美」の視点、すなわち、民藝に通ずる物語を、です。
    2021年からそうした意識で「一生使える(使おうと意識した)プラスチック製品を作り、みんなで使おう」という「ロングライフプラスチックプロジェクト(LLPP)」が始まり、その第2ステージが今回の「マスバランス方式によるバイオマスポリプロピレン100%のプラマグ」です。このバイオマス・・・・についても、一緒に勉強するように使っていきたい。プラスチックメーカーが今、何を考え、どんな手段で地球を思いやっているのかについて、2023年モデルをみんなで手に取りながら、使いながら、考えていきたいと作りました。 2年ごとに同じデザイン、サイズでプラマグを4色作る。それが今回の2023年モデル。カラーは全て「2023年流行色」の中からあえてD&DEPARTMENTのテーマである「普遍性」「ロングライフデザイン」の視点で選びました。どれも「地球」を意識したものです。特におすすめなのは「d design travel」の選定項目の「カフェ」のアイコンをイメージした「レビューレッド」。アイコンが紙面から飛び出してきたような、旅を想像させるdらしいカラーです。(個人的によく使うのはブルーですが・・・・笑)
    Long Life Plastic Project 2023は、マスバランス方式によるバイオマスポリプロピレン100%を使用し、三井化学株式会社のプロジェクト"BePLAYER®"のロゴを刻印しています。
    BePLAYER®は、温暖化問題の解決のために、社会のバイオマス化を進める取り組みです。たとえば使用済みの食用油などから生成されたバイオマスナフサを原料に、プラスチック素材を生み出していきます。これまでは難しかった素材もバイオマス化が実現し、社会の二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの排出量削減に大きく貢献していきます。
    詳しくはこちら →三井化学のサイトへ移動
    Long Life Plastic Project 2023
    プラスチックマグカップ

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    Long Life Plastic Project 2023
    プラスチックマグカップ専用蓋

    購入はこちら

    〈展示・販売〉終了しました
    2022/12/8(木)~2023/2/3(金)毎週木金曜のみ
    場所:club d by D&DESIGN
    2023年カラー4色の発売に合わせて、もののまわり展示を行います。→詳しくはこちら
    〈ブログ〉
    つづくをつくる
    Long Life Plastic Project プラスチックマグカップ
    『Long Life Plastic Projectは、経年変化と、みんなでプラスチックを一生ものとして使うプロジェクト。D&DEPARTMENTとプラスチックメーカー サナダ精工が立ち上げました。目的は、プラスチックについて各自が考え、価値を再定義していくこと。』→続きを読む

    Long Life Plastic Project 2021

    Long Life Plastic Project 2021
    プラスチックマグカップ

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    厳しい品質検査のため規格外となった中から使用するのに十分な製品をリサイクルの取り組みとして販売しました。→詳しくはこちら
    〈展示・販売〉 終了しました
    2021/12/17(金)~2022/4/8(金)
    場所:club d by D&DESIGN 
    「プラスチックマグカップ」の発表・販売をメインに、昨年、石川県のfactory zoomerで開催した「nagaoka kenmei plastics」の続編として、 経年変化によって個性が生まれた味わいあるユーズドプラスチックも展示販売します。→詳しくはこちら
    〈ブログ〉
    Long Life Plastic Project 2021
    nagaoka kenmei plastics 2
    『プロジェクトの第一弾として発表したのはマグカップです。発売を記念して、馬喰町の「club d」ではプラスチックの展示会を開催しています。…』→続きを読む

    nagaoka kenmei plastics(2020)

    〈展覧会〉終了しました
    2020/1/10(金)~2/16(日)
    場所:factory zoomer/gallery 
    〈ブログ〉
    ナガオカ日記 54 個展
    『金沢21世紀美術館の横にあるガラス作家の辻和美さんによる「factry zoomer gallery」にて展覧会をすることになりました。…』→続きを読む
    ※写真はイメージです。撮影状況や光の当たり具合、ご覧になる環境(PCのモニタやスマホの画面)などにより、色合いが異なって見える場合があります。写真と実物では色や風合いが若干異なる場合がございますのでご了承ください。