「よりよい地域内循環を生むパンづくり」タルマーリーでは、「パンを作れば作るほど、地域社会と環境が良くなっていく」事業を目標に、野生の菌と地元の小麦を使ってパンとビールをつくっています。素材の栽培方法や水質が発酵に与える影響に気がつき、より良い材料、より良い水、より良い製造環境を求め、千葉のいすみ市から鳥取県智頭町に移住し、セルフリノベーションした元保育園を醸造所兼店舗としています。
「これからの暮らし方の手本として」2017年、d47 MUSEUMでは「今まであたり前だと思っていた生活やシステム(=グリッド)」にとらわれず、「自由に、そして楽しく暮らしを実践し、社会活動を行っている人たち(=オフグリッド)」にフォーカスした企画展『
NIPPON の47人 2017 これからの暮らしかたOff-grid Life』を開催し、そのなかでタルマーリーを紹介させていただきました。そのなかで、渡邊格さんは次のように語っています。
「自然栽培の農地が広がれば、肥料や農薬による環境汚染が軽減し、里山の生態系は保全される。そうして地下水が綺麗になれば、パンやビールもさらに良い発酵をする。そんな環境保全型地域内循環の鍵となる農産加工業者でありたい。」
パンやビールづくりにとどまらず、タルマーリーの活動は、これからの働き方や暮らし方について考えるきっかけを与えてくれます。
「野生の菌が生きるパン」種麹屋の販売しているイースト菌を使うパン屋さんが多いなか、タルマーリーでは野生の菌を自家培養し発酵させてパンをつくっています。酵母を使い分けることで、柔らかいパンから噛みごたえのあるパンまで、様々な食感と風味を作り出しています。小麦本来の味わいや、酵母の酸味や甘みも感じられる、香り豊かなパンを、ぜひお楽しみください。
