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草履の老舗「祇園ない藤」がつくるサンダル「JOJO」

祇園ない藤 「JOJO」が出来るまで

0円(税込)

京都府

京都・祇園で100年以上の歴史を持つ老舗草履店「祇園ない藤」。その祇園ない藤が、草履の原点を見つめながらも未来作りに挑戦し、スーパーベーシックを目指してつくったサンダルが「JOJO」だ。私自身も着用しているが、足全体に優しくフィットし、履く度に馴染んでくる感覚がとても心地よい。JOJOの特徴とも言える、この心地よさは一体どうやって生まれたのだろうか。4月13日からのPOP UP STORE開催に向けてJOJOの秘密を探るべく、祇園ない藤の関塚さんと共にJOJOのパーツを製造している4社の見学に伺った。もちろん、マイJOJOを履いて。


(↑これが私のJOJO。空色の前ツボがお気に入り。)

まずは花緒(ない藤では鼻緒のことを「花緒」と表記する)のデザインと縫製を担当しているJamurataさんへ。神戸の靴製造工場の一角に事務所があった。まず目に入ったのは、たくさんの時計と植物。そしてその奥に、長年大切に使われていることが伺えるレトロなミシンがあった。


代表の村田さんは靴のパタンナーで、ない藤で生まれたアイデアを実際の形に落とし込む作業を担っている。近頃はJOJOの花緒のバリエーションも豊富で、皮やファー素材といった特殊な生地の注文も多くなったそうだが、一枚ずつ生地と向き合い、長年の経験と技術を活かしてパターンを引いたり縫製をされている。

「どんなアイデアでも、『とりあえずやってみましょう』と面白がって取り組んでくださる村田さんの存在はとても大きいです。」と関塚さんが仰ると、「どんな生地でもどのようなJOJOになるのか考えることが楽しいし、作ることも面白いです。ない藤さんが思い描いていることをなるべく実現させたいと思っています。」と村田さんが笑顔で答えて下さった。事務所内のいたるところにある靴型や、生地のサンプル、そして村田さんの笑顔を見て、靴作りが本当に好きで、楽しんで作られているのだなと感じた。

次に伺ったのは、花緒や底部分の生地の裁断を担当している峰裁断さん。Jamurataさんから発注を受けた生地や素材を、型を使って丁寧に裁断されている。


特殊な生地は皺や伸び方などもそれぞれ異なるため、様子を見ながら一枚ずつ裁断されているそうだ。消費者目線を大切にされており、それは裁断方法だけに留まらない。


例えば裁断後の生地を発送する際には、生地に折り目や輪ゴムの跡がつかないように、生地を薄いダンボールなどで挟んでから輪ゴムでまとめている。「単純に、自分が買うならこっちの方が嬉しいからですよ。」と峰さんが仰ったが、この一手間が意外と他社にはなくて大切な部分なのだと関塚さんが教えて下さった。

次はソールの調整・接着を行なっている藤原化工さんに。神戸で一番古い底屋で、大体の作業は手作業で行われている。草履のように左右がなるべく同じ形になるようにこだわっており、「だから花緒で左右を見極めるしかなくて、そこが少し難しい部分です。」と案内してくださった笹川さんが笑って仰っていた。


社長の藤原さんは「JOJOが世界中に普及して行く様子を感じられて、ない藤さんとの仕事は楽しいです。手作業ならではのこだわりや感性を大切にして美しいものを作りたいですね。」と仰っていた。接着や塗装、やすりがけなどのたくさんの工程を一足ずつ丁寧にされていて、峰裁断さんと同様に履く人の気持ちを大切にされている様子が伝わって来た。


最後に、ゴム底や前ツボを担当している川見ゴムさんへ伺った。普段は主に医療用の精密機器や、自動車の部品に使われるゴム製品など、緻密な計算と技術が必要とされる部品を製造されている。まず見せて頂いたのは、ゴム底の裁断。型を動かしながら一つずつ裁断されていた。


裁断したゴムは一足ごとに重さを測り、質量が均等になるよう調整した後、熱した型の上に並べられる。そして、たい焼きを焼くようにJOJOの底面の模様がついた上蓋でプレスをすると…

ゴムの塊から一気にJOJOの形になり、一同大興奮。JOJOの成形において重視した部分は、底面の模様の入り方だそう。底面から側面にかけてゆるやかに模様が入っており、関塚さん曰くこの「ゆるやかさ」がとても重要で、デザイナーの意向を理解し、細部までこだわる川見ゴムさんだからこそと教えて頂いた。確かに、もしも底面からかっちり模様が入っていたなら、普通のサンダル感が強くなって全く見え方が異なるなと感じた。


社長の川見さんにお話を伺うと、「よく、そこまで管理するのかと言われますが、そこまでしないとできません。社員にも今作っている部品が一体何に使われるのかをきちんと伝えるようにしており、全ての物に対していいかげんなものを作らないよう誇りを持って取り組んでいます。」と仰っていた。

4社の見学を終えて改めて自分が履いているJOJOを見ると、これまで以上に愛着がわき、各社のこだわりがこの美しさと履き心地の良さを作っているのだと感じた。JOJOのPOP UP STOREは4月13日から開催。長く履ける自分のお気に入りの一足に出会って頂ければと思う。

JOJO 祇園ない藤 サンダル 京都

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