山梨県「SIWA|紙和」の手仕事

山梨県「SIWA|紙和」の手仕事

千年の歴史ある和紙産地、山梨県市川大門の和紙メーカー「大直」。
工業デザイナーの深澤直人さんと一緒に、紙の可能性を広げるブランド「SIWA|紙和」をつくりました。「SIWA|紙和」は、「大直」が開発した強くて破れない障子紙「ナオロン」を、くしゃくしゃにすることで生まれる風合いや、その優しさを生かした日用品です。「一度残った跡は消えない」そんな紙の性質をユニークに感じた深澤さんが、折れ跡ではなく“シワ”としてデザインしました。和紙を丹念に精製し、革を縫製するように、ひとつひとつ伝統的な和紙漉きの製法で丁寧に生産。和紙のしなやかさを持ちながらも、耐久性があり、水に濡れてもやぶれにくいのが特徴です。

革製品のように経年変化を楽しめる「SIWA|紙和」の製品は、一つ一つミシンで縫われています。縫製後、独自の検品過程に入り、“紙不良・シワが強い・紙割れ・レーザー焼け・針穴・仕様不良・縫製不良・その他”と大きく8種類の項目で丁寧に検品され完成します。

今回の特集では、検品によりはじかれてしまった「規格外品」も展示・販売します。規格外品を通し、「SIWA|紙和」の検品基準や品質の高さを感じていただく機会になればと思います。継承されてきた技術と「SIWA|紙和」の和紙ブランドとしての取り組みを、ぜひ店頭でご覧ください。

山梨県「SIWA|紙和」の手仕事

日程
2022/9/8(木)~2022/9/30(金)
時間
12:00~20:00(最終日は17:00まで)
場所
d47 MUSEUM内(渋谷ヒカリエ8F) Map d47 MUSEUM

●お問い合わせ:03-6427-2301 (d47)

「SIWA|紙和」について
軽くて風合いのある和紙の良さはそのままに、和紙の産地、山梨県市川大門の和紙メーカー、大直が紙の可能性を広げる、新しい和紙をつくりました。それが「ナオロン」です。肌触りが良く、軽くて柔らかでしなやかな紙質でありながら、強度があり水にも強く破れにくい特徴をもっています。この優れた素材「ナオロン」を使い、山梨県出身のプロダクトデザイナー、深澤直人さんと共に2008年にSIWAブランドをつくりました。

「SIWA|紙和」:siwa.jp
山梨県「SIWA|紙和」の手仕事

株式会社 大直

千年の歴史をもつ和紙産地、山梨県市川三郷町の市川大門地区に本社を構える。
株式会社「大直(おおなお)」の社名は書院紙の最高級品・大直紙(おおなおし)に由来し、地元紙業の歴史と共に歩む。地場産業である障子紙の生産だけに限らず、「めでたや」「SIWA|紙和」などのブランドを展開。
和紙の新たなる可能性にチャレンジし、世界に発信しつづけています。