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d47落語会
柳家花緑、藤井青銅とつくる、47都道府県の新作落語プロジェクト
47都道府県のそれぞれの土地をデザインの視点で編集するトラベルガイド「d design travel」。本誌の発売に合わせ、各地を題材にした同時代の新作落語「47都道府県落語」を、1県に1つずつ、全県つくっていくのが、この「d47落語会」。古典落語と、47都道府県落語、トークショーを通して、47都道府県それぞれの「個性」「らしさ」を紹介していきます。
今度は、〇〇県。
東京1回、現地1回。2夜限りの限定公演。
次回公演は詳細が決まり次第発表します。どうぞお楽しみに。

d47落語会、3つの演目。
昔から伝わる古典落語、新作の47都道府県落語、トークショーからなる落語会です。
江戸から続く、粋な話。
演目1「古典落語」
まずは着物で一席。古典落語とは、一般に江戸時代から明治時代に作られたものを指します。上方落語、江戸落語と呼ばれるように、大阪・東京に根ざして親しまれてきました。d47落語会では毎回古典落語を演じ、古くから親しまれる落語の魅力をわかりやすく伝えていきます。
各都道府県に1つ、その土地の落語を。
演目2「47都道府県落語」
二席目に新作、47都道府県落語を。洋服姿で椅子に座り現代の言葉で柳家花緑が演じる「同時代落語」に、藤井青銅によって47都道府県の「個性」が織り込まれた、全く新しい新作落語です。地方がその土地の落語を持つということ、大阪・東京の落語では得られない、その土地への共感を感じられる落語です。
47都道府県落語をもっと楽しむ。
演目3「トークショー」
落語の後は、柳家花緑、藤井青銅、ナガオカケンメイ、d design travel編集長・神藤秀人の4人によるトークショーを開催します。今回の落語の演目を振り返りながら、新作落語ができるまで、d47落語会とは?といったd47落語会の裏側をご紹介します。このフリートークから新しい試みが始まることも。毎回のトーク内容にも注目です。
ロングライフ落語からd47落語へ
「d47落語」って、何だ!?
そもそもd47落語会はなぜ生まれたのか?第3回「沖縄県」でのトークショーから、当日の様子とd47落語のはじまりをご紹介します。→読む
都道府県落語、生み出し継承する。
47の日本の落語、それぞれの土地のために二人が生み出します。
[落語家] 柳家 花緑(やなぎや・かろく)
1971年8月2日生まれ。東京都出身。1987年3月中学卒業後、祖父・五代目柳家小さんに入門。前座名 九太郎。1989年9月、二ツ目昇進。小緑と改名。1994年、戦後最年少の22歳で真打昇進。柳家花緑と改名。スピード感溢れる歯切れの良い語り口が人気で、古典落語はもとより新作落語にも取り組む。他ジャンルからのオファーも多く、番組の司会やナビゲーター・俳優としても活躍中。
[脚本家] 藤井 青銅(ふじい・せいどう)
1955年、山口県生まれ。24歳で第1回「星新一ショートショートコンテスト」入賞後、作家・脚本家・放送作家として活動。脚本・演出・プロデュースを兼ねて腹話術師いっこく堂を売り出す。著書に「一千一ギガ物語」(猿江商會)、「一芸を究めない」(春陽堂書店)、「国会話法の正体」(柏書房)など多数。柳家花緑とは、2005年NHK『にほんごであそぼ』で知り合う。2011年からは、「同時代落語」の新作を提供している。
47都道府県に1つずつ。
47の日本を1か所ずつ、47都道府県落語を演じていきます。
東京会場
日時:2024年3月1日(金)
場所:渋谷ヒカリエ8階 8/COURT

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福井会場
日時:2024年3月13日(水)
場所:福井県国際交流会館 多目的ホール

