堤淺吉漆店のもののまわり

一緒に始めませんか。うるしのいっぽ。

縄文時代前期から使用されてきた世界最古の天然塗料「漆」。ウルシの木の幹から採取された漆は、接着剤や錆止めなど、ものを長く使い続けるために、古来から日本人の暮らしや文化の中で重宝されてきました。現在国内で使用されている漆のうち、国産漆の自給率はわずか3%。その中の約7割を、堤淺吉漆店が精製しています。

堤淺吉漆店は、京都店からもほど近い間之町通りに明治42年に創業。初代の堤 淺吉氏の「漆を一滴も無駄にしてはならない」という思いを受け継ぎ、時代に合った需要に応えるべく、研究と開発を重ねながら漆の精製・販売を行っています。

4代目の堤卓也さんは、現代の日常生活から遠ざかる漆に、このままでは漆の文化が消えてしまうと危機感を抱き、漆文化を伝える「うるしのいっぽ」プロジェクトや、使い続けられる木と漆のストロー「/suw」の開発など、漆精製職人としてだけでなく、伝え手としても活動を広げています。

初めての開催となる今回の展示では、堤淺吉漆店のこれまでとこれからの活動をご紹介しながら、ご自宅で体験できるキット「金継ぎコフレ」や「ふきうるしキット」、京都の日常の器を現代に蘇らせた「アサギ椀」を展示・販売します。

使い込むことで独特の艶や風合いが生まれ、塗り替えして世代を越えて使える喜び、ものを大切に使う楽しみがわかる漆。あなたと漆の距離を”いっぽ”近づける入口になればと思います。

堤淺吉漆店のもののまわり

日程
2023/3/17(金)~2023/04/24(月)
時間
11:00~18:00(火・水曜休)
場所
D&DEPARTMENT KYOTO Map D&DEPARTMENT KYOTO

●お問い合わせ:075-343-3217(京都店SHOP)

※4月1日からは、定休日は水曜日のみとなります。
※最終日は17時までとなります。

\関連企画イベント/
拭き漆でお箸とお椀をつくろう
2023/4/7(金)19:00~20:30
木地に生漆を繰り返し摺り込んでいく「拭き漆」にて漆器をつくるワークショップを開催します。
講師には堤淺吉漆店・堤卓也さんをお招きし、そもそも漆ってなに?というところから、ウルシの木が育つ営みについてもお話をお伺いし、漆のもつ魅力をお話いただきます。
使うほど経年変化を楽しむことができ、漆本来の良さを体感できる拭き漆。ぜひこの機会にご参加ください!
申し込みはこちらから
堤淺吉漆店のもののまわり

堤淺吉漆店

堤淺吉漆店は、明治42年に創業。漆掻き職人が採取した漆樹液を仕入れ、時代に合った需要に応えるべく、研究と開発を重ねながら漆の精製・販売を行っている。日光東照宮をはじめ、全国の国宝・重要文化財建造物の修復にも漆を提供する。国産漆取り扱いシェアNo.1。一方、漆の原材料店として、漆の魅力を伝える様々な活動を推進。「URUSHI×SURF」「URUSHI×BMX」「URUSHI×SKATE」など漆の新たな価値観や可能性を発信。堤卓也が共同代表を務める一般社団法人パースペクティブのチームメンバーとして、京都市京北町で漆の植栽活動や3月21日にオープンする森と繋がるシェア工房「ファブビレッジ京北」の立ち上げ、運営にも協力。第3回「三井ゴールデン匠賞」授賞。京都市「これからの1000年を紡ぐ企業」認定。