スタッフの商品日記 107  BRAUN アラームクロックBC02X

ドイツ生まれのシンプルかつ機能的なアラームクロック

誕生
ドイツ・BRAUN社の代表的なアラームクロック BC02X。このアラームクロックは、1980年代後半にディートリッヒ・ルブスがデザインし、MoMAの永久展示所蔵品にも選定された「AB1」を復刻したモデル。BRAUNクロックの中でも長く愛されるAB1の復刻モデルは、定番の商品と言えるだろう。元のデザインを大きくは変えずボタンの追加や、秒針に蛍光板が追加される等の改良を施し、BC02Xは誕生した。

▲BC02の原型「AB1」

▲復刻で誕生した「BCO2X」

特徴
手のひらに収まるコンパクトなサイズ感に、ライトとスヌーズ機能が付いているアラームクロック。BCO2Xはデザインと実用性を考えてつけられたアラームのボタンは更に小さくなり、BRAUNらしいデザイン性を保ちつつ、新鮮な印象を与えている。BC02XBには白色の、BC02XWには黒色の、コントラストが美しい針にシンプルな文字盤は、一目見ただけで正確な時間がわかるための工夫がなされている。

 

つづく仲間
時計だけでなく、電気シェーバーや電動歯ブラシでも有名なBRAUN社。1921年、技術者マックス・ブラウン氏によって、フランクフルト アム・マインにてラジオ部品の製造会社として設立されたのが始まり。 BRAUNの象徴的な文字の膨らみと丸く描いた「A」が特徴のロゴは1934年に誕生した。

 

つづくデザイン
巨匠ディーター・ラムス氏の「Less, but better = より少なく、しかしより良く」の哲学の元、家電デザインの革命を起こした小型電気機具メーカーのBRAUN社。AB1をデザインしたディーター・ラムス氏は、1955年、当時まだ20代前半で採用され、インテリアデザイナーとしてキャリアをスタートした後、すぐにBRAUNのインハウスデザインチームで起用され、チームの中心となり、BRAUN社だけでなく、さまざまなデザインナーや業界に影響を与え続けている。

「ディーター・ラムスによる良いデザイン10ヶ条」

1.「良いデザインは、革新的である」
2.「良いデザインは、製品を有用にする」
3.「良いデザインは、美的である」
4.「良いデザインは、製品をわかりやすくする」
5.「良い製品は、押し付けがましくない」
6.「良いデザインは、誠実である」
7.「良い製品は、恒久的である」
8.「良いデザインは、あらゆる細部まで一貫している」
9.「良いデザインは、環境に優しい」
10.「良いデザインは、できるだけ少なく」

 

つづく暮らし
携帯電話が普及した今でも多くの消費者に選ばれ、時代を問わず愛されつづけている。デザイン性と機能性を両立させており、デザイナーやコレクターを魅了しつづけている。コンパクトなサイズで軽量なため、毎日の日常使いだけでなく、旅のお供にも最適。

 

お気に入りのポイント
目覚し時計ではなく、枕元にスマホを置いて起きるようになったのはいつからでしょうか。スマホをはじめ、何でも合理的で簡易な便利さに慣れてしまっているこの頃。しかし、人の「起床」のために考えつくされたアラームクロックがあるのに他で代用してしまうのは、実は生活を豊かにしてくれるような存在や瞬間を逃してしまっているかもしれません。BC02Xはアラームクロックとしての必要な機能が、シンプルなのにすべて揃っているという優秀さ。なによりも、静音設計なのがうれしいです。これは、まさにBRAUN社の大切にしている「Less, but better = より少なく、しかしより良く」の哲学が凝縮されています。夜中に途中で目が覚めても、ライトで時間がわかり、朝に少し寝ぼけながらアラームを止めてしまっても、スヌーズ機能で起こしてくれます。デザインもシンプルで、どんな部屋でも主張せず馴染んでくれます。(金藏未優/東京店ショップスタッフ)

 

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