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第29回「福井県」
骨董と葛藤
福井の旧家からさまざまな書画骨董、カッパのミイラ、鬼の骨、龍の骨など珍品まで出てくる。鑑定にあたった骨董屋は、福井が「恐竜王国」であることを思い出して…
第28回「神奈川県」
タワーの嫁取り
横浜のシンボル「マリンタワー」。何十年もこの場所に1人で立っていたが、ふと寂しさに気づく。そこで県内各地のシンボルを巡り、タワーに釣り合うお嫁さん探しを始める…
第27回「三重県」
三重プラン
つきあっているカップル。男は彼女にプロポーズをしたい。「キラキラした夜景・サプライズ・指輪」の三点セットで選んだのは、三重県の四日市。なぜここに?うまくいくのか?
第26回「福島県」
掘り出し物
浜ちゃん・ナカ・庄助は福島県の小学校の仲良し三人組。卒業後20年、東京で再会した。卒業時に埋めたタイムカプセルの中に実はお宝があると知り、三人で掘りに行くと…
第25回「茨城県」
ナンバーワン倶楽部
従業員が帰ったあとのスーパーの店内で、野菜たちの秘密の会合が始まる。メンバーはレンコン、メロン、ピーマン、栗、干し芋…など。はたして、この会の目的は?
第24回「岡山県」
ピーチ・ガイ
「晴れの国」岡山に、ハリウッドの映画監督がロケの相談にやってくる。映画は日本の桃太郎をアメリカ風にリメイクしたSF超大作「ピーチ・ガイ」。そのトンチンカンな内容は…
第23回「愛媛県」
雑俳21
古典落語「雑俳」の21世紀版。正岡子規を生んだ愛媛は俳句王国。そこで、お題は蜜柑、野球、坊ちゃん、温泉…と愛媛らしいものを選んだが、駄句、珍句が続出する…
第22回「香川県」
時穴源内(ときあなげんない)
江戸時代の平賀源内は讃岐生まれの「早すぎた天才」。文献ではその死は不明。実は、時穴(タイムトンネル)を通って現代にやってきたのだった。IT時代に現れた源内は?
第21回「高知県」
がっかり
高知・はりまや橋、札幌・時計台、長崎・オランダ坂…の「日本三大がっかり名所」が揃い、全国の観光地と共に「がっかりサミット」が始まる。果たして、がっかりの復権なるか?
第20回「岩手県」
トーブ鉄道の夜
東北への玄関口・上野駅のみどりの窓口。岩手県へ墓参りに行きたい青年は、係員に「ならば、東北新幹線よりトーブ鉄道がいい」と教えられ、秘密の地下ホームへ向かう…
第19回「千葉県」
千葉浜
離婚して、東京から千葉に引っ越してきた若い母と幼い男の子。ある日、砂浜で潮干狩りをしていると、砂の中から最近流行りの革の長財布を拾う。それを交番に届けると…
第18回「群馬県」
ふうちゃん
群馬にある元ヤンが開いたラーメン屋。そこへ、「あのとき助けていただいた『風』です」と女の子が訪ねてくる。からっ風の精「ふうちゃん」が来たことで店は繁盛していくが…
第17回「静岡県」
のののののの
見た目は同じ双子だが、弟はのんびり屋で兄はそそっかしいと、性格が違う。その名は「こだま」と「ひかり」。さらに妹「のぞみ」も加わって、新幹線三兄妹で向かった所は…
第16回「埼玉県」
盆栽ぞめき
埼玉に住む道楽息子は、しょっちゅう東京に遊びに行く。「東京の街そのものが好き」と言うのだ。そこで埼玉で有名な盆栽の天才が、盆栽でミニ池袋やミニ渋谷を作ると…
第15回「奈良県」
あおによし
「あおによし奈良の都は咲く花のにおうがごとくいまさかりなり」という、奈良を詠んだ有名な和歌。その知ったかぶり珍解釈噺。古典落語「千早振る」の奈良版になっている。
第14回「愛知県」
なごやか爺さん
町内で「なごやか体操」なるものを広めている人のいいお爺さんがいる。体操をするとタダで飲み食いができるとあって、大人気に。しかしそこには、秘密の目的があった…
第13回「岐阜県」
千両和紙
イタリア・フィレンツェから始まる珍しい落語。教会所蔵の名画を修復するため、日本の和紙が必要になる。イタリア在住の日本人が遠路帰国、美濃和紙を探し求めていく…
第12回「滋賀県」
湖魚姫(こぎょひめ)
滋賀の比叡山延暦寺・琵琶湖を模して、江戸に作られたのが上野の東叡山寛永寺・不忍池。ある日不忍池のボート乗り場に現れた美女は、琵琶湖の鮎の化身だと名乗る…
第11回 「京都府」
電脳京都地下企(サイバーきょうと・ちかのくわだて)
金閣寺の近くで、庭に落ちている舞妓さんのポックリ下駄を見つけた男。そこから迷い込んだ京都の地下で出会った謎の美女。彼女が語る、千二百年の都の秘密とは…
第10回「大分県」
日田の関サバ
シリーズでは珍しい古典落語のパロディ作。フランス映画の大女優が湯布院映画祭にやって来た。散歩に出た山の中の街・日田で、有名な「関サバ」を食べて喜び…
第9回 「山形県」
おしんの夢(仮)
山形の小さな漬物屋の三代目は、いやいや家業を継いでいる。ある時、地元・庄内映画村で撮影中の映画にエキストラ参加。そこで出会った女優は…
第8回 「鹿児島県」
うさいごう
東京・上野の西郷さんとは別に、鹿児島にも西郷さんの銅像が立つ。ある日そこに現れたのが、一匹の野ウサギ。「西郷さんに恨みがある」と文句を言いはじめた…
第7回 「福岡県」
めんたい俥
明治・大正の建築物が残るレトロの街・北九州市門司港。そこに、観光人力車がある。車夫は無法松のひ孫「マッハの松」を名乗る。客を乗せると、凄い速さで駆け出し…
第6回 「佐賀県」
皿美人
佐賀の小さな旅館に、長逗留している怪しい老人がいる。宿代を催促すると、旅館に飾ってある有田焼の絵皿を持って来いという。老人がそれにサラサラと絵を描くと…
第5回 「富山県」
結魂丹(けっこんたん)
隅田川に身投げしようとする男を、浅草のバーのマスターが止めた。身投げの理由は失恋だと言う。そこでマスターは、自分の故郷・富山へ男を連れていく。その理由は…
第4回 「山梨県」
ほうとう息子
甲府で成功した会社の社長。気がかりなのは、いくつになってもふらふらしている一人息子。専務と一緒になって、なんとか二代目社長にふさわしく教育しようとする…
第3回 「沖縄県
美ら海ちょーでー
一匹の東京湾のハゼが、沖縄の海に迷い込んだ。そこで出会ったマンタやジンベエザメなど、沖縄の魚たち。海の中で、魚たちのにぎやかな会議が始まる…
第2回 「山口県」
維新穴
山口県出身で東京暮らしの男が一念発起。妻の反対を押し切って、一人、さびれた故郷に帰り、「明治維新のテーマパーク」を作ろうとするが…
第1回 「東京都」
パテ久
東京・神楽坂にある陶器の修復屋へ、茶髪の若者がやって来る。若者はお祖父さんの形見の欠けた茶碗を取り出し、修理してほしいと言う。その茶碗を見て、職人は…
47都道府県に1つずつ、
d47落語スタンプラリー
1県に1人、柳家花緑の顔スタンプが毎回登場します。13年かけて完成するこのプロジェクト、13年後には47つの表情の花緑スタンプがたまっていきます。一緒に47都道府県落語を完成させましょう。