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名作と言われる数々の家具を生み出している「天童木工」の東京ショールームへ行ってきました。

行ってきました 「天童木工」東京ショールーム見学レポート

0円(税込)

山形県

現在東京店にて開催している「天童木工のもののまわり」でご紹介している、天童木工のことをより深く知ろう!ということで、「d東京店スタッフと行く「天童木工」ショールームツアー」が開催されました。

ショールームがある建物に集合すると、早速エレベーターへ通していただきました。ショールームの階へ上がり、扉が開くと、なんとそこにはずらりと名作椅子が並んでいて、わたしたちを出迎えてくれました。早くも一同、わっと高揚感に包まれます。天童木工は数々の名作椅子を生みだしている家具メーカーであり、「成形合板」の技術を日本で初めて取り入れたメーカーでもあります。ただ、その「成形合板」とはどのようなものだろうか?と思う方もいると思うのですが、私もその一人で、今回はその勉強も兼ねてお話ししていただきました。

今回ショールームを案内していただくのは、天童木工のセールス担当の千葉さん、村川さんのお二人。千葉さんチームと村川さんチームの二手に分かれ早速案内してくれました。(私は村川さんチームでした!)

私のチームはまず、椅子が出来上がるまでの作業工程の動画を拝見。


もう驚きの連続です。まず成形合板は「薄くスライスした木工版を重ね合わせてつくる」のですが、本当に大根の桂剥きのように丸太が1~1.5mmにスライスされていくようです。

村川さんが持っているのが、実際にスライスされた板。

桂剥きのようにスライスされるので、無駄がほとんどなく丸太の80%ほどが活用されるとのこと!そして、スライスされた薄い木の板を重ね合わせ、接着剤で貼り合わせていきます。貼り合わせてできた木材を型に入れ、さまざまな形状に成形し、成形された土台に生地を張り椅子が完成します。こう言葉に出すと淡々としていますが、天童木工のものづくりは、ひとつひとつの作業がとても細かいのです。これまで私は、工場と聞くと機械がメインで人の手はあくまでサポートで商品を作りあげているイメージを持っていました。しかし天童木工では、機械があったとしても働く人がいてこその機械であり、人がいてはじめて商品が出来上がっていることがわかりました。例えば、接着剤で貼り合わせていく作業も職人さんの「手」を通して塗っていきます。その接着剤もただ塗るだけでなく、その時期や天候に合わせてのりの配合を変えているそうです!その後、成形された木材をジグを使い成形させていく作業があるのですが、熟練の職人さんが、木材や作る形に合わせてタイミングを見計らいながら機械を調節して動かします。タイミングが悪いと、木材が圧に耐えれず割れてしまうので、じっくりと時間をかけて成形させていきます。そして、成形させたあとに一つ一つ職人さんが、手で木の感触を確かめ、鉋で調整していきます。もちろん生地を張っていく作業も職人さんが一つ一つシワができないよう、そして隙間が出ないようタッカーを打ち込んでいきます。細かいところまで職人さんがみて、手を動かしているからこそ、天童木工が生み出す商品は質が高く、長く使い続けられるのだと感じました。説明していただいた村川さんも「人があってこそ」と仰っていました。なんだか、より愛しさが湧いてきますね。

その後、ショールームを案内していただきました。
先ほどの動画と説明を受けた後に並んでいる家具を再度見ると、最初の印象と変わり、「これを人の手を介して使っているのか…」と、みんなじっくりと椅子に触って座って確かめていました。

そして、ふいに村川さんが「この机を持ち上げて見てください」と言うので持ち上げてみると、とても軽く驚きました。なぜ軽いのかというと、天板はハニカム構造という、象が踏んでも潰れないというロールコア紙を蜂の巣状にし、合板でそのロールコア紙をサンドイッチさせた構造になっていて、無垢材よりも木を使用していない分軽くなるようです。

ちなみに無垢材と同じ厚みの成形合板を使用するとしたら、無垢材よりも1.5倍ほど強度をもち丈夫になるそうです。とても良いことづくし!
そして、改めて椅子を見てみると、やはり木の曲線が美しい。そして、天童木工の椅子はデザイン性が良いのはもちろんですが、座り心地が良いのです!現在東京店でレンタルしている「低座椅子」も、ぜひ東京店に来た際には見るだけでなく座っていただきたいです。座面が滑らかに横にも縦にも微妙にカーブしていて、座ってみるとお尻がフィットし、背筋も楽に伸びて気持ちのよい座り心地になっています。

ちなみに低座椅子は、張り込んだ生地が綺麗に処理されています。これも職人さんと天童木工の技術あってこそ。革の生地で張っていくのが、本当に難しいそう。
他の名作椅子も、見た目がかっこいいだけでなく、座り心地も良いのが驚きでした。購入した先のことも考えているこだわりが、天童木工が長く愛され続けられている理由の一つなのだと実感しました。

ちなみに、応接間で使用されるような重厚感あふれる机や椅子のセットが並んでいるフロアもありました。

「天童木工」は私たちの暮らしの家具も製造していますが、そのほかに商業施設やオフィスに使用される什器も製造しています。什器だけでなく、自動車の内装部品やオリンピックの卓球台脚部などの製作も担当しているそうです!ここまで幅広く製造しているのを見て、驚きました。公共施設のなかでも特に図書館に納品されているそうなので、これから図書館に行くときは椅子や机をチェックしてみると楽しそうですね。

今回訪れた天童木工ショールームは一般の方も入れるので、興味がある方はぜひ一度足を運んでみてください。実際に座って、あの座り心地の良さを体感いただきたいです。

 

\東京店で開催中!/

天童木工のもののまわり  会期:2022年6月11日(土)~7月24日(日)

D&DEPARTMENT京都店の象徴ともなっている「低座イス」の座り心地の良さやその背景をより多くの人に知ってもらうべく、構造見本や設計図など貴重なアーカイブを展示します。暮らしの価値観や住まい方、生き方が多様化する現代において、天童木工のものづくり、そして、低座イスが長く支持される理由を紐解くことで、その先に得られる暮らしの豊かさとは何なのか、体感いただく機会になればと思います。

〈店舗情報〉
D&DEPARTMENT TOKYO

住所 東京都世田谷区奥沢8-3-2 田園マンション2F
電話 03-5752-0120
営業時間 12:00~20:00(毎週金曜日)/12:00~18:00(土・日・祝日)

天童木工 低座椅子 ダイニングチェア ダイニングテーブル 山形

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