日本初の屋外家具、ニチエスのガーデンチェア
ガーデンチェアと言えば、プールサイドやビアガーデンなど屋外で使用される赤や黄色のカラフルな椅子をイメージします。
ホワイトは、約10年ほど前に発売されました。2019年よりD&DEPARTMENTでもホワイトの取り扱いを開始し、多くの方からご好評いただいています。
ガーデンチェアの誕生
ガーデンチェアが誕生したのは、1958年に日本初のアルミフレームの屋外家具として誕生しました。
ニチエス創業者・久野晴雄氏がアメリカへ視察した際に、アメリカのアウトドア・レジャーの余暇のある豊かな暮らしをみて、日本のこれから人々の暮らしには、仕事と寝る食べるだけでなく 「余暇」のある豊かな暮らしが必要と感じ、アルミ製ガーデンファニチャーに自社が持つアルミパイプの溶接加工技術が生かせるものとして帰国後に製品化しました。ファニチャーというカテゴリーを超えて、高度成長期の熱狂の渦の中、日本人のレジャーの在り方に一石を投じるものでした。
もちろん、コンセプトが出色だっただけではありません。考えつくされたデザイン、屋外に適した耐久性、子どもにも持ち運べる軽さと機能。ファニチャーそのものも、画期的なものでした。60年にわたりモデルチェンジすることなく今でもラインナップされていることが、当時の斬新さを物語っています。
つづく仲間
ガーデンチェアを製作しているニチエス株式会社は、1935年大阪府堺市に創業された三宝伸銅工業株式会社から始まりました。第二次大戦後、銅、真鍮の先駆け企業として発展する中、未来を切り開く新しい金属アルミニウム素材の製造を開始。それから3年後の1958年、日本初のガーデンファニチャーの販売会社としてニチエスが生まれガーデンチェアを発売し、屋外家具を売る会社ではなく、より豊かなライフスタイルを提案する会社でありたい、JOY OF OUTDOOR LIVINGというニチエスのDNAはこの時から始まったのです。現在では世界各国から選りすぐりのガーデンファニチャーの輸入販売も行い、アウトドアのある豊かな暮らしを提案しつづけています。
特徴
ニチエスのガーデンチェアにはいくつか型があり、その中でもD&DEPARTMENTで販売をしているのは、他の型よりひとまわり大きな座面が特徴。野外家具の椅子といえば、簡易的で座りにくいイメージがありますが、この型は、大きめの座面と背もたれでしっかりと体を支えてくれます。（座面サイズ約47×42cm）
丈夫で軽いガーデンチェアは、スタッキングや移動が楽にできるので、2脚3脚使用し、使わないときはスタッキングした状態にまとめる際にも楽に持ち運びができます。スタッキングせず屋外に置きっ放しにするも、スタッキングをしてまとめるも、どちらにしても使い勝手がよい椅子です。（軽量の特性上、台風などの風の強い日には、家に入れるか固定していただく事をおすすめします）
素材について
シートに使われているベルトは、旭化成の特許素材。熱や薬品にも強く繊維状に形成されたサラン ベルトは、水切れがよく手入れも簡単です。
アルミ製のフレームのアルミは錆びにくいので屋外家具には非常に適した素材です。アルミの表面には錆防止のための酸化被膜処理が施されているので、定期的なクリーニングだけで長くお使いいただけます。
※アルミフレームを屋外に出したままにしておくと、アルミの表面が白く変化していきますが、これは被膜の形成が進んだことによる自然な変化です。
お手入れについて
屋外での家具使用は屋内使用に比べ、雨やホコリ、紫外線等の悪条件の中で酷使されます。屋外家具はそのような過酷な使用環境を考慮した素材や仕上げで製造されていますが、 長期間美しく快適にご使用いただくためには定期的なお手入れが必要です。
お手入れ方法としては、薄めた中性洗剤などで汚れを洗い落とし、その後水洗いで洗剤を完全に流しとります。アルミで白錆がでた場合、アルマイト製品専用クリーナー アル・リストーラー（ゴールデン チーク社製）で汚れを取り、 その後アル・プロテクター（ゴールデン チーク社製）を塗り表面を保護します 。
お気に入りのポイント
ガーデンチェアは、とにかくタフな椅子という印象。USEDの仕入れの現場でときどき見かけることがありますが、使えない状態で見つけたことは今までで一度もありません。基本的には外で置きっ放しで使うもので、そんな厳しい環境の中で何十年も使って壊れないというのはまさにロングライフな椅子と呼ぶのにふさわしいと思います。雨風を何十年も受けたニチエスのガーデンチェアはさすがに経年変化し年季が入ってきますが、アルミフレーム、座面ともに新品には出せない素晴らしい経年変化を見せます。何も気にせず、外に出しっぱなしにしてラフに使って欲しい椅子。（USEDバイヤー 松井）
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