dの活動報告|2022.8

その土地に長く続くことをみんなで共有、活用し、未来につなげる。

私たちは「ロングライフデザイン」を合言葉に、長く続いていることやものの価値を学び伝える《セールス&コミュニケーション》、長く続いていることやものを研究・発信する《リサーチ&アーカイブ》、継続性やその土地の個性づくりを開発・支援する《ロングライフクリエイション》の3つを柱に、健やかなものづくりと、そこに大切な意識を広める活動に取り組んでいます。2022年8月までに取り組んだ活動の一部をご紹介します。


 
セールス&コミュニケーション
北海道|オホーツクのものづくり スペタコペタ展
世界最北限の漆を知るきっかけに。

漆塗り工房「野つけうるし」菅原咲さん、木工作家「クラフトKOCHI」石川順さん、デザイナー鈴木美里さんの3名で活動する「スペタコペタ」の展示販売を行いました。商品に使われているのは、世界最北限で採れる北海道産の漆です。漆の採り方や、どのように製品が作られているのかを紹介しながら、漆とのつきあい方もご案内しました。扱いにくいというイメージがあった方にも、意外と気軽に扱えることや、塗り直しながら長く使えることに魅力を感じていただける機会になりました。(山田曜子/D&DEPARTMENT HOKKAIDO by 3KG)

北海道オホーツクのものづくり スペタコペタ展 2022年7月12日(火)~8月20日(土)開催


 
セールス&コミュニケーション
埼玉|d SCHOOL「わかりやすいワイン作り 武蔵ワイナリー」
埼玉代表の武蔵ワイナリーで自然派ワイン作りを体験しました。

2022年5月にd47 MUSEUMにて開催された展覧会「47winetourism」の連動企画として、念願の武蔵ワイナリーさんのワイン作りに参加しました。午前中は「小公子」の収穫をし、午後は搾汁などの仕込み工程を行い、1トンほどのワインを仕込むことができました。武蔵ワイナリーの福島夫妻が愛情込めて育てる葡萄、テロワールがいかにワインの味を決め手となっているのか?を学ぶことができました。福島さんの「葡萄を育てずして醸造家とは言えない」という真をついた言葉は印象的で、私たちは今後も武蔵ワイナリーの語り部としてたくさんの方へこの想いとワインの美味しさを発信していきます。(尾崎なつ江/D&DEPARTMENT SAITAMA)

d SCHOOL「わかりやすいワイン作り 武蔵ワイナリー」 2022年8月25日(木)開催


 
リサーチ&アーカイブ
d47食堂|d47チェジュ島定食
47都道府県を飛び越えて、チェジュ島食文化の旅。

d47食堂史上初めての定食「チェジュ島定食」は、2020年にオープンしたD&DEPARTMENT JEJU by ARARIO d食堂チェジュのメンバーと共に開発しました。d食堂チェジュのレシピを受け継いだものの、やはりチェジュ島特有の食材は入手困難。現地を訪ねることができない状況下、d食堂チェジュのメンバーとオンラインでやり取りを重ね、日本で手に入る韓国の食材と日本の調味料で再現。2022年のd47食堂が表現するチェジュ島の食文化を味わっていただきました。(渡辺美穂/d47食堂)

チェジュ島チェジュ島定食をつくる旅

\ スペシャルメニューフェアを開催 /
韓国チェジュ島の味「チェジュ島定食」
提供期間:2022年8月5日(金)~9月8日(木)水曜定休
〈月・火・木・日〉11:30-20:00 / 食事 L.O.19:00、ドリンク L.O.19:30
〈金・土・祝日前日〉11:30-21:00 / 食事・ドリンク L.O.20:00


 
セールス&コミュニケーション
d47|現地へ旅して“もののまわり”を体験。「ものにはまわりがある展」現地ツアー
地域を繋ぐ西会津のキーマン、矢部佳宏さんとの一泊二日の旅

「ものにはまわりがある展」現地企画は引き続き運行中!8月27日、28日の2日間は、福島県西会津エリアを巡るツアーを開催しました。ランドスケープデザイナーの矢部佳宏さんが自らの住む集落を活用した「NIPPONIA楢山集落」や「西会津国際芸術村」などを巡り、西会津の暮らしや文化を体験。未来ある過疎だからこそ、関わる人がポジティブに、出会う人たちが暮らしを楽しんでいる様子が印象的でした。次回はまた別の季節に皆さんと訪れる機会を考えています。(門脇万莉奈/d47 MUSEUM)

ランドスケープデザイナーが語る異郷訪問譚 西会津国際芸術村と秘境・天空の集落ホテルNIPPONIA楢山集落 2022年8月27日(土)、28日(日)開催
『ものにはまわりがある展 「もの」の「まわり」と出会う14の旅』 関連イベントまとめ


