山梨のジュエリー

山梨店のスタッフ全員で、甲府に工房をかまえる「グローリーデザイン」と「貴石彫刻オオヨリ」に行ってきました。

グローリーデザインはもともとチェーンやピアスを加工する工房でしたが、「もっと拘ったジュエリーを作りたい。」という想いから、現在はオリジナルでジュエリーを手がけています。

 

またこのような作業に必要な機械自体を作ることもあるそうです!こちらが実際に作られた機械です。

工房ではとても小さな部品を扱った細かい作業がされていました。

今回私たちも、レーザー溶接機を使った体験をさせていただきました。この機械では丸カンをとめたり、リングのサイズ直しに使われます。私たちは切れ目の入った金属の輪っかを元どおりにつなぎ直す作業に挑戦です!

機械の中に手を入れて上の顕微鏡を覗きながら切れ目にピントとポイントを合わせてから足元のペダルを踏むと、合わせたポイントにレーザーが打たれ金属を溶かします。

これを何回か繰り返すと切れ目がなくなり元どおりの輪っかの状態につながります。最初は緊張と怖さでなかなかつながりませんでしたが、慣れてくると無事つなげることができました!

そのあとはバフかけという工程で、高速で回転している研磨剤がついた布に金属を当てピカピカに磨き上げました。

プラチナやゴールドフィルドは金が薄くなってしまうためこの作業はせず、ヘラでこすって傷をうめて磨くそうです。

 

普段はできない貴重な体験をさせていただき、制作の大変さを学ぶことができました。

グローリーデザインから生み出される全てのジュエリーは、この時代に生きるクリエーター個々の豊富な経験と知識に裏打ちされてます。「一世紀先でも感動されるジュエリー」をプロダクトコンセプトに、これからも心動かされるジュエリーが作られていくことでしょう。

 

 

午後は貴石彫刻オオヨリの工房に伺いました。

 

はじめは芸術工芸品から始まり、石の加工を活かしてジュエリー類を作るようになったそうです。装身具の第一歩として作られた帯どめやパーツ、リングをたくさん見せていただきました。同じ種類の石でも加工の仕方によって見え方がそれぞれでとても面白いです。

大寄さんは制作をする際、初めからデザイン画を作らず、実際に石を扱い手を動かしながらデザインしていくことが多いそうです。技術があるからこそできる作り方ですね。また今から約1000年前に御岳昇仙峡の奥地金峰山で水晶の原石が発見されたことが、甲府での水晶細工の起源といわれており、そのような甲府との関係性もあることや、加工の仕方で全く見え方が異なることに惹かれたことから、特に水晶に強い思い入れを持ちこだわっているそうです。

 

実際の作業も見せていただきました。

まずは石をダイヤの歯で切断し、削りにかけます。硬い石がスパッと切れる様子はとても気持ちがいいです。

細かい削りはここで行います。

削る大きさに合わせてコマを軸に取り付けて研磨剤を付けながら回転させ、そこに石を当てることで削ることができます。コマのサイズは様々で数え切れないほどありました!それでも必要なコマがなければコマ自体を作ることもあるそうです。

コマをはめる回転軸もだんだんと短くなってしまうので、軸に合わせて桶を移動していくそうです。

 

穴を空けるのは細い針に研磨剤を流して振動させます。この細かな振動により石が叩かれることで穴が開きます。

この針も大きさ違いでたくさん並んでいました!

 

古くから続く伝統的な技術を見せていただき、初めて知ることばかりでとても勉強になりました。長く続く技術で生み出される繊細なジュエリーの素晴らしさもまた改めて感じることができました。

 

 

D&DEPARTMENT山梨店では今回見学させていただいた「グローリーデザイン」と「貴石彫刻オオヨリ」のジュエリーを扱っております。山梨のジュエリーにご興味のおありの方はぜひお立ち寄りください。