スタッフの商品日記 101 BALMUDA The Speaker

音と光の輝きでいままでにない音楽体験をつくるスピーカー

誕生
バルミューダ初のオーディオ機器を作るきっかけになったのはあるデモ機だった。それは音楽とともに中心のステージがキラキラ光り、サビではミラーボールが回り出す、「新しい音楽装置」。光りによってあたかもライブステージを見ているような臨場感の得られるスピーカーだった。

↑最初のデモ機(画像提供:バルミューダ)。左右にスピーカーが配置され、中心はステージをイメージしてデザインされた。

その新しい発想と今までのスピーカーとは一線を画す音楽体験に、“録音された音源は生の素晴らしい演奏には敵わない”と考えていた元ミュージシャンであるバルミューダの寺尾社長の、オーディオ機器だけは作らないという意思を覆した。音楽に合わせて光がシンクロする為のアルゴリズムの開発、ライブステージを表現する輝きの工夫、専用の独自ドライブユニットなど、こだわりの詰まったバルミューダらしい新しいスピーカーは、デモ機から約2年と10以上の試作機を経て、2020年、BALMUDA The Speakerは誕生した。

資料提供:バルミューダ

特徴
“デザインファースト”ではなく、“体験ファースト”を大切にする。バルミューダのものづくりの一番の核となる部分である。まさに、これまでに無い体験を存分に味わえるのがこのスピーカーだ。内部にある特徴的な3つのLEDユニットは、スリーピースバンドがステージに立っているイメージでデザインされており、楽曲に合わせて輝くことで、まるでライブステージのような臨場感を演出してくれる。
光り方は3通りで、「Beat」・「Ambient」・「Candle」のモードを切り替えて楽しめる。「Beat」モードは最もダイナミックに輝くモードで、ロックをテーマに1年近くかけて開発された。星マークが付くセンターは、リーダーとして後ろの2人よりキレよく、明滅が速く、そして強く光る。左右は音のLとRに連動しているため、楽曲によっては複雑な輝きを作り出す。さらに3本のユニットとも上下でそれぞれ異なる光り方を見せるため、曲のグルーヴ感をさらに高めてくれる。「Ambient」モードのテーマはジャズで、下のステージライトをメインに光らせるモードだ。ジャズのステージではあまり動かない演奏者をスポットライトで照らしているイメージでデザインされており、ステージライトの中心に3本の柱が浮き出るような輝きを意識して設定され、楽曲に合わせた程よい抑揚で音楽を演出。「Candle」モードは音に関係なく常にゆらぎのある光を灯すモード。キャンドルのようなくつろぎ感あるライティングは、楽曲以外にもラジオを聴くときにもおすすめで、ずっと見ていられる穏やかなゆらぎを演出している。

明瞭でキレのある音は、真空管のような強度と硬度を兼ね備えた有機ガラス製の美しいチューブを採用した密閉型構造によって、内部に閉じ込めた空気がバネのように作用することで生み出される。スピーカーが上向きに設置されている為、360°に音が広がり、置く場所を選ばず楽しめる。また、全音域をシームレスに再生する77mmフルレンジスピーカーを採用し、楽器やボーカルの声を不自然なひずみや違和感なくリアルに再生することができる。Bluetoothでコードレスの為、置き場所も多彩な聴き方も様々なシーンで楽しめる製品となっている。

↑上向きに配置された77mmフルレンジスピーカー

つづくデザイン
デザイン家電といえば必ず名前の上がるバルミューダの製品。一目でバルミューダの製品だとわかるシンプルなデザインだが、ひとつひとつの製品が新しい発想とテクノロジーの融合によって形作られている。製品デザインをする上で大切にされているのは、新しさよりも「美しさ」であり、ひと目でそれが何の製品なのか想像できるよう、細部までデザインを工夫するなど、考え抜かれている。グッドデザイン賞など、数多くのデザイン賞を受賞。

BALMUDA The Speakerの本体の黒色は中央をステージと見立てており、スリーピースの輝きを表現する部分以外を黒子と考え、質感は黒物と呼ばれる製品が持つようなテクスチャや、プロ感を意識して開発されている。この製品はあくまでも光が主役。流行のデザインを追うのではなく、どの時代の空間にも馴染むよう徹底的にデザインされている。

つづく体験
バルミューダ株式会社は、2003年に東京で設立されたクリエイティブとテクノロジーの会社。「自由な心で夢見た未来を、技術の力で実現して人々の役に立つ」ことをミッションとし、新しい考え方で、デザインとテクノロジーの力で生活を良くする道具として、これまでになかった価値を持つ家電を発表し続けている。かつて家電は不便さを解消することで人々の役に立ってきたが、十分に便利になりつつある中で、家電に求められているものも、変わってきている。現代を生きる人々が道具やサービスに求めているのは、驚きや感動、うれしくなるような体験なのだと考え、感動の香りと食感を実現する 「BALMUDA The Toaster」や、日常の何気ない時間を、少しだけ特別に彩る「BALMUDA The Lantern」などを世に送り出してきた。家電という道具を通して、心躍るような、素晴らしい体験を届け続けてくれる。

お気に入りのポイント
学生の頃に行く先々で流れていた流行りの曲やCDウォークマンで聴き続けたお気に入りの曲は、時間と共に薄れていき、音楽はサブスクリプションなどいつでも手軽に聴けるものの、どこか当時程の熱量では聴けなくなっていました。しかしこのBALMUDA The Speakerは、音楽と共に光が煌めいて、曲をより感情的に表現してくれます。CDを必死になって聴いていた頃の興奮、思い出が蘇り、久しぶりに音楽に没頭し夢中で曲を聴き続けました。私は普段生活でラジオを流していることが多い為、このスピーカーを使用すると、人の声が温かく響きに深さが感じられます。パーソナリティがいつもより近くにいるような立体感のあるラジオになり、ラジオ生活も充実します!音楽に正面から向き合う時間も、音楽と共にゆったりとした時間を過ごすこともできる、光が踊るような新しい音楽体験で音をワクワクさせるスピーカーです。(工藤駿平/ 東京店ショップスタッフ)

BALMUDA The Speakerは東京店でお試しいただけます。


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