「小さくて強い林業」を目指す東京チェンソーズとのものづくり

「バルコニーテーブル」と「コーナーシェルフ」を一緒につくっていただいている東京チェンソーズさんを訪問しました。

東京の西多摩郡にある檜原村(ひのはらむら)という場所は都内から車で約1.5時間の場所にあるとても自然豊かな場所です(一番上の写真は訪問時にちょうど「こんにちは!!」 した、野生のカモシカ)


「え?ここも東京なの?」と思わず口に出てしまう風景

プロジェクトがスタートしたのが約一年前。コロナによりすっかり世の中の常識が変わってしまい初回の打ち合わせは流行りのオンラインでした。相談したのはこちらなのに、普段の活動をとても丁寧に説明いただいたのをよく覚えています。
夏に入る前に一度現場に伺い、その後は何度もサンプルで微調整とオンラインmtgを繰り返しながら、本当に根気よく付き合っていただき、春の気持ちの良い季節に発売スタートすることができました。


打ち合わせの最後に必ず「次回は現地に遊びに来てください」と言ってくださる担当の吉田さん。現地での案内や説明は時間もかかることだが、毎回丁寧かつ楽しく迎えてくれます。

製品を作り上げていく中で、林業や普段の活動内容について社内勉強会もしていただきました。知らない現実がたくさんあり、驚くことばかりでした。

東京の林業の驚き
●東京都の約38%が山!
●杉材は木材として販売できる状態になるまでに50年以上かかる!
※日本の杉はそのほとんどが植林(人が植えて管理してきたもの)
●50年以上かけて育てた立派な丸太(直径40cm・長さ4m)は、3000~4000円で取引される!
●50年以上かけて育てた木から、根っこ、枝葉、細い木部分を取り除き、きちんと四角く製材されて流通されるのは1本のうち約25%程度!(75%が使い道がほとんどない状態)
●現在林業に関わる人数は、全盛期の約1/10!

・・・・・(一同絶句)
そんな大変な仕事をなぜ。。

「林業は、水や空気との関係性という意味でも、実は、みなさんの生活に直結していて、健康な森を維持するということが、非常に大切なことだということを知っていただくきっかけになれば嬉しいです。自分が植えた木を自分が収穫することはおそらくなくて、自分が切っている木は、およそ70年前にこの檜原村に誰かが植えて、誰かがが育てて、そして今、自分が収穫させてもらっている。だから、切ったら植えなきゃいけないし、植えたら育てなきゃいけない。それがちゃんと繰り返されていくことがとても大事だと思うのです。」
と吉田さん。

そんなあつい想いを聞き、より多くの人にこの商品を知ってもらいたいと改めて思うと共に、ゆくゆくは地元の木材を使って生産できるようにして、その土地で循環していくサイクルをつくれたらいいなと思います。
なぜなら、これは東京の森だけの話ではなく、日本全国の森の課題としてあり、商品をつくることや使ってくれる人々が増えることで少しづつ良い方向に向かっていくはずだから。

東京店ではどちらの商品も展示していますのでぜひ店頭で無垢材の温もりを感じていただけたらと思います。また期間限定で東京チェンソーズさんの取り組みも合わせて展示しておりますので、そちらもお楽しみください。

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東京チェンソーズHP