D&DEPARTMENT TOYAMA GALLERYで開催しているガラス作家・木下宝さんの展覧会「つながり、そして生まれる」。展覧会に合わせて、木下宝さんと一緒に、森を巡るツアーを開催します。
森とガラス。一体どんなつながりがあるか、不思議に思う方も多いかもしれません。宝さんと森との出会いは、ガラスを溶かすための炉の燃料を薪で補いたいと考えたところからでした。薪を得るために入った森は、心地よく次第に森に魅了されていった宝さん。ガラスを通して森を生かすことはできないか、そんな思いが形になったのが、今回の展覧会でご紹介しているガラスのアクセサリー作品「potash」です。
「potash」の鮮やかな色は、呉羽梨の木や利賀村の森林から得た木々の灰から引き出された色です。この色は、よく知った植物や身近な風景が隠し持っていた別の一面と言えるかもしれません。今回は、宝さんがガラスを通して出会った美しい森に、皆さまをご案内したいと思います。
今回のツアーでは、スペシャルゲストとして、利賀村にある「森の大学校」の長谷川幹夫先生をお招きし、ガラスの色の原料となるクロモジやブナが育つ森をめぐります。長谷川先生は、森のことなら何でも答えてくれる、まさしく「森の博士」。一歩進むごとに、森の植物のこと、森の働き、森にまつわるあらゆることを丁寧に教えてくれます。そんな長谷川先生と一緒に森を歩くと、森が何十倍にも楽しい場所になります。今回訪れる森は、利賀村の中でも歩きやすい森です。山に慣れていない方や、お子様と一緒での参加も大丈夫。安心してご参加ください。
また今回のツアーでは、参加者の方と一緒にガラスの色の原料となるクロモジの木を収穫し、その材料を使って木下宝さんにガラスを制作していただきます。制作したガラスは、ツアーの思い出に、後日参加者にお渡しいたします。
富山と森とガラス。そのつながりを感じていただくスペシャルツアーです。皆さまのご参加をお待ちしています。
<ツアー行程>
11:30 「TOGA森の大学校」 現地集合 ※ご来場の方法を事前にお知らせ下さい。
11:40 利賀の森ツアー/森の中で昼食(雨天の場合は室内となります)/クロモジの収穫
13:00 ガラス製作の実演/宝さんとガラスと森のお話
14:30 終了予定