スタッフの商品日記 009 木村硝子店 調味料入れNo.13

計算された"気の利いたデザイン"

誕生
木村硝子店のNo.13は、誕生から50年以上が経ちます。ドイツのウィルヘルム・ワーゲンフェルドがデザインしたソルト&ペッパーに触発された、当時の二代目社長がデザインしたもので、キャップは取り外し易いオリジナル構造です。この形状は、握りやすく、振りやすいのが特徴です。最低限の機能と、計算されたデザインは、とても気が利いていると言えます。



つづく産業
木村硝子店は1910年、東京都文京区湯島にて創業。飲食店やホテル、レストラン用のグラスやテーブルウエアを中心に企画デザインから卸売販売まで業界の信頼を誇る老舗の硝子メーカー。オリジナル製品のデザインは、3代目代表の木村武史さんを中心に、社内のデザインチームが手がけている。「工場を持たないメーカー」として、多くの職人さんや工場の協力を得ながら、プロが使うグラスやテーブルウエアを製作。飲食の現場から上がる声を取り入れ、何十年と同じデザインで作り続けられている物も多く、喫茶店やレストラン、ホテルなどで強く支持されている。また、"木村のクオリティ"を信頼してデザイナーや食のプロからのオリジナル品製作の依頼も絶えない。



つづく暮らし
20年以上前の木村硝子店のカタログを開けば、喫茶店文化だった時代を象徴するかのように、数ページに渡り、色々な種類の調味料入れが載っていました。色々な種類の調味料入れが生まれましたが、時代に合わせ、種類を絞ったそうです。このNo.13も、一回り大きい、Lというサイズがありました。今は廃番となってしまい、型もなくなってしまったようです。残念...



工場を持たない木村硝子店
プレス成形で、No.13のクオリティを保つのがとても難しい。さらに、工場の廃業も多く、良いものを作り続ける為に何箇所も工場を変えている。常にお客様を思い、良いものを作り続ける為に、工場を探し続ける。良いものを届けたいという強い思いを感じます。



お気に入りのポイント
「使いやすそう」という理由より、なんとなくデザインが気に入って購入しました。使ってみて、このデザインはとても計算されたものだと分かりました。形がくびれている事で、本当に、持ちやすく、振りやすい。ハイスペックはなくとも、十分な機能を果たした、気の利いたデザインがなんとも魅力です。多くの人に使って欲しいなぁ~と思います。ずっと使いつづけたい一品。キッチンには必要最低限の物しか置きたくない私ですが(大した料理もしない)、No.13は数年に渡り、我が家のキッチンに参上している貴重なメンバーです。



調味料入れNo.13の商品ページ