昇苑くみひものもののまわり

1948年、京都府宇治市にて組紐を使った帯締めや髪飾りなどを作る工房として創業した「昇苑くみひも」。職人が手作業で1本ずつ紐を組む「手組」と、機械を用いて紐を組む「機械組」の2つの製造方法を両立させながら、糸の染めや撚り、組んで製品にするところまでを全て自社で行っています。

設立当初より、「新しい依頼に対し、まずは一度方法を考えてみる」という姿勢を根幹に持ち、現在では和装や神社仏閣だけではなく、アクセサリーやジュエリー、インテリア、建築といった幅広いジャンルの中で、現代における組紐の役割と可能性を探してものづくりを続けています。

今回の展示では、組紐を使ったアイテムの販売に加え、昇苑くみひもの“まわり”にある組紐産業や歴史をご紹介します。実は、私たちの暮らしにおいてとても身近な存在である組紐について、改めて知る機会になれば幸いです。

※9月24日(土)13~17時は昇苑くみひものスタッフの方が在店してくださいます。ぜひお立ち寄りください。

 

【もののまわりとは】

「まわり」とは、その「もの」が生まれるに至った全てであり、「もの」を手に入れるとは、単に「もの」としてだけ、物欲としてだけではなく、その「まわり」も手に入れられることです。それを「店」がサポートし、生活者は「まわり」も手に入れることで、「もの」を大切に使い続け、「まわり」に関わる人たちとの交流が、そうした人たち全員の喜びにつながって、健やかなモノづくり、健やかな生活が生まれていく。その継続的な繋がりを「もの・の・まわり」という名前に込めました。地域、暮らし、産業、環境、仲間などを基本にした「まわり」を紹介します。

 

 

昇苑くみひものもののまわり

日程
2022/9/2(金)~10/17(月)
時間
11:00~18:00(火・水曜休)
場所
D&DEPARTMENT KYOTO

●お問い合わせ:075-343-3217(京都店SHOP)

最終日は17:00までとなります。
社会状況によっては、予告なく営業日時を変更する場合がございます。ご来店の前に最新情報をご確認ください。
最新の営業情報は【こちら】

昇苑くみひものもののまわり

昇苑くみひも

1948年に京都府宇治市にて「梶組紐工場」として創業。当初は機械ではなく手組で1本1本の紐を作る形での生産体制でスタート。1958年頃には「製紐機(せいちゅうき)」と呼ばれる組紐を作る機械を導入し、手組と機械組両方での組紐作りを開始。糸の染めや撚り、組んで製品にするところまでを自社で行う。2018年には「宇治本店」をリニューアルオープン。組紐体験ができる組紐教室を併設し、組紐の魅力をさまざまな切り口で発信している。