113:考え・申し訳ありません

社内スタッフからたまに、僕に宛てたメールで「申し訳ありません」と、書いてくる人がいます。同じ会社の中では、そんなかしこまった言葉は使わないでほしいと思う。これを本人に言っても、なんとも直らないことが多い。本当に謝りたい時にも、立場やその人との環境で、使い分けてこそ、同じ日本人なんじゃないか、同じ職場の同僚なんじゃないかと思う。ま、そうさせてしまう何かを僕が発しているのかもしれません。気をつけなくては。

D&DEPARTMENTで自分が「店で絶対に使いたくない言葉」はいくつかある。「申し訳ありません」も、そのひとつ。やはり「ごめんなさいね」が僕は自分の店の個性としては、最上級であってほしいと思っています。メールニュースとかの配信でもこういうことはある。「皆さんのお越しを心からお待ちしています」というのは、とってもおかしいと思う。僕はそう思っている。そもそも「心よりお待ちしています」という気持ちは、文章では不可能だと思っています。自分がそのひとの前に実際にいて、表情も言葉の温度も伝わる状況じゃないと「心より」って、僕は無理だと思う。こういうことをブツブツ書くと、「ナガオカ、生意気だ」となる方もいるかもしれませんが、僕が言いたいのは、「本当に自分が思った言葉で伝えればいい」ということ。僕は「申し訳ない」と思っても、それを「申し訳ありません」と伝えたことでなんだか違う間隔になるなら、そう思う気持ちを自分で表せる言葉で伝えた方がいいと思う。敬語を使う「確実」性よりも、もっと人として伝わった方がいい。「恐れ入ります」という人もいたな・・・・。何時代の人だろうか。笑

日本人は奥ゆかしくて、本当に好き。「ありがとう」というシーンでも「すみません」とつい言ってしまう。「ごめんなさい」という人もいますね。でもね、「ありがとう」と思った時は、やっぱり「ありがとう」かな。僕は。