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富山湾で働く漁師さんのために作られた靴下の開発ストーリーを伺いました。

「PESCALLY 」

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D&DEPARTMENT TOYAMA GALLERY?で開催している「D&DEPARTMENT TOYAMA GALLERY 富山プロダクツ2023 ニュープロダクツ展」。この展覧会では、毎年、新たに選定された「富山プロダクツ」をご紹介しています。

富山プロダクツ」とは、富山県内で企画・製造された製品の中で、機能性やデザイン性に優れたものを選定し、国内外に向けて広く発信していく取り組みです。2023年度は、10社15点のアイテムが新たに選定されました。今年の選定品の中から、気になる商品をレポートします!

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今回のレポートでご紹介するのは、こちらの靴下。

まず目が行ったのが、鮮やかなオレンジ色。シンプルながら差し色になって、ファッションアイテムとして履いてみたいな、と思いました。触ってみると、少しシャリっとした触り心地。よくよくみると、不思議な編み構造になっています。

靴下を裏返してみると、独特の編み地になっていることがよくわかります。

実はこれ、ファッション用に作られた靴下ではなく、富山湾で働く漁師さんの足元の悩みを解決したい!という思いから生まれた機能的な靴下なんです。作られた背景が、とってもユニークで富山らしいですよね!

どんなきっかけで作ることになったのか、詳しいお話を聞きに高岡にある靴下メーカー「助野株式会社」に伺いました。

助野は、1956年に靴下専門の卸商としてスタートし、その後自社工場を構えて靴下の生産を手がけるようになりました。今では、海外にも生産拠点をもつグローバル企業です。国内でも名の知られたブランドの靴下を手がけるなどOEMを中心に、自社開発の靴下ブランドも展開しています。

今回ご紹介する「PESCALLY 」は、助野のデザイナーが中心となって開発された助野オリジナルブランドの靴下。「PESCALLY 」という名前には、漁師さんの味方、という意味が込められているそうで、その名前の通り、富山の漁師さんの足元の悩みを靴下で解決したい!という思いから生まれたアイテムです。この靴下、どんなきっかけで開発されたのでしょうか?

「『PESCALLY』を思いついたのは、商品開発のアイデアをディスカッションしていた時に、東京の方から富山にしかないもの、例えば海の幸に関連するもので何か作ってはどうか?とアイデアをいただいたことがきっかけでした。海に関連する靴下なら漁師さんの靴下ではないか?と思い、すぐに電撃取材で地元の漁師「富山湾しろえび倶楽部」の方にお話を伺いに行きました。お話を聞いてみると、多くの漁師さんが足元の悩みを持っておられることがわかりました。」そう話してくれたのは、助野LAB企画の六町さん。

漁師さんの悩みは具体的で、一番の悩みは「ムレ」。長時間、ハードな作業をする漁師さんたちは、寒い日でもかなり汗をかくそう。実は足は汗腺が多くあり汗をかきやすい場所で、思っているよりずっと汗をかきますが、長靴を履いていると汗が乾かず、靴の中でムレてしまいます。ムレるとそれだけで不快になりますし、臭いのもとになるだけでなく、足が冷える最大の原因が実はムレだったりするのです。特に水際で、早朝から仕事をする漁師さんにとっては冷えは大きな悩みの種でした。

またもう一つの大きな悩みは「ズレ」。漁師さんは、防水のサロペットを着て働きますが、この作業服、一度着たら簡単に脱ぎ着ができません。ハードに働くため、靴の中で靴下がズレてきてしまうことがよくあるそうですが、簡単に履き直すことができないため、大抵はズレて不快なまま作業を続けなければならないそう。

「ムレ」に「ズレ」。過酷な環境で働く漁師さんならではのハードなお悩みですが、これを聞いた助野の開発チームは、これなら助野が持っている技術を使えばすぐに解決できそう!とワクワクしたそう。

まず、ムレ対策には、吸水・速乾性に優れた和紙素材の糸を採用。独特のシャリっとした触り心地はこれだったのですね!

また足底は波形状のパイルにすることで通気性を高めてよりムレにくい構造になっています。

このパイル生地、実際に履いてみるとふわふわで履き心地もよく感じます。和紙の糸を使ってパイルを編むのはとっても難しいそう。

ムレと並ぶ、もう一つのお悩み「ズレ」対策には、踵周りと足裏にゴムのサポートを入れたダブルサポート構造で、活発に動いてもズレにくいように作られています。さらに、ハイソックスには、既存のブランドで開発された「らく圧(※)」仕様を取り入れることで、長時間立ち仕事を続けても足の負担が軽減されるよう工夫が取り入れられています。独特の編み地は、「らく圧」の編み地だったのですね。

 

※らく圧
助野独自開発の編地で筋肉の収縮=筋ポンプ作用をサポートし、ふくらはぎの筋肉を押し上げて引き締めることで、さまざまな足のお悩みを助けてくれる靴下。

 

こうして、助野のアイデアと技術が詰め込まれて出来上がった「PESCALLY」は、漁師さんに実際に履いてもらい、何度か改良を重ねて完成しました。漁師さんからも「疲れが溜まりにくくなった!」「通気性が良くて不快感が減った!」など嬉しい声が。プロの漁師さんが太鼓判を押すなら、信頼感がありますね。

漁師さんのために開発された靴下ではありますが、個人的には”機能的すぎない”デザインも注目ポイント。シンプルなツートンカラーのデザインは、日常のファッションにも取り入れたくなるデザインです。助野のデザイナー・島田さんは、漁師さんから希望のあった黒色の他にも、履きやすく、差し色にもなるものを、と考えて3つのデザインを考えたそう。私も最初はこの配色に目が止まり、そこからかわいいだけでなく機能的でもある!というところに惹かれたので、見た目のデザインはやっぱりとても大事ですね。

漁師さんが太鼓判を押す機能性と、日常的にも履けるデザインを組み合わせた「PESCALLY」は、立ち仕事の方や、アウトドア・ハイキングなどのシーンでも活躍しそうです。

1つだけ、メンズサイズの展開しか発売されていないのがちょっと残念….。女性用もいつか発売されたらなあと心待ちにしています。

ぜひ会場で実物を手に取ってみてください!!

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