2023/09/15

【広報発表】日本の機織技術の素晴らしさを伝え、新たな需要を生み出すプロジェクト「ARCHIVES」始動

技術を残し、未来に繋ぐ、ものづくり。
日本の機織技術の素晴らしさを伝え、新たな需要を生み出すプロジェクト「ARCHIVES」始動

この度、D&DEPARTMENT PROJECT (商号:ディアンドデパートメント株式会社/東京都世田谷区) は、日本の機織技術の素晴らしさを伝え、新たな需要を生み出すプロジェクト「ARCHIVES(読み:アーカイブ)」を開始します。プロジェクトの発足に合わせ、高度な技術でつくられた個性あふれるテキスタイルを使用したバッグコレクションを発表し、2023年9月16日(土)より販売します。ヨーロッパのメゾンから愛されるメーカーや若手テキスタイルデザイナーによる独創的な全25種類の展開が実現しました。本商品に実際に触れていただき、関連イベントなどの取り組みを通じて、繊維産業やアパレル業界の関係者を始め、プロジェクトに賛同する生活者とともに、コミュニティを育みながら、日本各地の機織技術を残し、そして次のものづくりに繋いでいきます。

日本の繊維産業における従業者数のピークは60年代、事業所数のピークは70年代。バブル経済崩壊以降は、いずれもその数は急減し、減少傾向は今なお継続しています。D&DEPARTMENTでは、2014年から、日本各地の生地産地で、デッドストックとして保管されていた生地を生きた在庫として活用するプロジェクト「LIFESTOCK(読み:ライフストック)」を展開し、これまでにトートバッグやクッション、スリッパやラグ、ランプシェードやスツール座面など様々な生活用品に取り入れ、日本の機織技術の高さやそのバラエティに富む個性を伝えてきました。約10年に渡りこの活動を続けていく中で、日本からデッドストックが少しずつ無くなってきていること、そして年々、機織工場も職人も減り続けていることを目の当たりにし、当時の生地が今では生産できなくなってきていることに危機を感じ、『デッドストックを活用すると同時に、その生産技術を受け継ぎながら新たに生地を作り続ける必要がある。』という思いに駆られました。高い技術を使って、時間をかけて織られる生地は、それだけ原価も高くなります。しかし、現在のアパレル業界においては、短期間に低コストで大量生産できるファストファッションが主流となり、高度な技術による個性あふれる美しい生地はオーダーが入らず、機械を止め、廃業する工場が後を絶ちません。需要を生み出さなければ、日本の繊維産業そのものがなくなってしまうという現状を受け、日本の機織技術の素晴らしさを伝え、新たな需要を生み出すために「ARCHIVES」を始めます。
この度発表する第一弾のバッグコレクションは、9月16日(土)よりD&DEPARTMENTのネットショップおよび、D&DEPARTMENT TOKYO(東京都世田谷区)で販売を開始します。東京店店頭では、全ラインナップの展示販売と合わせて、取っ手の長さなどを選べるセミオーダーの受付も行うほか、9月23日(土)には日本の繊維産業の現状とこれから、そしてその技術を学ぶ勉強会を開催します。全国のものづくり産地を繋げるコミュニティ「テキスタイル産地ネットワーク」の主催者であり、駒澤大学教授の大田康博 氏と、実際に作り手として生地ブランド「terihaeru」を立ち上げ、新しいカタチで生地産地を継承しようと活動する小島日和 氏をゲストに迎え、改めて繊維産業の現状を知りながら、衰退一方でなく、望みを持って未来に向かっている取り組みや、世界が注目する日本の高い技術力などを学びます。
今回のコレクションはD&DEPARTMENTの他店舗でも順次販売を行うほか、今後も「ARCHIVES」では、日本の高い機織技術で独創的な生地を生み出す生産者の発掘と、彼らの技術や生地を活かした製品開発を行い、継続的な需要創出を目指していきます。

詳細およびメディア関係者様向けの提供画像については下記の・PDFよりご覧ください。

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