saredoの糸と靴下

雨量の少ない奈良県で栄えたのが綿の栽培。そこから、大和絣の産地として栄えた奈良県は国産靴下の一大産地となりました。そんな土地で生まれたのが一軒の糸商、「萱澤商店」です。萱澤商店の萱澤有淳さんは、家業であった卸会社で国内の様々な種類の糸を卸すだけでなく、別注の糸を使った商品企画も行ってきました。長年靴下の生産の現場に関わり続けてきた萱澤有淳さんは、落ちわたを100%使用したリサイクルのコットンに出会い、2014年に「saredo-されど-」を立ち上げ、糸の企画から靴下、帽子などの暮らしの道具を製造しています。
 

靴下には「たかが靴下、されど靴下」という言葉があります。靴下は「莫大小」と書いて「メリヤス」編みと言う編み方で作られますが、文字通り大きくも小さくもなる伸縮性に優れた編み方です。その為丁寧に作られたものと手抜きをして作られたものはパッと見では判りませんが履き比べればその差は一目瞭然です。萱澤商店は、単なる「made in Japan」ではなく「誠実」「正直」「謙虚」「繊細」と言った日本人の精神性と craftsmanship=職人気質に基づき、「たかが」ではなく「されど」と思われるような、「made by Japanese spirits」なものづくりに関わり繋げて行くことを大切にしています。
 

今回の展示では、saredoの定番商品である靴下や帽子、糸のほか、新商品の五分丈のTシャツや、富山県の尾山製材に生産依頼をしたダーニングマッシュルームなど、昨年よりも更に豊富な品揃えでご紹介します。ぜひ店頭でご覧になり、触り心地をお楽しみください。

saredoの糸と靴下

日程
2023/10/2(月)~11/8(水)
時間
10:00~18:00
場所
D&DEPARTMENT MIE by VISON Map D&DEPARTMENT MIE by VISON

●お問い合わせ:0598-67-8570(三重店)

\関連企画イベント/
saredoのダーニングワークショップ
2023年11月4日(土)①11:00~13:00/②15:00~17:00[各回2時間程度]


場所:D&DEPARTMENT MIE by VISON
参加費:¥3,300(税込)
定員:各回4名
お申し込み方法:店頭/お電話/web
お問い合わせ:0598-67-8570(三重店)

saredoより萱澤良子さんをお招きし、お客様にお持ち頂いた衣服の穴の空いた部分をsaredoの糸を使って補修していきます。穴が空いてない衣服でも、リメイクするようなイメージでワンポイント糸を差し込んで頂ても大丈夫です。ダーニング用の糸はsaredoの様々な種類の糸の中から衣類に合うカラーや風合いのものを選んで頂けます。ご愛用頂いているsaredoの商品の補修も歓迎です。糸の選び方のポイントや、こだわりなどのお話しをいただきつつ、じっくりとダーニングに取り組む特別なワークショップです。
申し込みはこちらから
"落ちわた"からつくるリサイクルコットン
紡績工場では、繊維のような状態である原料を徐々に細く引き伸ばしながら撚っていくという作業が行われます。その中で針でわたを梳いて方向を整える工程で、塵の除去とともにたくさんの落ちわたが発生します。
その落ちわたを再利用して紡いだ糸がリサイクルコットンです。

saredoの糸と靴下

株式会社萱澤商店/saredo

萱澤商店は、1948年に奈良県大和高田市で創業した糸の卸会社。取締役を務める萱澤有淳さんが企画・開発を担当し、奥様の良子さんがデザイナーとして携わるブランド「saredo」を2014年に立ち上げ。定番商品のリサイクルコットン糸は、国内の紡績工場で糸をつくる工程で出た「落ちわた」を100%使用し、独自の紡績方法で紡がれています。