dの活動報告|2020.1 - 2020.2

私たちは「ロングライフデザイン」を合言葉に、長くつづいていることやものの価値を伝える《セールス・コミュニケーション(販売・交流)》、長くつづいていることやものを集めて研究する《リサーチ・アーカイブ(研究・発信)》、継続性やその土地の個性づくりを支援する《ロングライフクリエイション(開発・創造)》 の3つを柱に、健やかなものづくりと、そこに大切な意識を広める活動に取り組んでいます。2020年1月・2月に取り組んだ活動の一部をご紹介します。


 
セールス・コミュニケーション活動
下町の“粋”を応援する、dのリサイクル活動。

d東京店では毎年、東京都北区にある稲荷湯で使われていた木製湯桶の引き取りを行っています。稲荷湯では、毎年新年に湯桶が新調され、前年使われていたものは解体してお湯を沸かす燃料になっていました。正月の初湯を気持ちよく入ってもらいたいという思いはもちろん、木桶を作る職人さんの仕事が長く続くように、という女将さんの思いに下町の“粋”を感じ、再販売を通じてみなさんにもその“粋”をお届けしています。8年前から取り組んでいる、dのリサイクル活動です。

稲荷湯の風呂桶(USED) 【 sold out 】
レポートブログ| 今年も稲荷湯の桶を引き取ってきました
お手入れと修理のブログ| 稲荷湯の風呂桶

 
日本に長くつづく食文化を学び、普段の生活をより豊かにする料理講座を開講。

dたべる研究所では、2019年5月から育てているぬか床で、毎日大事にぬか漬けを発酵させています。本講座では、“日本で長くつづく発酵文化”に着目し、ぬか漬けや発酵の基礎を学びながら自分だけのぬか床を作り、経過を観察しながら具体的な手入れの仕方を学びました。今後も継続的に講座を開くとともに、ぬか漬けに必要な材料やこれから漬けていく野菜の販売会などを通じて、「普段の生活で長く続けられる」工夫に、参加者のみなさんと一緒に取り組んでいきます。

d SCHOOL 「わかりやすい ぬか漬け」
第1期:2020年1月25日(土)、2020年2月8日(土)10:00~12:00
第2期:2020年2月23日(日)、2020年3月8日(日)10:00~11:30


 
リサーチ・アーカイブ活動
「ファッション」の視点で見る、“その土地らしさ”を感じる47都道府県のものづくり。

本展覧会では、47都道府県を「ファッション」の視点で俯瞰し、その土地で長くつづいてきた伝統技術や産業など、様々な“その土地らしさ”を感じるものづくりをマーケット型で紹介するとともに、出展者を招いたトークイベントや受注会を通じて、服づくりから生まれる地域との繋がりや文化の継承、ファッション業界にも広がりを見せる、トレンドサイクルに左右されない普遍性や、サスティナブルな考え方といった“ファッションのこれから”を体感していただきました。

d47 MUSEUM 第26回企画展|47都道府県をファッションで着る47展
会期:2019年12月6日(金)~2020年3月2日(月) ※2020年1月1日のみ休館
出展:岩手:舞良雅子/宮城:白田のカシミヤ/山形:佐藤繊維/福島:IIE Lab./茨城:奥順/栃木:YES CRAFTS など

〈 関連イベント 〉
別府竹細工のかごバッグづくり/大分県「有製咲所 西本有」 1月15日(水)開催
もののまわりトーク「野良着ズボンたつけを学ぶ」/岐阜県「石徹白洋品店」 2月1日(土)開催
たつけオーダー会/岐阜県「石徹白洋品店」 2月1日(土)開催
もののまわりトーク「靴下産業を学ぶ」/奈良県「Hoffmann」 2月2日(日)開催
"IMAGEMAKE"レザーパズルで作るコンパクトウォレット/栃木県「YES CRAFTS」 2月8日(土)・2月9日(日)開催
もののまわりトーク「栃木レザーに学ぶ革加工技術」/栃木県「栃木レザー」 2月8日(土)開催 他

 
“その土地らしさ”を見出し、新しい見方で価値を伝える、定食開発とツアーを開催。

いばらき県央地域観光協議会から依頼をいただき、「食」をテーマに茨城県央の魅力を発信する定食開発とツアーを開催しました。茨城県央9市町村それぞれの気候や風土を感じる食材を選定し、生産者や産地によって微細な違いがあることを背景とともに丁寧に伝えるとともに、茨城県央の豊かな食をぎゅっと濃縮した日帰りツアーでは、実際に生産者を訪ね旬の食材を味わい、加工作業を体験。“らしさ”をつくり出す背景ひとつひとつをみなさんと一緒に学び、味わいました。

茨城県央定食
期間:2019年11月13日(水)~2019年12月10日(火) 28日間
場所:d47食堂(渋谷ヒカリエ8F)
価格:1,750円(税込)

“その土地らしさ”の魅力を辿る 茨城県央を味わう食の旅
日程:2020年1月25日(土)
参加者数:16名


 
ロングライフクリエイション活動
業務用品に新しい価値を生む、世界観をつくる小さな家具を開発。

商品輸送に使われるプラスチック製の業務用収納ボックス「サンボックス」にあわせた、高さを出せる台のようなフレーム、学校机の天板を使った木製の蓋とクリアなガラスの蓋をつくりました。組み合わせることで、植物のある風景を楽しんだり、傘立てにしたり、見せる収納やサイドテーブルとして活躍する、世界観をつくる小さな家具として、すでにある商品や廃材、パーツなどを組み合わせて、新しい価値を生み出しました。

SAMPLING FURNITURE CONTAINER サンボックス
SAMPLING FURNITURE
SAMPLING FURNITURE 2019 CONTAINER|植物と楽しく暮らすための新しい提案

 
日本の食文化を次世代に継ぐ、その土地のキーマンの活動をdのクリエイションで応援。

2012年、ヤマロク醤油の五代目である山本康夫さんは、全国で木桶を使う蔵元と連携して「木桶職人復活プロジェクト」を発足。木桶の使い手を増やしながら、木桶づくりやメンテナンスの技術の共有を図るため、毎年1月に小豆島で新桶づくりを行っています。多種多様に集う仲間とともに、日本の食文化を次世代へ繋ぐ山本さんの考え、活動に共鳴し、木桶の良さや木桶にこだわるつくり手の思いを伝えるサミットの開催を、dのクリエイションで応援しています。

木桶による発酵文化サミット in 東京
日時:2020年4月4日(土)11:00~21:00
場所:渋谷ヒカリエ 8/COURT

〈 関連企画 〉
d47角打ち「木桶仕込みの酒」

d design travel KAGAWA 掲載レポート|香川県の“ものづくり”の話を聞く 木桶職人復活プロジェクト


 
ロングライフデザインの会
地域を健やかに継続させる、活動や仕組みを学ぶ勉強会を開催。

長くつづいていることやものの価値を伝える先駆者を講師にお迎えし、ロングライフデザインの会の会員のみなさんと一緒に学ぶ勉強会「dd SCHOOL」を開催しました。第11回目の今回は、広く日本中が注目すべき「その土地の“個性の継続”について」をデザイン的発想で成功させている博報堂ケトル クリエイティブディレクターの畑中翔太さんをゲストにお迎えし、緩やかに無理なく、土地の個性の「つづく」をクリエイションする活動やその仕組みについて学びました。

第11回 dd SCHOOL|「絶メシ」に学ぶ、ロングライフな町をつづける仕組み
日時:2020年2月27日(木)19:30~22:00
場所:dたべる研究所(D&DEPARTMENT TOKYO内 1階)