125:丁寧な関係性

ニーチェアを本格的に取り扱おうと意気込んでいます。そのアプローチとしてD&DEPARTMENT(以下d)では「もののまわり」という販売スタイルを構築中で、その一つとして「ラジオ収録」または「書籍化」をライターの西山薫さんたちと行っていて、今回も工場見学、取材に行ってきました。とにかく「現場」を見ないと始まらない私たちd。今回、とても感動したのは工場と「ニーチェア」を展開するFUJIEI(藤栄)さんと頒布工場K社との関係性。それを言葉にしてみると「丁寧」という文字が浮かんできました。丁寧とはゆっくりじっくり、一つ一つ、社会の消費のスピードももちろん意識はしつつ、それよりも大切なものを共有しているからこそのものづくりがあり、その日常が私たちへの接し方、工場を案内してくださる言葉のひとつひとつ、場所を変えての資料での説明のされかた全てに出ていたのでした。もちろん都会から離れた場所だからこその、時間のゆとりのようなものもありますが、そこはみなさんの人柄の根っこにある「人間」に染み込んだ熱い思いの存在を感じました。

会社が大きくなり、数字を追いかけ始めると、おそらくこうはいきません。それが全てに現れてくる。おもてなしをしっかり丁寧にしようとしても、やはり、「数字」を追いかけるが体質が全てににじみ出てしまう。そんな体験をしました。この椅子、大ヒットして欲しくない。そう思うのですが、もっともっと「評価」されてほしい。このさじ加減というか、経営のアクセルの踏み方向に、全てが変わってしまうとしたら、一体、私たちはどうすべきか。そこを真剣に考えさせてくれるブランドであり、商品です。

ニーチェアはdでぜひ、お求めください。アフターメンテナンスはもちろん、この僕が体験した「丁寧な」を、感じる工場見学に、一緒に行きましょう。