天童木工と水之江忠臣
無駄な装飾を全て省き、木目の美しさと成形合板による曲線を生かし設計された水之江忠臣のイス。神奈川県立図書館の閲覧イスとして製作され、現在の形に至るまでに100回以上の試作と改良を重ねました。後にテーブルも追加され、コンパクトなダイニング家具として活躍しています。
「デザイナーは一生にひとつ、 本当に良いものが残せたらそれでいい」
水之江 忠臣(みずのえ ただおみ)
1921-1977
1921年大分県に生まれ、日本大学専門部工科建築科を卒業後、前川國男建築設計事務所に入所。海外の名作と呼ばれるイスの研究を通じ、チャールズ・イームズやハンス・J・ウェグナーといった名だたるデザイナーたちとも交流を深めます。「寡作なデザイナー」と呼ばれる彼は、数多くの作品を手掛けるのではなく、ひとつの作品に何度も改良を重ねてより優れた家具を生み出すことを目指しました。彼の残した作品からは「デザイナーは一生にひとつ、本当に良いものが残せたらそれでいい」と語る彼の哲学が感じられます。
活躍の場をダイニングに移した図書館の家具
水之江ダイニングチェアの原型が生まれたのは1954年のこと。水之江忠臣は前川國男が設計した神奈川県立図書館のインテリアを担当し、閲覧用のイスとしてこのチェアは生まれました。その後テーブルが追加され、家庭向けのダイニングセットととして天童木工のラインナップに追加。高度経済成長期の狭いダイニングスペースでも十分に使えるよう、コンパクトな設計になっています。1964年にチェア、1966年にテーブルがグッドデザイン賞を受賞。
何度も何度も、 改良を重ねたイス
現在の形に至るまでに、100回以上もの試作を重ねてきた水之江ダイニングチェア。座面の形状や位置など何度も検討されてきました。特に背面と後脚の形状は特にこだわり、天童木工の会議室が試作品で溢れかえる程でした。
3次曲線から生まれる座り心地
天童木工の高い成形技術によって生まれる、前後左右の繊細な曲線が座る人のからだに沿う優しい座り心地を生みます。また、シンプルな構造ながら部材同士が支え合い安定感のある設計になっています。
木目を生かす美しい仕上げ
背と座のナラの木目を際立たせるために、中央から左右対称に本を開いたように木目を出すブックマッチという配置にしています。職人が一つひとつ目で見て施すことで生まれる美しい表面です。
¥36,000〜

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4種類20色から選べる張り地
天童木工の豊富な生地から、3種類の布地と1種類のビニールレザーの20色を選びました。一見シンプルに見えますが、生地張りの高い技術を活用し、座面のフォルムを活かしながら狭い木部の際まで美しく張りこまれています。
小ぶりな3つのダイニングテーブル
¥77,000

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2人でコンパクトに、1人でゆったりと使えるサイズ。PCの作業用デスクにもおすすめです。
¥88,000

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4人でコンパクトに、2人でゆったりと使えるサイズ。3人で座る場合にも使いやすいサイズです。
¥100,000

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4人で食事をするのにちょうど良いサイズ。会議用のデスクとしても良い使用感です。
見えないところまで美しく
天板裏に注目すると、脚が45度に取り付けられ、幕板が成形合板による曲線を描いて内側に収まっているのがわかります。それによって立ち上がった時に幕板が見えずすっきりとしていて、足元のスペースが広く取られています。
木目の連なる表面
ダイニングチェアの配置とは違い、スリップマッチと呼ばれる同じ木目が同じ向きに連続して現れる配置になっています。木目同士の境目はじっくり見てもわからない程、緻密に合わせられ木目の美しさをより引き出しています。