岩手 滴生舎の漆器

岩手県二戸市は国産漆の一大産地です。漆の自給率がわずか3%の日本で、浄法寺の漆はその約7割を占める全量が二戸地域で採取されています。漆は普段から使っていくうちにツヤが増し、溜色は透け感もでてくるなど、器を育てるという醍醐味も味わうことができ、長く使い続けられます。
期間中は「日常使いのできる使いやすい漆器」と身近に感じて頂けるお手入れの仕方のご紹介や、修繕のご相談、受注会の開催を予定しております。
実際に使ってみるとお正月やお祝いの席だけでなく、普段使いすることの良さや使い続けることでの経年変化をお楽しみいただけます。この機会に漆器の素材の良さを体感し、漆器を暮らしの中に取り入れてみませんか。

岩手 滴生舎の漆器

日程
2022/12/1(木)~2023/1/3(火)
時間
10:00~20:00
場所
D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA Map 鹿児島県鹿児島市呉服町6-5 マルヤガーデンズ4F

●お問い合わせ:099-248-7804(鹿児島店)

『漆器で新年のふるまい』
2023年1月2日(木)、1月3日(金) 10:00~20:00
2023年の初売りにて、鹿児島の焼酎やお茶を浄法寺の漆器でお出しします。実際に漆器をお試しいただきながら、新年のお買い物をお楽しみください。

浄法寺椀ができるまでの流れ
浄法寺椀が完成するまでにはまず漆を採る作業を行い、その後職人の手によって一つ一つ手作業で漆を塗って浄法寺椀が出来上がります。浄法寺椀が完成するまでの工程を「漆の採取方法」と「浄法寺塗」の2つに分けてご紹介します。
漆の採取方法
漆の採取は「漆掻き」と呼ばれる職人が6月~11月の期間にウルシの木から採取します。カンナで傷つけたところから滲み出る乳白液が漆液です。15年育てた1本の木から採取する漆は約200グラムで、お椀5個分ほどとわずかな量しか採ることができません。
浄法寺塗
「木地師」によってつくられた土台の木地ができたら、「塗師」が下地から仕上げまで全行程を浄法寺漆のみで仕上げていきます。「塗り重ね」という木地に漆を染み込ませ、その上から何度も研ぎと塗りを繰り返しながら仕上げる技法を用いることで、強度のある漆椀ができます。この工程を約3ヶ月かけて完成させています。
岩手 滴生舎の漆器

滴生舎

日本一の漆産地である岩手県二戸市浄法寺町にて「一貫性のある漆器をつくる場所」として1995年に設立。浄法寺の漆を使った椀とそれをつくる職人の技術を全国へ発信し続けている。