京都 高野竹工の「竹箸」

高野竹工は1973年に創業。良質な竹の産地として知られる京都府の長岡京市に工房を構え、自社で竹林を所有し、竹の育成や整備、伐採、そして製品の加工までを一貫して行っています。

長岡京周辺には古くからの竹林が数多く残されていますが、手入れの行き届いた竹林は減少しつつあります。その中で、高野竹工は、竹林管理を行う若手の育成なども行いながら竹林を管理することで、良質な竹を確保しています。そして指物、漆、蒔絵など様々な技を持つ職人を自社に構え、日用品や茶道具といった伝統的な製品から、現代のライフスタイルに合わせたものまで多様な製品を作り、竹の魅力を伝え続けてきました。

数ある竹製品の中から、今回は、日本人の食卓に欠かせない「箸」をテーマに、竹箸の展示販売を行います。先が細く、丈夫でありながらも軽くて手に馴染む竹の箸は、料理をより美味しく、綺麗にいただくことができます。

京都 高野竹工の「竹箸」

日程
2020/1/17(金)~2/18(火)
時間
10:00~18:00
場所
D&DEPARTMENT KYOTO

高野竹工が作る竹箸
竹は繊維か?緻密て?、柔軟性も高くなる性質か?あるため、細く削っても折れにくく、先端を非常に細く仕上け?る事か?て?き、他の素材て?は同じように作ることはできません。
?高野竹工では、筒状の竹を短冊上に割る作業の際、隣り合う材料同士の竹を使用して、熟練の茶道具職人か?一膳一膳を手作業て?箸作りを行います。 そうすることで、隣り合う部分か?箸の合わせ目になり、竹本来の表情を生かした美しい箸に仕上げています。
京都の竹「京銘竹」とは
京都は山に囲まれた地形にあるため、寒暖の差が激しく、良質の竹が育ちます。その中でも伝統的な技法で加工された京都産の竹で、色艷・形・材質が優れたもののみが「京銘竹」として認定され、京都で採れた竹すべてが名乗ることはできません。
代表的な種類としては、火あぶりで仕上げた白竹・図面角竹・胡麻竹・亀甲竹が京都府の伝統工芸品に指定されています。
竹の種類
高野竹工では、4種類の竹を使って竹箸を作っています。

・白竹(しらたけ)
京銘竹の中で最も生産量の多い、光沢の美しい竹。青竹を火であぶり、油をふきとって天日干しすると白竹になる。建築や茶道具、日用品な幅広く使用されている。

・紋竹(もんちく)
白竹の表面に薬品をかけ、人工的に紋のような模様をつけたもので、雲のように模様が美しい竹。図面竹(ずめんたけ)ともいう。一本一本異なる模様の出方に魅力がある。

・胡麻竹(ごまたけ)
白竹の生育過程で折れたり割れたりすることにより、表皮にゴマのような黒い小さな粒が生じる。根元から養分や水分を供給されたまま生きた状態で胡麻竹になるもの、枯死状態で胡麻竹になるものに分かれる。

・燻し煤竹(いぶしすすたけ)
煤竹は茅葺き屋根の骨組みとして使われ、長年囲炉裏に燻された独特の色と白く抜けた縄目が好まれる。燻し煤竹は、竹に水蒸気と圧力をかけ、人工的に炭化させてできたもの。(※京都産以外の竹を使用)