 
セールス&コミュニケーション
d47|d47 MARKET やまくにのいりこ
“本当に美味しい”いりこ出汁の取り方を教わりました。

香川県観音寺にある家族で営むいりこ店「やまくに」の代表・山下加奈代さんを店頭にお招きし、美味しいいりこ出汁を取るために必要な、手作業で腹ワタやエラを取り除く「いりこ割り」を実演いただいたり、「良いいりこ」と「悪いいりこ」の見分け方を教わり、正しい出汁の取り方を始めて知れたという声を多くいただきました。d47食堂では、「やまくに」のいりこをたっぷり使った「香川定食」も好評提供中です!(d47 design travel store/菅沼祥平)

d47 MARKET やまくにのいりこ 2022年8月23日(火)~9月8日(木)開催
香川定食「やまくに」のいりこうどん 提供期間:2022年8月5日(金)~9月8日(木)


 
セールス&コミュニケーション
東京|USED天童木工 大量入荷
1970年~80年代頃の天童木工アイテムが大量入荷しました。

某邸宅で使われていた70年代~80年代頃に製造されたであろう貴重な天童木工の家具が大量に入荷しました。今では製造が少ないチーク材を使った色濃く経年した家具の販売会は、発売前からの反響もあり大盛況となりました。引き続き、暮らしに長く使えるUSEDアイテムの仕入れ・買取強化、リペアに取り組んでいきます。10月初めには張替え職人のfujitake works藤武さんをお迎えして、椅子の張替えの受付を開催します。(藤田諒/D&DEPARTMENT TOKYO)

USED天童木工 大量入荷 2022年8月20日(土)より販売
→ レポートブログ|職人による、椅子の張り替え


 
リサーチ&アーカイブ
富山|「なんとのね」生産者さんとの活動
粟土舎さんトマトを使用したメニュー提供

南砺市福光で農薬・化学肥料・除草剤に頼らない自然に寄り添った農法でトマトを栽培している「粟土舎」は、休耕地だった土地を自分達で耕し、その土地の枯葉・枯れ草などを堆肥とし、医王山から湧水を軽トラックで毎日運んで栽培に使うなど、その土地の恵みの循環の中でトマトを栽培しています。先月粟土舎を訪問し、かねてからdで出して欲しい!と依頼のあったカラフルミニトマトを使用したパスタを、期間限定で提供しました。その土地の恵みを循環させることで作るトマトの味わいは、自然だけど濃厚で、大玉トマトと組み合わせることでより、粟土舎のトマトを味わうメニューが出来ました。(田中陽子/D&DEPARTMENT TOYAMA ダイニング)

→ Instagram|@d_d_toyama


 
リサーチ&アーカイブ
富山|Fermentation Tourism Hokuriku ~発酵から辿る北陸、海の道
富山と北陸の発酵と出会う展覧会がスタートしました。

福井県の金津創作の森美術館で開催される「Fermentation Tourism Hokuriku~ 発酵から辿る北陸、海の道」と連動し、北陸各地でも発酵文化を盛り上げようと、富山店でも展覧会がスタート。発酵デザイナーの小倉ヒラクさんが富山を旅して出会った富山独特の発酵文化と合わせて、北陸エリアの発酵食品も合わせて紹介しています。近くの地域と比較しながら発酵文化を見ることで、富山の風土や歴史が浮き彫りになってきます。期間中は、発酵イベントも開催予定!(進藤仁美/D&DEPARTMENT TOYAMA)

→ D&DEPARTMENT TOYAMA GALLERY Fermentation Tourism Hokuriku ~発酵から辿る北陸、海の道 2022年8月11日(木・祝)~10月10日(月・祝)開催


 
セールス&コミュニケーション
三重|三重を体感、自分好みの組み合わせを発見
伊勢角屋麦酒と三重の食材ペアリングを開催しました。

数多くの国際大会で賞を受賞している伊勢角屋麦酒。県内ではお土産のイメージが強く、地元の方にも気軽に飲んでいただきたいという思いから、三重県の食材を使用したペアリングメニューを提供しました。8月6日には営業部長の松岡さんに在店していただき、ビールの味の違いや伊勢角屋麦酒の特徴など貴重なお話とペアリングを楽しんでいただきました。今後は、d SCHOOLを開催し、ビールについて深掘り、楽しさ、美味しさをもっと広めていきたいです。(濵津実奈/D&DEPARTMENT MIE by VISON)

伊勢角屋麦酒と三重の食材ペアリング 2022年8月1日(月)~8月31日(水)開催


 
リサーチ&アーカイブ
三重|靴下産業のもののまわり saredoの糸仕事
「靴下産業のもののまわり saredoの糸仕事」に向け、奈良県を訪ねました。

10月より開催の企画展「靴下産業のもののまわり saredoの糸仕事」に向け、萱澤商店へ。萱澤商店のある奈良県大和高田市の隣町、広陵町は日本一の生産を誇る靴下産業の町。雨量の少ない奈良県で、多くの水を必要としない綿の栽培が盛んになったことが起源とされています。今回は、萱澤商店の萱澤ご夫妻と一緒にD&DEPARTMENTオリジナル靴下も生産している工場へお邪魔しました。想像を遥かに超える靴下ができるまでの複雑な機械の仕組みや生産者さんの想いをお伺いしました。(藤川吾子/D&DEPARTMENT MIE by VISON)

