京都・祇園ない藤の「JOJO Naitou」

今の暮らしやファッションに寄り添う日本のサンダル「JOJO Naitou」

京都・祇園、世界遺産に指定される建仁寺にほど近い場所で140年以上に渡り履物店を営む「祇園ない藤」。 ない藤では、「履物は、花(=人)を生かす器」と言い、花の根っこである足元が、健康で機能的であること、美しくあることを大切に、創業時から一人一人にあった履物を提案することを行なってきました。時に寄り添い、見目麗しく、使いやすい、修理可能な履物を作り続けています。

 

江戸時代末期から明治時代初期にかけて、日本でも洋式の靴が履かれるようになり、これまでの日本の履物のように足指を使って歩くことがほぼない生活様式となりました。そんな中で、「祇園ない藤」の五代目・内藤誠治さんが、日本の草履がルーツであるビーチサンダルに改めて着目し、2013年に発表した履物が「JOJO Naitou」です。ソールにタイヤ素材、インソールにコルクなどの新素材を使用し、人間本来が使うべき足指を使っての歩行を促す構造でつくられています。古くから続く普遍的な構造と、現代の暮らしやスタイルに合わせた素材やファッション性、そして修理を繰り返しながら長く使える点は、D&DEPARTMENTが提案するロングライフデザインの考えにも通ずる履物です。

今回の企画展では、JOJO Naitouをパーツごとに紹介し、特徴的な構造や素材を解説。D&DEPARTMENTが取り組む、産地に保管されている生地や生地見本を再利用するプロジェクト「FROM LIFESTOCK」から生まれた、「JOJO FROM LIFESTOCK」もご紹介します。

また、6月10日には当主・内藤 誠治さんをお招き、「d SCHOOL わかりやすい履物」を開催します。足全体に優しくフィットする履き心地を体感し、長く履き続けることができるお気に入りの一足に出会う機会になればと思います。

京都・祇園ない藤の「JOJO Naitou」

日程
2023/5/27(土)~6/27(火)
時間
10:00~18:00(水曜休)
場所
D&DEPARTMENT KYOTO SHOP Map D&DEPARTMENT KYOTO

●お問い合わせ:075-343-3217(京都店SHOP)

祇園 ない藤に学ぶ
「d SCHOOL わかりやすい履物」
2023年6月10日(土)
「お誂え」はフルオーダーとは違い、要望に対してお店側が見立てを行うこと。ない藤では創業以来、「その人に合ったものしか作らない」を信念とし、お客さまと対話から始まるお誂えを続けてきました。
今回、当主・内藤 誠治さんをお招きし、自分の足の形や、暮らし方に寄り添った色味・素材・サイズ選びについて直接伺いながら、自分だけのJOJOを作ることができる「d SCHOOL わかりやすい履物」を開催します。それぞれの要望から一足を形にしていく「お誂」や「見立て」について学び、祇園ない藤のものづくりを体感していただければと思います。
申し込みはこちらから
\D&DEPARTMENT限定販売/
 【JOJO FROM LIFESTOCK】
もともと草履などの鼻緒には別珍が多く使われていた歴史に着目し、肌触りの良い別珍生地を選び完成したオリジナルのJOJO。別珍に使用している生地は、FROM LIFESTOCKの活動の中で出会った国内の別珍、コーデュロイ生地の95%を生産しているという静岡県天龍社産地の生地を使用しています。
【FROM LIFESTOCK PROJECT】とは
D&DEPARTMENTが2014年から取り組む、日本の機織り産地に眠るデッドストックを倉庫から出し、その価値を活かした次のものづくりに繋げていこうとするプロジェクトです。詳しくは【こちら】。
京都・祇園ない藤の「JOJO Naitou」

祇園 ない藤

「ない藤」は京都で100年を越えて履物を作り続ける「用の美」伝承によるモノ作りの老舗です。 履物は風土の培われた暮らし、生活様式から生まれた道具で、衣装の従者ではありません。 「ない藤」はそのような履物の本質を理解し、使い手を主人公とした"席"に"時"に寄り添い、 見目麗しく、使いやすい、そして修理可能な履物を作り続けております。見た目の美しさだけにとどまらず、 その日の目的や格調を表す意味を含んだ特別な一足を、 入念な下ごしらえと丁寧な仕事で一人ひとりのお客さまの歩き方や足の特徴にも添うように仕上げてまいります。(5代目 内藤 誠治)