福島定食はじまります

その土地に息づく文化をこの先にも残そうと、編集長が住むように滞在し、人と人を繋げてつくりあげる旅行文化誌『d design travel』。47都道府県のうち30県目となる福島号が発刊されます(5/13全国発売)。

d47食堂では『d design travel』の発行毎にテーマとなる県の定食を提供しています。今回もd47食堂のスタッフは現地を取材し、郷土色豊かな福島定食をつくりました。福島の歴史に思いを馳せつつ、地酒とともに楽しむのもおすすめです。

「福島定食」

※中央下から時計回りに。

○ 凍みもちのじゅうねん味噌
雪が降り過ぎず、朝晩は氷点下になる中通りの気候。凍みもちづくりは農家の冬仕事。大飢饉でも人々を支えた保存食の凍みもちは、伝統食材「じゅうねん」を擦った味噌だれでいただきます。

○ いかにんじん
正月には欠かせないという一品。海の遠い内陸部では新潟からの行商で身欠きニシンやスルメイカ、貝柱などを買い込んでいたそう。海産物の乾物を使うのが、会津の郷土料理の特長です。

○ 身欠きニシンの山椒漬け
乾物とはいえ、独特な臭いのある身欠きニシン。保存性を高めるために、臭い消しになる山椒と漬け込む調理法が広まりました。

○ 三五八漬け
東北でよく食べられる浅漬け。石橋糀屋の三五八は三塩、五米、八糀の割合で、糀たっぷり。一夏を越して熟成させるので、旨味がのり豊潤な香りも。

○ こづゆ
会津藩の武家料理にルーツがあると言われる。会津塗の大きな平椀から手塩皿でおかわりしていただくのが作法。いかにんじんとこづゆは「めぐる」の会津塗の器で。

○ おたねにんじん茶
300年の歴史のある伝統野菜。おたねにんじんとは朝鮮人参のこと。会津藩はこれで巨万の富を築いたそうです。漢方専門店「清水薬草」のつくるブレンド茶。

 

〈提供期間〉
会期 2022年4月1日(金) - 6月上旬頃
場所 d47食堂(渋谷ヒカリエ8F)
価格 2,100円(税込)

 

〈店舗情報〉
d47食堂 Facebook / Instagram

住所  東京都渋谷区渋谷2-21-1 ヒカリエ 8F
電話 03-6427-2303
営業時間 月火木|11:30-20:00 金土祝前日|11:30-21:00 日|9:00-11:00/11:30-20:00
※水曜定休
※日曜日はd47食堂モーニング開催のため、朝の時間帯も営業しています。(第5週目を除く)