→ 奈良県で出会った「saredo」と共に製作したD&DEPARTMENTのオリジナル靴下


 
リサーチ&アーカイブ
京都|お精霊さん定食
京都のお盆、食べてみませんか。

京都は8月(13日~16日)が、お盆の月。お迎えしたご先祖の霊(とお盆)のことを親しみをこめて「お精霊(しょうらい)さん」と呼びます。お盆前に迎え鐘をつき、4日間おもてなしをして、16日には送り火などで、あの世に送り出す。数ある先祖供養の伝統行事の中でも特別な、お精霊さんへのおもてなし。京都には独特の習わしがあり、それは数多ある和食店では体験できない、精進料理のそれとも違う。各家庭のお供えものにならった「お精霊さん定食」。京都の生産者や食材をテーマにしている京都食堂。新たな視点で京都の郷土料理の伝え方を模索した今夏。(内田幸映/D&DEPARTMENT KYOTO d食堂京都)

→ Instagram|@d_d_kyoto インスタグラムにて5回にわたって定食の詳細を発信


 
セールス&コミュニケーション
京都|京扇堂のもののまわり
上絵師に学びながら、京扇子にオリジナルの絵付けをしました。

7月に開催していた「京扇堂のもののまわり」展の関連企画として、上絵師のお二人を講師にお招きして、上絵の技法である“ボカシ”と“判子”について教えていただきながら、オリジナルの扇面を描くワークショップを開催しました。1時間半はあっという間で、紙扇ならではの色彩表現やデザインが詰まった、個性豊かな絵柄が生まれていました。その後、折りと扇骨と組み合わせる工程を経て、約3週間後に扇子として仕上がります。今から完成がとても待ち遠しいです。(下野文歌/D&DEPARTMENT KYOTO SHOP)

京扇堂のもののまわり 2022年7月15日(金)~8月29日(月)開催


 
セールス&コミュニケーション
鹿児島|「鹿児島のお酒」特集
焼酎をはじめとする、鹿児島のお酒文化を紹介しました。

芋焼酎のイメージの強い鹿児島県。その中でも、原材料や酵母菌の工夫や飲み方の提案で、芋焼酎の幅を広げたり、焼酎の蒸留技術を活かして他のお酒をつくる蔵元や、離島の黒糖焼酎、黒酢醸造技術を活かしたクラフトビールなど、鹿児島のお酒文化も多種多様になっています。お酒との関わり方や場所が変化してゆく昨今、味わいや選び方、楽しみ方を提案すべく、特集でご紹介しました。期間中は、岡山酒店 店主 岡山宏氏によるワインの勉強会や、大和桜酒造 杜氏 若松鉄幹氏による立ち合い販売会を実施。鹿児島のお酒文化の中心にいる売り手や作り手と交わり、お酒について語らう機会となりました。引き続き、鹿児島のお酒の今後のつづくをつくる蔵元や活動を応援していきます。(内門美里/D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA)

「鹿児島のお酒」特集 2022年7月28日(木)~8月30日(火)開催


 
セールス&コミュニケーション
鹿児島|d SCHOOL わかりやすい注染
注染と糊置きを体験し、手ぬぐいの成り立ちと伝統産業について勉強しました。

NIPPON VISION MARKET「大阪 にじゆらの手ぬぐい」の連動企画として、約3年ぶりとなる「d SCHOOL わかりやすい注染」を開催しました。株式会社ナカ二の会長ご夫妻を講師としてお招きし、伝統的な染色方法である注染を体験していただくことで、職人の技術を体感していただき、注染の工程や歴史、伝統産業について勉強をしました。鹿児島には伝統的な染色技法「泥染め」や「染工」もありますが、これら伝統産業は職人不足や需要の減少など少しづつ衰退傾向にあるのが現状です。d SCHOOLや日々の活動を通して、地元の伝統産業にも関心を持っていただき、長く続いていく為の活動に今後も取り組んでいきます。(前野祐輝/D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA)

NIPPON VISION MARKET「大阪 にじゆらの手ぬぐい」 2022年7月28日(木)~8月30日(火)開催
d SCHOOL わかりやすい注染 2022年8月6日(土)、7日(日)開催


 
リサーチ&アーカイブ
沖縄|これからの食の未来を考える。県内生産者の取材訪問
「NIPPON FOOD SHIFT」の取材に行ってきました。

11月に開催する「NIPPON FOOD SHIFT」に向けて、沖縄と東京の学生さんと一緒に、沖縄の食を支える生産者の皆さんを取材しました。それぞれの分野で抱えている課題に対して、日々実直に、健やかな沖縄の食の未来に向けて挑戦されている姿から、これからの食の未来を豊かにする第一歩について、多くの気づきをいただきました。特別編集タブロイドは11月に完成予定です!ぜひこの機会に「食」について一緒に考えていきましょう。(島袋みのり/D&DEPARTMENT OKINAWA by PLAZA3)

NIPPON FOOD SHIFT d SCHOOL「日本の未来をつくる食の生産者たち」開催レポート
d SCHOOL「日本の未来をつくる食の生産者たち」アーカイブ視聴ページ