【会期延長】福岡 宮田織物のはんてん

1913年、久留米絣の織元として福岡県筑後市で創業した宮田織物。1958年に反物幅で織られる久留米絣の生産を止め、洋服用の広幅織機へ転換し、近年になるとデザイン・織り・製造・縫製にいたるまで自社での一貫生産を行うように変わっていきました。減少の進む久留米の織物産業の中で、宮田織物は久留米の織物の「多様性」を代表する存在になっています。

 

宮田織物の代表的な商品である「わた入れはんてん」は、1965年から生産を開始。最盛期には年間50万枚ものはんてんを全国に出荷、日本一の品質と生産数を誇っていました。ふんわりとした温かさに包まれるわた入れはんてんは、一枚一枚丁寧に手とじで縫い合わせています。職人の熟練した手とじの技に支えられ作り続けてきましたが、長く勤めている職人さんもだんだんと高齢化してきており、現在は縫子さん不足で生産量を上げられない課題も抱えています。

 

今回は、50年以上つくり続ける「わた入れはんてん」を中心に、冬の生活をより豊かにしてくれる商品をご紹介します。昔ながらのものから、現代の生活に合わせた型のもの、中わたの違い、こだわりの生地など多種多様なはんてんからお気に入りを見つけるとともに、久留米の織物産業の多様性と発展のひとつの形を感じていただけたら幸いです。

【会期延長】福岡 宮田織物のはんてん

日程
2023/11/2(木)~12/26(火)
時間
10:00~20:00
場所
D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA Map 鹿児島県鹿児島市呉服町6-5 マルヤガーデンズ4F

●お問い合わせ:099-248-7804(鹿児島店)

HANTEN FROM LIFESTOCK
倉庫に保存されている生地やサンプル在庫を再利用し商品をつくる「FROM LIFE STOCK」プロジェクトより、産地で保管されていた貴重な国産生地で、宮田織物の職人が手作業で仕上げた半纏をつくりました。数量限定でご用意しております。
【会期延長】福岡 宮田織物のはんてん

宮田織物

大正2年に創業し、久留米絣の生産から始まり昭和40年からわた入れはんてんの生産を開始。現在は婦人服の生産も行う。今でも生地の糸選びから、混紡綿のブレンド割合、品質にこだわったものづくりを続けている。