saredoの糸と靴下

雨量の少ない奈良県で栄えた綿の栽培。そこから大和絣の産地として栄え、奈良県は国産靴下の一大産地となりました。

 

1948年から大和高田市で糸の卸業を営む「萱澤商店」。3代目の萱澤有淳さんは2001年に「萱澤商店」に入社し、家業の糸商だけでなく、オリジナル商品の開発も行ってきました。2012年頃に、ある紡績メーカーの落ちわた100%のリサイクルコットンに出会います。落ちわたとは、糸を作る工程で綿を梳く(すく)時に落ちる短い繊維のことです。その落ちわたで紡いだリサイクルコットンは独自の紡績技術でゆっくりと撚りをかけるため、柔らかな風合いに仕上がります。その風合いに有淳さんは惹かれました。その糸をこだわりを持ってものづくりに励むメーカーに届け、落ちわたで紡ぐ豊かな暮らし、落ちわたを暮らしに取り入れるという価値観を広げたいという思いから、有淳さんは妻良子さんと2014年に「萱澤商店」のオリジナルブランド「saredo」を立ち上げました。「saredo」は国内の紡績工場で糸をつくる工程で出た落ちわたを100%使用し、その糸で作った靴下やニット帽等を提案しています。靴下業界には「たかが靴下、されど靴下」という言葉があります。一見同じに見える靴下でも細部までこだわった靴下の品質は異なります。「たかが」ではなく、「されど」と思われるものづくりを目指しています。

 

今回の特集では、「saredo」の特徴でもある、カラーバリエーション豊かな糸、肌触りの良い丈夫な靴下や帽子、これからの季節に身につけたいセーターや手袋、ネックウォーマー等沢山商品が並びます。又、新商品の富山県朝日町「尾山製材」に製作を依頼した、ダーニングオブジェクトや五分袖Tシャツ、ニットセーターの新色も入荷します。12/9には富山県在住のハンドニットデザイナーの「しずく堂」さんのワークショップ、又12/10は、「萱澤商店」の有淳さん、良子さんご夫妻が在店され、イベントも開催予定です。詳細は後日お知らせ致します。是非、この機会に「ito」と「hito」で繋がる「saredo」の世界観を手に取って触れてみて下さい。

saredoの糸と靴下

日程
2023/11/15(水)~2024/1/16(火)
時間
10:00~19:00 ※最終日は16:00まで
場所
D&DEPARTMENT TOYAMA Map 富山県富山市新総曲輪4-18 富山県民会館1F

●お問い合わせ:076-471-7791(富山店)

「saredo」の靴下
「saredo」の靴下はたっぷりと糸を使い、主に旧式の編機で回転数を落としてゆっくりと、時間をかけて丁寧に編まれているため、通気性がよく、履き心地の良い仕上がりです。

 

 

 

 

saredoの糸と靴下

株式会社萱澤商店/saredo

萱澤商店は、1948年に奈良県大和高田市で創業した糸の卸会社。取締役を務める萱澤有淳さんが企画・開発を担当し、奥様の良子さんがデザイナーとして携わるブランド「saredo」を2014年に立ち上げ。定番商品のリサイクルコットン糸は、国内の紡績工場で糸をつくる工程で出た「落ちわた」を100%使用し、独自の紡績方法で紡がれています。