51 渥美半島へ

流通パレットの「サンコー」さんのトレーを使った新しいdオリジナルの家具シリーズ「サンプリングファニチャーコンテナー」。それを使ったひとつの、と、いってもほぼ、僕個人的な趣味の延長としての「植物と暮らす」商品を大好きな愛知県豊橋の「garage」の二村さんと作っているわけですが、この商品もdとしては「もの・の・まわり」をやっていこうと思い、その「旅」のコースの下見に行ってきました。
「もの・の・まわり」についてわからない方がいるかもなので、超簡単に説明すると、「ものには”その周辺の大切な知った方がいい要素”がある」ということです。それとは「産業を知る」「直して使い続けるなど、使い方を知る」「一緒のものを持っている仲間とつながる」「買った場所と一緒に定期的に集まる」そして「作られた場所を旅して訪ねる」で、その最期のところを今年の12月開催を目指し、ツアー組んでみよう、ということになりました。

僕は愛知県育ち。愛知県は海に向かって2つのカニの爪のような半島があり、ひとつが僕の育った「知多半島」そして、今回、行った植物の生産者の多い「渥美半島」が本当に良かった。どう良かったかというと、出会った人が良かった。気持ちのいいひとがたくさんいました。渥美半島は観葉植物、切り花(特に菊の産地として有名)を産業としていますが、やはり「植物」に関わる人ってなにか根底にちょっと違った優しさ、人としての柔らかさが感じられます。植物がひとをそうさせているのでしょうかね。

そして、特に印象に残っているのが「まめに暮らす野の暮らし研究所」でのランチ。近くにランチを食べるところがない、ということで、普段はやっていないところをお昼を出して下さいました。そして、お勘定をしようとすると「いやいや、そういうつもりで作ったんじゃないから、もらえません」と。しかも、美味しい手作りのケーキも2種。生豆から焙煎してコーヒーまでいれてご馳走してくださったて・・・・・。結局、それでは申し訳ないということもあり、普段、商売している野菜などを買っていくことにしました。

美味しいご飯を食べてその代金をお支払いするって、もちろん当然なのですが、それを楽しく会話しながら頂き、「お代はいらない」と言われるような体験がなかった、しかも、とっても大切な話。私たちの生きていくための小さな大切にした方がいい話をみんなでしました。「お腹もいっぱいで、とても勉強になり、こんな有意義なランチはないなぁ」とおもってお財布を出しながらでしたので、本当になんとも言えない気持ちになりました。「私たちは、こういうことするの、好きなの」と。もちろん、誰も彼もということではないのでしょうけれど、食べてお金を払うという普段が、なんだか味気なく感じられもして、結果としての買い物が、とても意味のあることだと思いました。

そんな豆研さんにも、一緒に行くツアーです。11月くらいのWebでの告知をお楽しみに。