良い食品博覧会2017が開催されました

ニッポンの「良い食品」が勢揃いする博覧会

安全でおいしい食品を提供することを目的にした「良い食品づくりの会」の加盟メーカーが集結する「良い食品博覧会」。第15回目となる今回は、5月27日、28日の2日間、渋谷ヒカリエの8/COURTを会場として開催され、30社、約300アイテムの商品が並びました。



「良い食品博覧会 2017」の詳細


「良い食」を考えるきっかけに

この博覧会は単なる食品販売イベントではありません。食品への安心・安全へ注目が集まるなか、「良い食」とは?「本当に美味しい」ってどういうこと?という食の基本的なことを、生産者との対話を通して考えるきっかけを目指しています。

実際に試食しながら話を聞くことで、安全な食から本当の美味しさが生まれることを実感出来ます。

今年の新しい取り組みとして、より「良い食」を考えてもらおうと「良い食品味覚試験ラリー」を開催。

「麹の違い」「味噌の地域性」「本来の牛乳の味」「本物のだし」をテーマにした4問から「本当の美味しさ」を紐解きます。「A:昆布と鰹節のだし」と「B:顆粒だし」をブラインドで飲み比べた方の中には、「普段の味はB(顆粒だし)だけど、A(天然だし)の方がずっと飲んでいたい、、、」という方も。

生産者がその場で解説します。この写真に写っているのは、チョーコー醤油の麻生さん。自社の味噌だけでなく、他県の味噌の違いを食文化や気候の違いと絡めて分かりやすく解説。「良い食品づくりの会に認定される味噌は“天然熟成”のみ。自然のスピードで醸造することで、添加物を入れなくても美味しい味噌ができます。」と、味噌の良い食とは何かを考えさせられます。
麻生さんはだしブースの解説も。「良い食」は何かを考え、メーカー同士で学ぶ機会があるからこそ出来ること。

2日目には特設体験コーナーも登場し、タイコウの稲葉さんによる鰹節削り体験や、ノースプレインファームによるバターづくりなども開催されました。


より深く「良い食」を学ぶ「食の語り部」講座

会場隣のd47食堂では「食の語り部」として、食品ごとに1時間のレクチャーを開催。それぞれの食品の製造工程はもちろん、どんな環境・素材でつくられることが重要か、どんなポイントで選べばよいのかなど、生産者から教えてもらいます。

1「葡萄づくりからワインづくりまで。日本らしいワインの魅力を学ぶ」
2「日本の菓子、米菓の魅力。原材料から本物の味を」
3「信州の米と水、微生物から生まれる伝統の酒づくり」
4「美味しい醤油づくりを支える、素材へのこだわりと安全」
5「微生物の働きから知る、美味しい味噌の選びかた」
6「知らない牛乳の世界。美味しい牛乳は牛の健康から」
7「本当においしい出汁の話。日本のかつお節文化を守る」

少人数なので参加者の方も質問しながら進んでいきます。

実際に試飲・試食しながら学べるのも「食の語り部」の特徴です。

 


「良い食」を味わう「良い食品食堂」

良い食品づくりの会の認定品の美味しさを大切に、「d47食堂」が2日間限りの「良い食品食堂」をプロデュースし、特別メニューが登場しました。

定食に使っている食材は博覧会の会場で販売しているので、美味しかった食品を自宅に持って帰ることもできます。博覧会以外でも、一部商品はd47食堂で販売しています。

「良い食」は、素材の良さ、つくられる現場の清潔さ、技術力はもちろん、それを支える生産者のクラフトマンシップに支えられていると実感しました。そして、私たち生活者がそのことを知り、少しずつ生活に取り入れていくことで、本当に安心・安全で美味しい食を守ることに繋がると感じています。


また来年も皆さんと一緒に博覧会ができるよう、私たちもd47食堂を中心に「良い食」を学び続けられればと思います。