121:グッズと商品

多くの人がこの「グッズと商品」について勘違いをしている。「グッズ」とは、「メイン商品」ではない。「グッズ」とは、メイン商品のおまけ。ブランドとは、メインがあってのことで、そこのゾーンに平気で「グッズ」を同列に並べているメーカーがたまにある。何が「グッズ」で、何が「メイン」か、すら、わからないのだ。例えば、DEAN & DELUCAのトートバッグは、いくら売れようと「メイン」ではない。「グッズ」である。売れているものを「メイン」としたがるメーカーがあるけれど、もちろん、それはそれでそう思えばそれまでなのだけれど、「わが社のメイン商品はこれである」と、ブランド意識を持って言えることが大切で、「売れている」ということでそれを判断してしまうと、ブランドがブレ、ズレていく。名店が「売りたいもの」を売るのであって「売れるものをうる」のではないように。

我がD&DEPARTMENTに当てはめると、メッセージ付きの「ライフストックバッグ」はもちろん「グッズ」である。よく「メイン」扱いしそうになると、メールで注意したりする。恥ずかしい話ですが、わかりやすい話でしょ。笑 うちがあれを「メイン」と意識した瞬間、わが社の成長はそこで止まってしまう。あくなきメインゾーンでの市場開拓する商品開発の方向性が、それによって見失われる。何を作りたかったのか、見えなくなる。「グッズ」は、メインがあって、できること。