103:考え・積極的にやっていく

これ、たくさんの人が割と気づいていないことだとも思います。今やっていること、事業なんかについて簡単にいうと「惰性でやってしまっている」というお話。「営業してる」「働いている」と思っているけれど、それに対して「積極的に」実はやっていない。そういう意識を持ってやっていないことが多い。「何となく会社に行き、何となく、与えられたことをこなすようにやっていく」感じ。メーカーでさえ、「商品開発」というなんか、ものすごく積極的な感じがする行為も、意外と「積極的」にできていない。これと「文化」と、僕はにているなぁと思う。「文化」とは、「どうせやることを、少しだけ良くしていく」と、前京都国立博物館長が言っていました。どうせご飯を食べるなら、少しいい器で、少しいい品質のコメを炊く。でも、実際は何となく食べている。

仕事を頑張るってことは、そこに「積極的にやるとしたら、それはどういうことか」を考える必要がある。あまりにも惰性に仕事をしていると、仕事をすることが仕事になってしまっていく。時間がたくさん余っていたら、何か他の可能性を探ってみる、とか、出張先で任務を終えても、その周辺に取引先がいないか、取引商品を取り扱っている店舗がないか・・・・、。もちろん、これは僕自身への戒めで書いていますが、要するに「怠けたい」という気持ちがベースにあって、それは、よほど意識しないと、前向き、積極的、文化的に頑張る行動にならない・・・・。

僕は京都の人の「手土産文化」は、本当にすごいと思います。ただでさえ忙しいのに、相手のことを考えて、相手が喜びそうな季節の旬なものをちょっと持っていく。これも、「仕事を積極的にやる」一つの意識行動だと思うのです。なかなかできません。