スタッフの商品日記 075 ALW SIDEGOA

天候を気にせず履ける、全天候型対応シューズ

ソールからアッパーの生地を覆うように付いたゴムパーツにより、雨の日でもストレスなく履けるのが特徴のALW SIDEGOA。
商品名の頭につく「ALW」はALWEATHERの略で、名前の通り全天候で履けるデザインです。
ALWEATHERシリーズは、レインブーツでよくあるような全てがゴム素材ではなく、キャンバス生地とゴムパーツの組み合わせにより、雨の日も晴れの日もスニーカーの履き心地で快適に一日を通して履くことができるシリーズとして2015年に発売開始しました。
全天候型の万能さに、着脱のしやすいサイドゴア仕様で2018年に誕生したのがALW SIDEGOAです。

靴の後ろについた紐は、履くときにここを手で持つことでぐっと奥まで履くことができる仕様になっています。

ソール周りのゴム部分のしっかりとした作りにより、足元の悪い場所でも履けるので、アウトドアなどの場面でも履けるなど様々な場面に対応します。

細部の拘りとヴァルカナイズ製法

ALWEATEHRシリーズの特徴であるゴムのソール部分のパーツは、6種類のゴムパーツで構成され作られています。そして全て同じ配合のゴムでなく3種類の違うものを使用し、甲部分には足馴染みの良いゴムを、アッパーとソールを覆うテープ部分にはしなやかに曲がり割れにくいゴムを、底に使うパーツは摩耗しにくくも柔らかいゴムと、それぞれのパーツごとにゴムの配合や混ぜ方を細かく調整して作られています。一見すると見た目に分からない部分にも、妥協のない靴作りへのこだわりが込められています。

型抜き前の様々な色の板状になったゴムが山積みされている久留米の工場内


ゴムパーツの組み上げは熟練の職人さん達によってテキパキと組み上げられていきます。

組み上げられた靴は、ヴァルカナイズ製法と言われるゴムに配合した硫黄を化学変化させる加硫缶という窯に入れて、熱と圧力をゆっくりかけることで、弾力あるゴムに化学変化させて完成します。これによりゴム同士が強固にくっつくだけでなく、耐久性がありしなやかな靴に仕上げることができます。

久留米工場にある加硫缶

つづく仲間

ムーンスターの物作りの根底にあるのは、流行りのデザインを作って売ることではなく、買った人にどう使ってもらえるのかということを大事にものづくりを行っています。
ムーンスターのHP「In Use」では、ムーンスターユーザーへのインタビュー、履き込んだ靴の経年変化をアーカイブするなど、メーカーだけで考え作り終わるのではなく、手元を離れてからもムーンスターユーザーと共に使うことを考え作り続けています。


写真はIn UseのHPサイトより抜粋

つづく歴史

福岡県久留米市には、ゴム製品の製造産業を久留米の一大産業にまで発展させた3社、ブリヂストン、ムーンスター、アサヒシューズの本社をはじめ、各関連会社が市の多くにあり、久留米の産業と暮らしを支えています。ゴム産業の主力となった3社工場などは、国内製造最盛期の1950年代には出荷の為工場への専用線も通っていたという歴史もあり、各社が鉄道線路添いに今も工場を構えています。ムーンスターの工場の窓から見える鉄道線路近くの景色からは、その頃の情景を思い浮かべることができます。

お手入れに関して

靴を履いた後は、三日間休ませてあげることで靴の中の汗や湿気を乾かします。これにより雑菌の繁殖やにおいの発生を抑え、生地が傷んでいくのを防ぐことができます。
ゴム部分の汚れは、綺麗な消しゴムを使って汚れ部分をこすって落としてあげてください。仕上げにゴム用の艶出し剤で磨いてあげることでより綺麗に仕上げられます。
濡れた後は、表面の水分を布で拭きあげて、靴の中には新聞紙などをくるめて入れておくことで靴の中の湿気を取ることができます。最後に日陰の風通しの良いところで乾かしてあげます。
キャンバス部分の汚れは、中性洗剤を薄めに溶かしてブラシでこすります。汚れがひどい時はつけ置き洗いがお勧めです。最後に水の溶けた中性洗剤や汚れをしっかり落とす為、十分にすすぎ、日陰の風通しの良いところで乾かしてあげます。

お気に入りのポイント

愛用歴は3年近くですが、ほぼ毎日、色を変えて履いています。気に入っているのは、紐を結ぶ手間がなく、立ったまま脱ぎ履きができること。ゴムは足の甲までしっかりあるため、雨の日のレインブーツとしても重宝していますが、靴が重たいなと思ったことはありません。足首の締め付けもないので、一日中履いていても疲れにくく、家を出る時に、つい選んでしまいます。(門脇 万莉奈/d47 design travel store)

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