鹿児島の衣 -織りと染め-

鹿児島県本土から南へ約380kmの海に浮かぶ奄美群島。豊かな自然と温暖湿潤な気候は、奄美固有の動植物や文化を生み出しました。約1300年の歴史を持つ古代染色である泥染めや藍染、緻密な絣織で繊細な柄を生み出す大島紬は、鹿児島本土へも伝わり、現代の服作りにも大きな影響を与えています。今回は奄美の織りと染めを中心に、鹿児島の織元や、鹿児島で活動する服飾作家の作品をご紹介します。毎日のくらしに馴染む鹿児島らしい装いをお楽しみください。

協力:中江絹織物、藤絹織物、ORUHI、HiHiHi、MULTIVERSE、工房 沙弥糸、金井工芸(順不同)

鹿児島の衣 -織りと染め-

日程
2020/9/15(火)~10/27(火)
時間
10:00~20:00
場所
D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA Map D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA

●お問い合わせ:099-248-7804(鹿児島店)

奄美の織りと染めを中心に鹿児島の織元や鹿児島で活躍する服飾作家の作品をご紹介します。
中江絹織物
鹿児島市吉田町に工房を構え、大島紬を中心とする絹織物や染色、製品づくりまでを一貫して行う織元。伝統技術を守りながら新しい技術やアイデアを取り入れ、現代生活の中でも生かせるような商品開発を行っている。芭蕉糸と絹糸を織り合わせた”芭蕉紬”など独自の織物も。

藤絹織物
鹿児島市南栄町に奄美の原風景や文化を伝える「奄美の里」に工房を構える。大島紬の製造見学や体験も行っている。1973年には『都喜ヱ門』というブランドも展開。

ORUHI
奄美大島を拠点に、奄美の織りや染めを取り入れた衣服やアクセサリーを製作している。「織る日々の中から生まれるモノとコト」がコンセプト。大島紬の織工としても活動しており、手織りの良さを活かしたモノづくりを行なっている。

HiHiHi
「日々の暮らしの中で、人人が光輝き、豊かな気持ちになれるものづくり」がコンセプト。鹿児島県姶良市蒲生町を拠点に服作りを行う。天然素材の持つ心地よい風合いや温もりを感じさせる衣服を製作。泥染や大島紬も積極的に取り入れている。

MULTIVERSE
鹿児島市内に工房を構える服飾作家。デザインから素材選び、パターン、縫製、アイロン掛けに至るまで一貫して一人の手で製作。天然素材を使用し、素材の風合いや表情を大切にしたシンプルな服は暖かみがあり自然な着心地。天然染色は金井工芸が担当。

【工房 沙弥糸】
里山に触れ森に遊びながら、手仕事でさまざまな暮らしの道具やオブジェなどをつくる。着物に長く関わってきた経歴から、近年は大島紬の古布などを使った染め物、縫い物、衣服の製作に力を注ぐ。自然も人も布も「輪廻」していくことの良さを作品を通して伝えている。

金井工芸
奄美市龍郷町の天然染色工房。大島紬の糸染め専門だったが、現在は糸に限らず様々な染色にチャレンジしている。HiHiHiやMULTIVERSEの染めを行うなどアパレルメーカーとのコラボや、日本のみならず海外でもワークショップを行なっている。伝統を継承しながら新しい奄美らしさを模索している工房。
大島紬
1300年もの歴史を持つ、先染め手織りの絹織物。全ての工程が分業制となっていて、それぞれ職人の手を渡り完成します。世界三大織物にも数えられ、精緻な絣柄としなやかな着心地が特徴。着物を着る機会の減った現代では、小物やファッションアイテムに使われるなど、形を変えて伝統が受け継がれています。
染め
奄美大島特有の「泥染め」をはじめとする染色技術は、もともと大島紬の糸の染めとして発展しました。現在ではアパレルブランドとのコラボレーションや、繊維以外のものを染めるなど、”染め”の可能性を大きく広げています。
服飾
鹿児島を拠点に活躍する服飾作家の作品には、泥染めや藍染めなどの天然染色を施したものや、大島紬の古布を用いたものなど、奄美大島で生まれた文化をルーツとする服づくりを行なったものも多くみられます。
手仕事
大島紬は染めから織りに至るまで、全てが手仕事で行われます。鹿児島で活躍する服飾作家にも、縫製から仕上げまで手仕事にこだわる方もいます。手仕事だからこそ感じる繊細さと、使う人に寄り添うアイテムをぜひご覧ください。