スタッフの商品日記 003 re-school フォトフレーム

学校家具の再利用を考えた「re-school」シリーズ

学校の統合により廃校になったり、時代の流れの中で変化する子供達の体型に合わせた家具の規格の見直しなどで、学校備品の入れ替えの季節には大量の廃棄が出ることがあります。多くは教室で使われる学校机や学校椅子。そこで廃棄になるはずだった学校机の天板を使って額縁を作ったのがこの商品のはじまりでした。2000年の設立と同時に、D&DEPARTMENTでは廃材を組み合わせて新たな用途のものを作る「SAMPLING FURNITURE(サンプリング ファニチャー)」というシリーズが始まり、学校家具の再利用にスポットを当てたものを「re-school(リ スクール)」と呼んでいます。このフォトフレームは設立当時からあり、シリーズの中でも一番長く作り続けています。

子供たちが毎日使ったことによるキズや落書きなどの痕跡がそのまま残っているのがこのフレームのチャームポイント。表面の素材もメラミンだったり、木材だったり、様々です。どんな様子のものが入っているのかは箱を開けるまでのお楽しみ。





製品になるまで
最初は社内で手作りしていましたが、すごく丈夫な積層材で、くり抜くのが大変で一度はお蔵入りになりました。でも、うまく加工できる職人に出会って、細かい部分をプロの手で改良してもらい、ようやく製品化。現場ではre-school専用の型枠を作って、製作してもらっています。



無駄にしないこと
re-schoolフレームにはサイズ展開が6種類あります。1/1、1/2、1/3、1/4、1/6、1/8。このサイズ表記は、1/1は天板そのままのサイズで、そのほかは天板をカットした時に余計な端材が出ないように分割したサイズを表しています。一般的なフレームの規格とはちょっと違う形なので、自由に想像してアレンジしてみると楽しく使えそうです。

「作らないで作る」という発想で、使用するパーツや梱包についても考えました。1/3~1/8のサイズに付属しているスタンドは、学校机の脇についている荷物かけのフックパーツを利用しています。壁掛け用の紐はD&DEPARTMENTのギフト用リボン。包装は無地のダンボールにロゴ入りのテープを使い、封閉じとラベリングを兼ねています。



ユーザーの声(愛用歴10年)
リスクールフォトフレームは、自分も机を使っていたことを思い出せるような懐かしさを感じられるから、気取らず気負わずに、雑誌の切り抜きや、好きな風景を飾れるところが気に入っています。わたしのフレームは、左上に修正テープのあとがあったり、所々に穴が開いていて黒く塗りつぶされていたりしているところがかわいい。存在感のある大きな1/1は、玄関のいいアクセントになってくれています。



どれをとっても同じものはひとつもなく、愛らしさのあるフレームなので、このフォトフレームはギフトでお使いいただくことも多くあります。お友達への送別のプレゼントに、みんなで撮った写真を入れて贈りたいとご相談いただいたこともありました。re-schoolのフレームには、同じ形でミラーのタイプもあります。ネットショップでも詳しくご紹介していますので、是非ご覧ください。

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