京都 大原に行ってきました(3)

2022年6月18日。初物の枝付き生赤紫蘇が京都店に届きました。その1週間後には、d SCHOOL「志ば久」に学ぶ紫蘇シロップの作り方〝わかりやすい大原の紫蘇〟と題して、志ば久の久保統(兄貴)さんをおよびして、大原の枝付き生赤紫蘇を一緒にもぎ、大鍋で煮込み、紫蘇シロップをつくる工程を学びました。

当日は10名強がご参加。日本一の紫蘇の里、大原の紫蘇について、紫蘇がどんな植物なのか、なぜ大原の紫蘇が希少なのか、どうやって育つのか、といった話を、久保統先生にお話しいただいたのち、実際に皆さんと、朝採れの生赤紫蘇を枝から葉をもぐところから、体験していただきました。

もいだ葉は、沸騰した鍋で、煮出されます。このときに紫蘇の色素が、お湯へ移っていく様子に、皆さん「ほお~」ッと注目。ちょっと店内が暗くて、わかりづらかったようです、ごめんなさい。

葉は何回かに分けて(一度に全量入れてしまうと、お湯の温度が下がってしまうので)入れます。赤紫色が紫蘇の葉をもいだままの状態。

紫蘇の葉の色素が、お湯に移った様子、おわかりいただけますでしょうか。このあと、紫蘇の葉を取り出し、鍋に砂糖、レモン汁(クエン酸)を投入。ここがマジックショウ~タ~イムっ!なのですが、こちらも店内が薄暗くてわかりにくかったかもしれません。「ぜひ皆様は、お家で明るいキッチンで体験していただきたいっ!」と皆さんには申し上げて(主催者反省!)、今作ったばかりの紫蘇シロップも耐熱ボトルにお持ち帰りいただきました。

「紫蘇シロップ作り」は毎年、d食堂京都の初夏の風物詩?!です。大原「志ば久」の久保さんのご厚意で、今年は紫蘇の苗をスタッフ全員で植えることもできました。7月には(NHK「ブラタモリ」で紹介されたことがきっかけで)「志ば久」さんの商品の人気も大変なことになっていましたが、丁度その最中、d食堂京都でも、大原「志ば久」定食の提供をしていて、久保の兄貴には、本当にお世話になりました。(写真は「志ば久定食」。上から時計回りに、赤紫蘇と新漬赤志ば、ささみの春巻、すぐきの冷奴、旬の大原野菜の味噌汁、白飯に新漬、ひねの壬生菜のだし巻き)提供期間 :2022年7月1日~8月5日

そして7月末日。大原で植えさせていただいた紫蘇の苗は、こんなに成長していました。「みんな、大っきくなったね~」

私が、4月に初めて訪れた大原「志ば久」さんの畑。あれから約3ヶ月。久保の兄貴の「(栽培してるっていうより)紫蘇のお世話をしてる。成長を見守っている」という言葉が(猛暑で朦朧とする頭の中に)蘇ってきていました。お漬物の漬け込みは、まだまだこの暑い盛りが最盛期。可愛らしい包装紙に包まれて、静かにD&DEPARTMENTの各店にも並ぶ「しば漬け」達は、大原の皆さんに見守られて、大きく育って、漬物をおいしくする力をつけた赤紫蘇の、大願成就です。

今年2022年は、d京都スタッフが、紫蘇の苗を植えさせていただいたことで精一杯でしたが、来年は、刈り取りや、葉をもぐところまで(そして梅干しも漬けたりして)私たちも見届けたい!と思います。