1960年代からイタリアで作り続けられているCastelli(カステリ)社のDSCシリーズは、機能性と美しさを兼ね備えた、世界中で愛されているロングライフチェア。
DSCシリーズのはじまりである106、通称「カステリチェア」は、D&DEPARTMENTでは創業当時からUSEDアイテムとして愛着を持って買取、販売し続けてきた大切な椅子。日本国内での製造が終了してから約20年を経て、イタリアのCastelli社の協力により、日本の暮らしにあったサイズの「カステリチェア」を、D&DEPARTMENT別注モデルとして蘇らせました。
DSCシリーズは1960年代にデザイナーのジャンカルロ・ピレッティにより提案されました。私たちが「カステリチェア」と呼んでいる1脚の椅子をベースに、折り畳み式やベンチ式にしたり、サイドテーブルやアームレストのオプションが付けられるなど、検証を重ね、様々に拡張しても崩れることのない統一した美しさのある公共家具のシリーズです。日本でも80〜90年代にかけて大量に生産され、劇場や空港、会議室などの様々な公共空間で使用されました。
「カステリチェア」の構造的な特徴は、シートとなるプライウッドを金属フレームで締め上げることで固定できるようになっていることです(クランプ式構造)。木に金属を打ち込むと長年の負荷でどうしても木が負けてしまいますが、この構造であれば木への負担が最小限になり、長く使っていても壊れにくくなっています。このジャンカル・ロピレッティの発明と言っても良いクランプ式構造の椅子は、発表から間も無く海外から評価され、1970年代には様々な国で採用されました。
日本では、岡村製作所がCastelli社と技術提携を行い1982年に発売。「カステリチェア」を含むDSCシリーズはいくつかのグッドデザイン賞を受賞しましたが、現在では残念ながら製造が終了しています。
カステリチェア・D&DEPARTMENT別注モデル
¥62,000
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日本人の体型に合わせた座り心地の良い高さ
イタリアのカステリチェアは座面が47cmと高めですが、別注モデルは日本人がゆったり座れて、テーブルにも合わせやすい座面42cmの高さ。幅もやや狭いコンパクトなタイプです。人間工学に基づいた成形合板がゆるやかに身体に添い、長い間座っていても疲れません。
無駄な装飾がなく、木と金属の美しさが際立ちます
素材はシンプルなプライウッドとアルミダイキャスト。素材感を活かした、しっかりとした存在感です。シートはUSEDではファブリックやビニールレザーが主流ですが、あえて最もシンプルな板座のタイプをセレクトしました。
アルミは金属の中でも柔らかく傷が鈍い輝きとなり使い込むほどに魅力となります。傷がついてもかっこよく経年変化が楽しめるのも工業的な製品の魅力のひとつです。
積み上げた姿も眺めていたくなる魅力があります
スタッキングチェアとしては重みがありますが、その分安定性があり頑丈です。垂直に積み重なるスタッキングなので、高めに積んでも安定性があり、1脚でも、積み上げても美しいデザインになっています。公共スペースのために設計されているため、壊れやすい部分はパーツ交換が可能で長く使うことができます。
D&DEPARTMENTでは、USEDのカステリチェアも販売しています。ファブリックやビニールレザーの張られたもの、オプションパーツがついているものなど、USEDならではの個性が色々。USEDページは随時アップされますので、お見逃しなく。
カステリチェアは中古買取も行います、お問い合わせはお気軽に。
Atelier|SANDWICH|USED Photo by Nobutada Omote
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