沖縄「やちむん」の買い付け (後編)

「やちむん」とは沖縄の言葉で「焼き物」のこと。
d47 design travel storeでは年に2,3回、担当のスタッフがやちむんの買い付けに「ふくら舎 東京分室」へ伺っています。今回私は初めての買い付けだったので、d design travel編集長の神藤と共に行ってきました。
みなさんはどんな器が好きかな…と想像しながら選んできたものたちを紹介していきます。気になる器があればお問い合わせください。(問い合わせ方法は、ページ最下部にございます。)

【やちむん 皿編】として紹介した前回のブログはこちら。今回はマカイや酒器など様々な種類のやちむんを紹介していきます。
まずはこちらの2枚から。

「マカイ6寸 指掻」¥3,927(税込)
高さ:95mm
口径:約180mm
「マカイ5寸」¥3,565(税込)
高さ:65mm
口径:約150mm
どちらも「陶器工房 風香原」のマカイです。マカイとは沖縄の方言で「お碗」のこと。
1枚目に描かれているのは「指掻き」と呼ばれる技法で、道具を使わず自らの指で柄を描きます。大胆で美しい熟練の技です。
2枚目はお茶碗としてはもちろんですが、広がりのある碗なので小鉢としても使いやすいです。

お次はこちら。

「カラカラ」¥6,424(税込)
横:約200mm
高さ:約120mm
「照屋窯」照屋佳信(てるやかしん)さんによるカラカラです。前回お話ししたように、カラカラとは沖縄の酒・泡盛用の酒器です。カラカラには蓋がありません。それは、泡盛を入れてしばらく空気に触れさせるためです。そうすることで香りが生きてきてより味わい深くなるのだそう。

そんなカラカラと一緒におすすめしたいのがこちら。

「立香杯(りっこうはい)」¥3,564(税込)
高さ:約70mm
口径:約30mm
こちらも泡盛を飲むときの酒器です。私も一度試しましたが、泡盛を注ぎ少しすると名前の通りに、すーっと香りが立ってきます。ただ筒状にするのでなく、下部分に丸みを持たせることで香りが膨らんでくるような印象を持ちました。「陶器工房風香原」が、テイスティング用の器として作成した他にはない酒器です。泡盛が好きな方、ぜひお試しください!

「暑くなってきたし、ビールが飲みたい!」という方にはこちら。

「ビアカップ」¥2,145(税込)
高さ:約120mm
口径:約80mm
「陶藝玉城」のビアカップ。このフォルムに私は惹かれます。底に向けてすぼまることで持ちやすい。そしてよく見ていただくと口元に小さく返しがあり、なめらかな口当たりを楽しめるようになっています。ガラスよりは重たいですが、それもやちむんの魅力のひとつとして楽しんでいただきたいです。

もう1つカップをご紹介。

「ペルシャ フリーカップ」¥4,994(税込)
高さ:約120mm
口径:約95mm
読谷村焼「北窯」、「與那原工房(よなはらこうぼう)」のカップです。ペルシャブルーと呼ばれる美しく独創的な色使いが魅力の與那原さんの器は、今回が最後の入荷です。今後は読谷村の「北窯売店」でのみ販売するそう。こちらが最後の1点ですのでお早めにどうぞ。

写真左「ゆのみ コバルト唐草」¥1,430(税込)
高さ:約85mm
口径:約80mm
写真右「ゆのみ 三彩」¥1,078(税込)
高さ:約85mm
口径:約70mm

左は「陶藝玉城」、右は「照屋窯」のゆのみです。やちむんらしい色使いで値段も手頃なので贈り物にもおすすめです。

お次はやちむんではありませんが、琉球ガラスの紹介です。

「清天ガラス」¥1,870(税込)
高さ:約90mm
口径:約70mm

「清天タルグラス」¥2,574(税込)
高さ:約85mm
口径:約65mm

「ガラス工房 清天」で作られるガラスは廃瓶を使った「再生ガラス」。色とりどりなガラスも、コーラやペリエなどの空き瓶を溶かして再利用し作られています。気泡を含むぽってりとしたグラスは光に当たってできる影も美しく、暑くなるこれからの時期に氷たっぷりの麦茶で乾杯するだけでも幸せだろうな…と思います。

そして最後に、編集長セレクトを。

「骨壷 シーサー」¥17,600(税込)
高さ:約235mm
横:約150mm
「陶藝玉城」の骨壷…の前にこの見た目。とても格好よくありませんか。編集長も一目見て、「これは入れよう!」と即決でした。表情の迫力もさることながら、私はこの色使いが魅力的だと思います。鮮やかな呉須に、少し濁らせた色を足していることで強すぎず優しい印象を持ちます。このまま飾っておくだけでもなんだか安心できそうです。
(余談ですが口を開けたシーサーはオス、口を閉じたシーサーはメスだそう。)

ちょうど真ん中がパカっと開きます。
この中に入れる大切なものを、きっと守ってくれることでしょう。

 

【やちむん 後編】はいかがでしたか。自宅で過ごす時間が多い今だからこそ、お気に入りの器を使って日々を楽しみたいですね。
d47 design travel storeは現在休業中ですが、下記のようにご注文を承っております。気になった器があればお問い合わせください。

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d47 design travel store 澤浦千秋