d design travel MIE WORKSHOP 東京開催レポート

その土地に長く続く「個性」「らしさ」を、デザイン視点から選び出し、観光ガイドとしてまとめるd design travel。今回『d design travel 三重』の取材候補を考えるワークショップが、三重と東京の2拠点で開催されました。

 

5月22日(日)の東京開催では27名の方に参加していただきました。年齢も環境も仕事も違えど、東京という街の中で「三重」に思いを馳せる人たちが、日本橋にある「三重テラス」に集います。東京と三重を知る人たちが、外から見える思い思いの三重を伝えていく時間。白熱しないわけがありません。

d design travel誌の取材では、編集長が現地に2ヶ月間滞在し、本当に感動したものだけを取り上げていきます。最も特徴的なのが、5つの選択基準が存在するということ。

その土地らしいこと

その土地の大切なメッセージを伝えていること

その土地の人がやっていること

価格が手頃・適正であること

デザインの工夫があること

今回のワークショップでは、三重県にゆかりのある方々から、この基準を元に「観光」「食事」「カフェ」「買い物」「宿」「人」の項目に分かれて取材の候補地を出してもらいます。初めましてで、年齢も仕事も性別も異なる人たちと語る時、最初は空気が堅いのはあたりまえ。それでも三重の話となれば、たちまち熱が入っていきます。聞こえる会話には、方言もちらほら。もくもくと候補地を書き出すグループもあれば、1人1人熱弁を振るうチームも。しだいに、表情が柔らかくなり、笑顔が溢れます。しかし、この候補地の選択に、5つのルールを取り入れるとき、少し苦戦されていました。三重らしいこととは何だろうか?デザイン視点があるだろうか?三重への愛が強ければ強いほど、あれもこれもと候補は尽きません。やはり、この選択が一筋縄ではいかないし、このd design travelの醍醐味が詰まっている部分だと、改めて感じました。

いよいよ各グループごとで出た候補地の中から、2まで絞り込み発表します。各グループから熱く語られるそれぞれの候補地。発表時は、会場全体で大変盛り上がり、参加者の方々から三重への愛を感じました。

中でも印象的だったのが、伊勢地域の「しめ縄」です。他地域では、お正月限定で登場するしめ縄ですが、伊勢地域では一年中存在するそうなのです。参加者の方の中には、今日まで“しめ縄は一年中飾っておくもの”という認識だった方がいるほど、伊勢地域では「あたりまえ」の風景である様子。家ごとに異なるしめ縄は、1年という時の中で、徐々に色や形を変えていく。そんな風景を想像し、ほんの少し「三重らしさ」の匂い感じました。

このワークショップを通して、あちらこちらで聞こえてきたのは「三重県は地域によって全然違う」ということ。地図で三重県を見てみると、意外にも南北に長いことに気がつきます。歴史を紐解くと、伊勢国・志摩国・伊賀国・紀伊国と計4国に分かれていた背景もあり、地域ごとで文化が異なるらしいのです。そんな三重県で二ヶ月間滞在するとき、一体どんなものが見えてくるのでしょうか?三重らしさ、三重のメッセージ、三重のデザイン、そして人。今日東京で熱く語られた、まだまっさらな「三重」は、一体どういう形で『d design travel 三重』となるのか、期待が高まります。

本誌の制作の過程に、さまざまな形で参加することができます。

制作の裏側がリアルタイムで追う

Facebookグループの「d&d三重会」では、神藤編集長が三重を巡りながら、見えているもの、感じているもの、考えていることなどなど、制作の裏側をリアルタイムで追うことができます!

●クラウドファンディングに参加する

『d design travel』を続けたい vlol.31 三重号

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応募締切:2022年7月7日(木)23:00まで

おすすめのトラベル情報を伝える

三重県で体験してもらいたい、訪ねてもらいたい、おすすめのデザイントラベル情報をアンケートフォームよりお寄せください。集まった情報は編集部内で大切に活用させていだだきます。

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回答受付期間:2022年6月30日(木)