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霧のかかった桜島が、フェリーの窓の外に見えた。鹿児島新港から車で約1時間、霧島方面へ...

鹿児島定食ができるまで ~2日目~

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発売日時:2018年 06月 28日 00:00

鹿児島県

霧のかかった桜島が、フェリーの窓の外に見えた。
鹿児島新港から車で約1時間、霧島方面へ。

 

霧島市に向かった私たちは「きりん商店」を訪れた。店主の杉川さんとは、キックオフWSに参加して下さったことがきっかけで、ご縁ができた。奥さん(真弓さん)のご実家が霧島茶製造する「西製茶工場」を営んでいらっしゃる。この日は、霧島市界隈の食文化を教わった。

着くと早速「どうぞ。」とテーブルを囲む椅子に招かれ、冷茶を入れて下さった。私たちの前にいたお客さんも同じように座り、既にお茶(茶菓子付き)をしている。私たちがここに着くまでの経緯を聞いて下さりながら、杉川さんは、シェイカーに粉茶を入れ始めた。

「ここらの人は、お客が来ると「茶いっぺどーね?」って先ずはお話するんです。」とシェイカーを振る。杉川さんによると、「変な店は印象に残る。だから(一見)変な出し方をして、お茶美味しかったよねって印象づけなんです。」とおっしゃる。

 

【「茶節は飲みました?」】

まだ「茶節」なるものを飲んでいない私たちに出してくださったのがこちら。

お茶に味噌とかつお節を入れたもの。きりん商店さんでは、手作り味噌に削りたての半生節、西製茶の粉抹茶を加えお湯を注いで作ってくださった。それが美味しくて、何杯も飲みたかった。
時間のない朝は、ご飯の代わりにこれを一杯飲むというほど、栄養価が高いそうだ。

杉川さんの想う鹿児島の魅力が、この“お茶の時間”。
霧島に流れるこの時間をお客さんと共有し、また、きりん商店に揃える霧島の良いものを丁寧に紹介して下さる。やわらかい特別な時間を感じた。

西製茶工場では「さえみどり」「あさつゆ」「やぶきた」を育て、日本各地へ卸をされている。
茶畑を一角、拝見させていただいた。

飛び地に広がる茶畑で、有機栽培を続けておられる。
一般に使われる霜よけのファンを設置していない。かわりに、山の地下水を汲み上げて撒く「氷結撒水方式」をされている。活火山の多い霧島は地下水の温度も高く、冬場の霜の凍結を防いでくれるのだそうだ。無理に機械を設置せず、湧き出る水を有効に使う。

“今ある(湧き出る)資源を有効に使う”ことが、この旅のキーワードになった。

工場に戻ると、真弓さんのお母さんが昼食を用意してくださった。

ここで出会ったのが噂の「ガネ」
サツマイモと旬の野菜を細切りにして衣をつけて揚げたもの。親戚の集まりや、地域の集まりがある際は、誰かが必ず作って持ち寄る「ガネ」は、各“家庭の味”、“お母さんの味”を持つ。
「今日のは誰ガネ?」「◯◯さんのガネだよ」という会話が成り立つ。
ちなみに、きりん商店さんでは『南さんのガネ』が商品として扱いがある。私たちが伺った日は、近くで藤の花祭りが開催されており、そちらへの納品が忙しく、ありつけなかった。憧れの『南さんのガネ』。

「またおいでなっせ~!」と見送られ、霧島市を離れた。

鹿児島市へ入り、まず向かったのは「地鶏の元」。

d47食堂(東京)では再現できないと諦めてはいたものの、食べずにはいられない!と「鳥刺し」を求めに伺った。「さしみ」が300円、「レバー」が200円、「きんかん入りレバーの甘煮」が100円。これだけ買って600円は安く感じる。

鹿児島ならではの「甘い?油」をたっぷりとかけて、生の鶏肉を(内心ドキドキしながら)一口いただく。

「うまいーっ!」
どうしても素直には受け入れられなかった「甘い?油」と新鮮な鶏肉が絶妙に絡み合って、絶品だった。

 

夜は D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA の皆と「分家 無邪気」で芋焼酎を飲みかわし、「のり一」のラーメンで締め、この日を終える。

d47食堂 鹿児島 鹿児島定食 取材

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