スタッフの商品日記 065 セラーメイト

現代の生活にも馴染むシンプルなガラス容器

誕生
1974年、ガラスびんメーカー日本硝子(現 日本山村硝子)が家庭用品事業に参入し、第1号商品「おしゃれなガラス容器チャーミー」を発売。1975年、シンプルで使いやすい、日本の生活にマッチした商品として、「セラーメイト」が誕生。現代の生活にも馴染むシンプルなガラス容器は、キッチンで見せる保存としても人気。食材の出来る過程も楽しむことが出来る。




チャーミークリアー
1977年に誕生。第1号チャーミーは、現在のチャーミークリアーとは蓋が異なり、本体のガラスびんに樹脂の蓋を被せるタイプだった。その後、現在のツィスト式透明キャップになり、びん本体も蓋も透明で、どの角度からも中身が見え、スタッキングすることができる、現在のチャーミークリアーが誕生。「透明」と「スタッキング」が評価され、洗練されたシンプルなデザインと、製品機能と使いやすさを追求。キッチン周りの調味料の保存だけでなく、デスク周りの小物を保存する容器としても活用されている。




取手付密封びん
1978年、武蔵野美術大学名誉教授であり、日本における北欧デザインの先駆者である島崎信氏によって、誕生。保存容器のコンセプト、機能、商品やパッケージ、ロゴもデザイン。梅酒や漬物など手間をかけた食品の保存や、お米やドライフルーツなどの乾き物の保存に最適な密封びん。



島崎信氏の著書から抜粋
「瓶自体は、すでに限界を感じているということなので、別のもので何がよいかと調べていくうちに、世の中の動きをみてみると、作りおきしたものを保存するための容器が見えてきた。その典型例の一つが、梅酒などの果実酒だ。マーマレードジャムなどのように、手作りで自分なりの物を作るという、今でいうスローフーズは、ヨーロッパで見ていたし、決して古臭いことではないと、私は思った。そしてマーケットと日本硝子の製造技術のことを考えながら、同時に生活提案を考えた上で「密封瓶」を作ろうということになった。この商品開発の最大のポイントは蓋であった。手軽に密封するための金物はどういうものがいいのか、何度も試作を重ねた。それ以前の密封瓶の蓋は針金でできていたのだが、この時にステンレスでベルト状に作った金具が、いまではスタンダードになっている。」(出典『島崎信展 2002 武蔵野美術大学教授退任記念 [デザインの領域を越えて]』武蔵野美術大学美術図書館発行)

        



密封びんに使用されているシリコンゴムは、長期間、圧縮されても変形しにくく、気密性を保つことが出来る。

密封びんは脱気できるので中身の長期保存が可能。脱気とは、食材が充填された密封びんを加熱することにより中身が膨張し、容器内の空気が外へ逃げた後、容器内の圧力(内圧)が下がることを言います。内圧が下がることにより、中が“真空状態”となり、充填物の長期保存が可能。さらにセラーメイトの密封びんは、常温時において金具を締め蓋をした状態で、中に入れた食材の発酵でガスが発生し内圧が上昇した場合でも、金具のスプリングの動きで内圧を逃し、尚且つ、外からの空気の流入を防ぐ。脱気を解除するには、パッキンのベロの部分を引っ張ることで、外の空気が入り蓋は簡単に開けることが出来る。金具は全てステンレス製で、部品は分解して外す事が出来るので、いつでも清潔に使用可能。



つづく仲間
チャーミークリアーを製造している星硝株式会社は日本の経済高度成長期である1962年に、ガラスびんメーカー日本硝子(現 日本山村硝子)のガラスびん関連製品を取扱う商社として誕生。今年で60年目を迎えた。酒類・食品・医薬品などを製造するメーカーから一般ユーザーに至るまで、様々なニーズ・シーズを追及し、取り組み、成長した企業。


つづく環境
容器本体、蓋、金具、その他部品、取説、個装箱、カートン等すべて日本製にこだわり、丈夫な容器は繰り返し使え、使えなくなったガラスはリサイクル可能。金具も長く使えるように錆びにくいステンレスを使用している。




つづく暮らし
シンプルな構造のため、分解して洗浄することが出来、家庭で日常的に気を使わず、使用することが出来る。一部製品のキャップやパッキンは部品販売が可能な点も嬉しいポイント。



お気に入りのポイント
わたし自身、料理はそこまでしないのですが、道具や調味料にこだわっちゃう癖があります。学生時代、梅酒を漬けたいなと思って買ったのが、このセラーメイトシリーズでした。いろんな種類がある中、この金属のパーツと白色のパッキンの清潔さに心惹かれ選びました。また、良い意味で癖がなく、買い足してキッチンに並べても、圧迫感がありません。おかげで我が家には、一人暮らしにもかかわらず、セラーメイトのサイズ違いが3個あります。おっきい4リットルサイズは季節のお酒を漬けて、ちいさい1リットルサイズはお茶っぱなどを入れています。(毛利優花/WEB)




梅雨前くらいから梅仕事で活躍する定番の保存瓶。発酵によって発生したガスの脱気も自然とできるので初心者のひとでも安心して使えると思います。中身が減った時に移し替えたりできるようにサイズはそれぞれ揃えてます。長期保存に使う瓶はやっぱり清潔であることが大切。この瓶は分解洗浄できるからいつまでも清潔に使えます。?並べて使って、熟成していく様を日々観察するのも保存食づくりの楽しみです。(阿部里奈/東京店)




キッチンの保存容器は様々な商品が販売されていますが、その中でもセラーメイトは、本当にシンプルです。"普通"です。シンプルなデザインは、使いやすくて、気付けば、何個も追加しています。普通って、難しく、そして、とても魅力的です。(辻岡由/商品部)



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